NO.477
2003/12/14 (Sun)
How To Enjoy Bluenote
感謝。

ブルーノートでの楽しみ方、ですか。特に別にそんな難しいことはありません。単純にシステムは、ファーストセットが夜7時スタート、セカンドが9時半スタート。だいたい1時間から長くて1時間半くらいのステージです。席は早いもの順。整理券が毎日午後3時からでしたっけ。配られるので、もし可能なら3時に一度行って番号(整理券)を獲得していくと、いい席につけるようになります。もちろん、入場の際に番号を呼ばれる時にその場にいないと飛ばされてしまいますが。

ファースト・セットを見た場合は、次のセットとの入れかえがありますので、大体8時半までに外にでなければなりません。なので、余韻を楽しむにはセカンドの方がお勧めです。セカンドは9時半から11時までやっても、その後12時過ぎくらいまでお店は開いていますので、ゆっくりできます。ただし電車の場合は、終電に間に合うように。

さて、6日間12回のステージをこなすアーティストにとって、いつのステージがいいか。それはアーティストにもよりますが、一般的には、土曜日のセカンドが一番盛り上がる、というのが言えるようです。アーティストもそれで最後ですから。また、別のブルーノート(福岡、大阪、名古屋)に行く場合でも、少なくとも日曜は休養日になっていますので、力をセーブすることなく、思い切りパフォームしてくれるはずです。

では、その次は、どこでしょうか。金曜のセカンドあたりでしょうか。これはお客さんがかなり盛り上がっています。翌日休みですしね。しかし、一方でその時に東京に来ているミュージシャンなどの飛び入りは曜日に関係なくはいってきます。それこそ、月曜だろうが、火曜だろうが。それは、まさに運次第。

また週の前半に見ておけば、それをものすごく気に入ったら、週末にもう一度見に来る、ということもできます。

ファーストは終ったら、比較的早めにでなければなりませんが、セカンドならゆっくりできます。特にセカンド終わりには気さくなミュージシャンたちは、客席のほうにでてきますから、気楽に話をしたり、ラッキーならサインをねだったりすることもできます。ですから、僕はセカンドをお勧めします。僕がブルーノートのライヴ記事の中でアーティストとの会話を載せる時は、そこで話したことを使うことが多いです。(もちろん、楽屋にお邪魔することもありますが)

それともうひとつ、食事は済ませてくるほうがよいです。もちろんブルーノートで食事もできますが、食べながらですと、どうしても演奏を聞いたり見たりするのに集中できません。始まる前に食べきれるのでしたらかまいませんが。ですからブルーノートで食事をするのは、時間的にいってファーストでかなり前に入場した時、ということになります。食べながら見るのはお勧めしません。しいて言えば、フライドポテトあたりをつまむくらいなら許しましょうか。(笑) ここのフライドポテトは定番です。

それにしても、ブルーノートは現在僕が日本で一番好きなライヴハウスです。なにしろ、あの規模で空間に一本も余分な柱がない。あの作りが箱としてとにかくすばらしい。非常に見やすい。JZブラットや、渋谷のクアトロなんて、柱があるだけでいやになります。(笑) そして、なにより音がいい。あれほどの音を聞かせるところはなかなかありません。ミュージシャンのひとつひとつの息遣いがきちんとスピーカーを通して伝わってきます。

そして登場するアーティストがほとんど世界の一流どころというのがまたすごい。要は毎週相当高いレベルのメジャーリーグの試合を目の前で見ることができる、ということです。ここでのライヴに聴きなれて、それを当たり前のように思ってしまうと、たまに新人の日本人アーティストなどを聴いたときに、その差に愕然としたりすることがあります。そう、日本の高校野球か、草野球あたりを見た時に、逆にメジャーの試合を見られることに感謝の気持ちが湧いてくるのです。

基本的にはここに出てくるアーティストはまず間違いないところなので、自分の好きなアーティストをぜひ見つけてください。

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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