NO.486
2003/12/23 (Tue)
From King To King
王。

2003年6月23日に行われたBET(ブラック・エンタテインメント・テレヴィジョン=アメリカのケーブル放送の一チャンネル)が主宰する「BETアワード」の模様のヴィデオを入手し、見た。既に外電などでそのニュースは流れているが、ジェームス・ブラウンが「ライフタイム・アチーヴメント(生涯功労)賞」を受賞。それを手渡したのが、誰あろう、マイケル・ジャクソンだった。

まず、ジェームス・ブラウンの足跡を簡単に紹介するフーテージ(過去映像)が流され、MCがブラウンを称え、本人の登場。「ソウル!」の掛け声とともに、なんと「マンズ・ワールド」が始まった。いつものバンドが、いつもの「マンズ・ワールド」を演奏する。そして、「セックス・マシーン」へ。

ジェームス・ブラウン、キング・オブ・ソウル。そして、曲の途中で今度はキング・オブ・ポップが登場。ブラウンとともにしばしステージ上で激しいダンスを見せる。観客からは大喝采。バンドはいつしかジャクソンズの大ヒットのひとつ「シェイク・ユア・ボディー」のフレーズを。

そして、マイケルが舞台横に移動し、紙に書いたメッセージを読み上げる。ブラウンがマイケルの横へ。しかしマイケルは感極まってそのメッセージを読みきれず、「今日、この賞を(彼に)あげる役を断るわけにはいきませんでした。なぜなら、今ここに立つこの人物ほど僕に影響を与えた人物はいないからです」 ここで涙声。横にいたブラウン、思わずマイケルを抱きしめる。「僕がまだ6歳だった頃、彼以上に尊敬していたエンタテイナーはいませんでした。そして、今でも尊敬しています。今日のこの賞を受賞するのに、彼以上にふさわしい人物はいません」 ちなみに、これは「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」のときの演技の泣きとは違って、本当の泣き。(笑) まだ今回の幼児虐待問題が発覚していない時期だが、ちょっと感動した。

マイケルが涙ぐむ気持ちは痛いほどわかる。なんといったって、マイケルの一番最初のそして、最大のアイドルは、ブラウンだ。

ジェームス・ブラウンは約20分の出番。観客は、ほとんど着飾ったブラック。キング・オブ・ポップからキング・オブ・ソウルへ渡された生涯功労賞。キング・オブ・ポップは、今、ライヴを行わないが(行えないが)、キング・オブ・ソウルはいまだに今夜もどこかの街で観客の腰を振らせている。ブラウンは依然現役、継続の力の偉大なることよ。

ENT>TV>Brown, James, Jackson, Michael
ENT>MUSIC>LIVE>Brown, James, Jackson, Michael
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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