2009年05月21日(木) 02時13分38秒 soulsearchinの投稿

○ロイ・エヤーズ(エアーズ)、渋谷の若者を熱狂させる

テーマ:ブログ
○【ロイ・エヤーズ(エアーズ)、渋谷の若者を熱狂させる】

スタンディング。

ロイ・エヤーズ(Roy Ayers)としては、2006年11月、2007年10月、2008年7月以来10ヶ月ぶりの来日ライヴ。16回目くらいの来日か。(2003年を本人談の11回目として) 普段はブルーノート、コットンなどでのライヴが多いが、今回は渋谷デュオでクラブ・イヴェント的な切り口でのショー。ちょうど会場に入ると、DJ(ムロ)、オープニング・アクト(クロマニオン)が終わり、ロイのライヴは5分ほど前に始まったという。なかなか前に進めない中、少し入っていくと、なんとギターのハンコ屋さん。前日(5月17日・日)に続き2日連続の遭遇。盟友フィリップ・ウーから誘われてやってきたという。

驚いたのは観客。ブルーノートなどと比べて圧倒的に客層が若い。ほんとに普段クラブにいるような人たちが、スタンディングの会場を覆いつくしている。5-600人は入っていたのではないだろうか。熱気もすごく、気温もかなり暑い。

前回来日と同じいつものメンバーでの熱い熱いライヴ。グルーヴのあるのり、ロイの強烈なキャラクター、みな渋谷の若者からやんやの喝采を集める。

ライヴ評としては、2007年10月のもの、2004年3月のものなどを読んでいただければいいかと思うが、それにしても相変わらず若い。現在68歳。「みんなからすると、おじいちゃんのような年齢だけど…」というロイだが、音楽は気持ちを若くする。

バンドの各メンバーがしっかり持ち場を押さえ、自分の仕事をきっちりとこなす。そして、全員がひとつのグルーヴに向けて、力を傾ける。そして生まれるOne Nation Under A Groove. このワン・ネーションはいつも気持ちよい。

同じアーティストの同じパフォーマンスでも観客のタイプがこれだけ違いながら、こちらも圧倒的に熱狂的に受け入れられているところが、ものすごく興味深い。ブルーノートは座って見るが、ここはみんな立って見る。ロイの音楽のターゲットは、年齢層の高いところから低いところまでまさに階層を串刺しにして縦断しているかのようだ。ロイのようにクラブ系DJたちからも支持されているアーティストなどは、こうした渋谷でのスタンディングのライヴでもどんどんいけるということになる。

途中で飛び入りで入ったのは、キーボード奏者フィリップ・ウー。ロイの愛弟子で、その後フランキー・ベヴァリー&メイズのメンバーになった超強力アーティスト。ロイとの関係は下記関連記事で。この日はキーボードの状態のせいもあってか、ファンクネスではなく、メロー・マッドネスのパフォーマンス。(ここでフライヤー配ればよかったね、フィリップ。(笑)) ハンコ屋さんによれば、フィリップの長尺ソロ、「あれくらい長いソロでないと、ストーリーを作れない」とのこと。なるほど、ミュージシャン視点のお言葉。

フィリップ・ウー・バンドは7月にコットン・クラブでアリ・オリ・ウッドソンのソロ・ライヴのバックをてがける。ロイは楽屋でフィリップをわが子のように歓待し、You’re the man を連発していた。2人は1973年にシアトルで邂逅しているので、すでに36年のつきあいだ。わお! It’s the history.

■ ロイ・エヤーズ過去関連記事

July 09, 2008
“Funkin’ Party For Blue Note”(Part 1) : Superstars Of Jazz Fusion Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/002601.html
(前回来日時、ライヴ評)

October 25, 2007
Roy Ayers & Bilal Live At Billboard
http://blog.soulsearchin.com/archives/002104.html
(ロイ・エヤーズ前々回来日ライヴ評)過去記事一覧も。

October 08, 2006
Philip Woo Will Be At Cotton Club With Roy Ayers: Reunion First In 28 Years : Philip Reveals His First Encounter With Roy (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/001312.html
フィリップ・ウーはロイ・エヤーズのバックを務めたところから、音楽業界に足を踏み入れた。フィリップとロイの関係。

November 06, 2006
Philip Woo And Roy Ayers Live: After 28 Years...
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_06.html

November 07, 2006
Keyboard Wizard Meets Vibraphone Master: Philip & Roy
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_07.html
フィリップとロイのパフォーマンス。

2004/03/11 (Thu)
Roy Ayers Live At Blue Note: Music Is My Lady, My Mistress
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040311.html

2003/08/21 (Thu)
Roy Ayers Live At Motion Blue: Music Makes Him Young
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20030821.html

■waxpoetics JAPAN and contrarede presents
ROY AYERS Japan tour 2009
ROY AYERS
GUEST:CRO-MAGNON / INO hidefumi
DJ:MURO

■ メンバー

Roy Ayers- Vibe, Vocal,
Mark Adams- Keyboards,
John Pressley- Vocal,
Donald Nicks- Bass,
Lee Pearson- Drums,
Ray Gaskins-Sax,
++Philip Woo-Keyboards (walk-in)

■セットリスト ロイ・エヤーズ @渋谷デュオ、2009年5月19日(火)
Setlist : Roy Ayers @Shibuya Duo, May 19,2009

show started 21:45
01. Evolution
02. Love Will Bring Us Back Together
03. Searchin (Featuring Philip Woo)
04. No Stranger To Love
05. We Live In Brooklyn (Tokyo), Baby
06. Sunshine
07. Night In Tunisia including a riff of “My Favorite Things”
08. Let Me Be Your Sugar~Always There
Enc. Can You Feel It?
show ended 23:21

(2009年5月18日月曜、渋谷デュオ=ロイ・エヤーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ayers, Roy
2009-46

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

一緒にプレゼントも贈ろう!

トラックバック

この記事のトラックバック Ping-URL :

http://trb.ameba.jp/servlet/TBInterface/soulsearchin/10264938298/92865559

Amebaおすすめキーワード

    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト