NO.744
2004/08/16 (Mon)
How To Write Anita Baker Piece
原稿。

『ソウル・ブレンズ』が終わり、反省会なども終了し、無事解散。僕は眠くなったので、いったん自宅に戻り、テレビをつけたまま若干の作業をしていた。ソファに横になったら、そのままうとうとしてしまい、そこに電話。なんとオッシーから。そういえば、別れ際に「アニタ・ベイカーの原稿書かなきゃいけないんですけど、書いてください」と言われていた。おそらく、それって、僕が一週間前にだしたのと同じ締切の原稿ではないの? (笑) 「書けないんですよ〜〜」と泣きがはいっていたので、これこれしかじか、こういうふうに書けばとアドヴァイスしたのだが、その続きかと思った。

ところが、彼がいたところは中目黒のレコードショップ「ワンウエイ」。そこで、またオッシー、バカ買いしてたのだが、その店長中村さんと話をしていたところ、どうやら僕の話をだしたらしい。中村さんは僕も20年以上前から存じ上げている。僕が20年以上前に書いたニューヨークのラジオ界の記事をお褒めいただき、そこからニューヨークサウンドの話にひろがっていて、オッシーが電話してきて、「はやく、来てください」と言う。僕は人がいいので、やることはいろいろあったが、中目黒にスクランブル発進した。

20分もしないで到着すると、二人が入口のところで立ち話をしている。オッシーは8時前にやってきて、すでに2時間以上、ここで話をしていたという。で、こんどは3人でまた、ひたすらいろんな話になる。昔のディスコの話、70年代の輸入盤業界の話、最近のニューヨークのDJ話、ミックステープの話などなど、話が尽きない。その間、ずっと立ち話である。

一番驚いたのは、ヴィデオを使ったミックスDVDである。音だけのミックステープではなく、プロモヴィデオなどを縦横無尽に編集し、音をあわせたミックス映像作品だ。もはや、こんなことができるのか。こうしたものに対するクリエイティヴな力には、本当に感服させられる。機材が発展し、それを使いこなす人間がでてくると、ほんとにまったく予期出来ないものもできてくる。このあたりについては、いずれもっと勉強して書いてみたい。

結局、店を出たのは1時過ぎだ。営業は12時までなので、以後は看板を下ろしての話になった。オッシーは都合5時間以上、いたことになる。僕も3時間くらいいた計算だ。

そして、その後アニタ・ベイカーの原稿の書き方アドヴァイスを近くのカフェでした。「初めてアニタのレコードを買った時のこと。初めて聴いた時のこと。そのときの情景や、風景、どんなところで、どのようにして聴いたか。オッシーは、『スイートラヴ』のアルバムを3-4枚買いなおしたと言っていたが、それはなぜか、とか。アニタのアルバムが出たのは86年だが、そのアルバムを買ったときに同時に買ったアルバムはなんだったか、とか。そういうことをうまく組み合わせて、自分の体験とアルバムを結びつけて書けばいいのよ」と熱弁をふるった。なんで、僕が熱弁しなければならないのか、よくわからないが。

「さすがに、今日はもう逃げられないなあ・・・」と彼はこぼしていた。明日までに原稿はできているだろうか。ふふふ。


Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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