NO.618
2004/04/20 (Tue)
Terry Callier: A Troubadour
吟遊詩人。

これまでに何度か来日しているシカゴ出身のテリー・キャリア。アコースティック・ギターを持って歌うその姿は、60年代のフォーク・シンガーさながらだ。キーボード、エレキギター、サックス(フルートも)、ドラムス(フランス出身の黒人女性=かっこいい)、ベース、パーカッションを従えたバンド編成。

フラット気味の歌が、妙な個性を作る。ラウンジ的な雰囲気が独特の空気感を漂わせる。イギリスのクラブシーンから火がついた感もあるテリー・キャリアの音楽からは、気持ちのいいアルファー波がでてくるかのようだ。基本的にはどの曲もスローからゆったりしたミディアム調、いくつかの曲でアップテンポだが、全体的にはリラックスできる音楽だ。

メンバー紹介のところで、ギターのジム・モランのことを「私の人生を変えた人」と言っていた。それを後半にもまた言っていたので、よほどのことがあったのだろう。彼をきっかけにして、レコードがブレイクしたのかな。その発言の趣旨をきいてみたい、と思った。

6曲目の「バタフライ」という曲が気に入った。それに続いて歌った「ホエン・ザ・ミュージック・イズ・ゴーン」もなかなか印象的だった。彼は1941年5月24日シカゴ生まれとすると、今年で63歳になる。チャールズ・ステップニーとのつながり、デルズの「ステイ・イン・マイ・コーナー」の作者などというキャリアを考えると、ソングライターとしてひじょうに優れているものを持っている。


Second Set (complete)

show started 21.32

1. Keep Your Heart Right
2. C'est La Vie
3. Lazarus Man
4. When My Lady Danced
5. Midnight Mile
6. Butterfly
7. When The Music Is Gone
8. 4 Miles
9. Ordinary Joe
Enc 1. Look Out
Enc 2. Nobody But Yourself

show ended 23.15

(2004年4月19日月曜セカンド=テリー・キャリア・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Callier, Terry


Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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