NO.981
2005/03/31 (Thu)
Matt Bianco Live: It's Family Business
必須科目。

Matt’s Mood国際フォーラムというので、いつもの「A」を目指したら、誰も人がいなくて、実は少し小さめの「C」が会場だった。そういえば、前回かその前のライヴはブルーノートで見た。

デビューが84年というイギリスの軽いポップでダンサブルなグループ、マット・ビアンコのライヴ。ちなみにマット・ビアンコは、グループの名前。個人名ではない。CDファイリングの際は、グループのMのところにはいる。今回は一時期離れていた女性リード・シンガー、バーシアが何事もなかったように復帰した。サウンドは以前からのレコード、CDで聴かれたものがそのまま再現される。

ドラムス、ギター、ベース、キーボード、トランペット、サックス、パーカッション、コーラス3人に、マーク・ライリーとバーシアの計12人がオンステージ。充分ぜいたくな布陣だ。

キーボードのダニー・ホワイトとマット・ビアンコのマーク・ライリーが同じような赤いシャツを着て、しかも、スキンヘッドなので、一瞬兄弟かと思った。兄弟という意味で言うと、コーラスのうち右と左の女性がヘアスタイルも同じなら、振り付けがネコのように同じ動きをするなあと思ったら、モーリシャス出身の姉妹。しかも、女性コーラスの残りの中央のひとりは、なんとバーシアの妹だそうで。ファミリー・ビジネスだ。(笑) 全然関係ないが、ギタリストがニューヨークのアーティスト、画家、キース・へリングに似ていた。

曲調はポップあり、ラテン系あり、ラウンジ風あり、バーシアのソロ時代の作品ありとファンの人はみんな知っているような曲ばかりのヴァラエティーに富んだ選曲。バーシアの曲や、軽いラテンタッチの曲を聴いていると、ラウンジ系のレコードの音を生バンドで聴いているという雰囲気になってくる。おしゃれ系、都会系というのだろうか。カフェバーなどという言葉が世間にあふれていた80年代。マット・ビアンコはそんな80年代洋楽ファンにとっては、ひとつの必須科目だったのかもしれない。ラウンジ系だなあ、と思ったが、あの頃には「ラウンジ」なんてジャンルの呼び名はなかった。

配られたチラシの中に、シャカタク来日(6月5日・日曜=渋谷デュオ)が。マット・ビアンコを聴いていた人にはどんぴしゃな80年代アーティストだろう。帰り道、隣のビッグカメラの横を通っているとサッカー、日本対バーレーン戦をやっていて、ちょうど、バーレーンのオウンゴールが入ってテレビの前の人だかりから歓声があがったところだった。

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Matt’s Moodマッツ・ムード / マット・ビアンコ

2004/5/26 発売
ユニバーサル 
UCCM-1065 
\2548 (税込み)




サンシャイン・デイ~マット・ビアンコ・サマー・ベスト・コレクションサンシャイン・デイ~マット・ビアンコ・サマー・ベスト・コレクション


マット・ビアンコ CD
(2004/07/14)
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エコーズエコーズ

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(2002/07/03)
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Setlist

Matt Bianco Live At Kokusai Forum C
2005.3.30 (Wednesday)

show started 19:10

01. Slip & Sliding
02. Ronnie's Samba
03. Wrong Side Of The Street
04. La Luna
05. Kaleidoscope
06. Cruising For Bruising
07. Golden Days
08. Ordinary Day
09. I Never Meant To
10. Yeh Yeh
11. Matt's Mood
12. Promises
13. Olive Tree
14. More Than I Can Bear
15. Whose Side Are You On
16. Get Out Of Your Lazy Bed
17. Say The Words
18. Time & Tide
19. Half A Minute

Enc. New Day For You
Enc. Don't Blame It

show ended 20:52

(2005年3月30日水曜、東京国際フォーラムC=マット・ビアンコ・ライヴ)

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Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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