NO.432
2003/10/31 (Thu)
Even Koubo, Master Of Writing, Would Make Mistake
ことわざ。

スリー・ディグリーズあるいはスプリームスあたりの70年代ソウルのガール・グループをパロディー化した日本のスリー・ビックリーズを渋谷のクラブ、アヴァロンでみました。以前からうわさは聞いていました。さまざまなディスコヒットを次々と歌います。ディスコヒットも、かなり日本でのヒットに重心を置いてます。黒く肌を塗り、派手な70年代風の衣装に、大きなアフロヘア。ヴィジュアル・インパクトあります。約30分のショウ、笑えます。

そして、こんな曲まで。来た来た! 「ジンギスカン」! 出た出た! 「ダンシング・クイーン」 おやおや! 山本リンダか? (笑) 営業仕事、向いてます。(笑) 何かのイヴェントの華にいいアクセントになるかもしれません。年末、営業たくさん稼いでね。

さて、渋谷からほんの10分の代官山へ移動。先週同様、ケイリブが弾き語り。今日は黒人女性シンガー、エボニー・フェイが帯同。エボニーは、ロバータ・フラック、アニタ・ベイカー、パティー・オースティン系のハスキーな声。ケイはジェームス・イングラム系の声。どちらもいい声をしている。エボニーがロバータ・フラックの「キリング・ミー・ソフトリー」を、さらに、ケイとエボニーで「クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」を歌う。う〜〜ん、いいねえ、この流れは。

一緒に行ったマイケル・ジャクソン・マニアの放送作家Kに「リクエストあれば、ものによっては歌ってくれるよ」と言うと、「う〜〜ん、じゃあねえ、じゃあねえ・・・
ピアノバーだし・・・。『私はピアノ』・・・」  「誰よ、それ」 「うん、高田みずえ」 「君ねえ・・・」 

スタッフから小さな紙切れが彼らに渡される。おそらくリクエストだ。なんだろう、と思って聞き耳をたてていると、歌い始めた曲はアレサの「ユー・メイク・ミー・フィール・ライク・ア・ナチュラル・ウーマン」。これをところどころ、二人でデュエットして歌う。本来この店はあまりシャウトせずに静かにさらっと歌って、会話の邪魔にならない程度の歌を聞かせる場所だが、なんとエボニーはどんどんと曲の中に入り込んで行き、かなり盛り上げた。

エボニーは妙な日本語を知ってる。「サルモキカラオチル」「チリモツモレバヤマトナル」 「ナマムギナマゴメナマタマゴ」! なんで、こんな言葉知ってるんだ?(笑) そこで、僕は新しい日本語を教えることにした。「コーボーモフデノアヤマリ」 エボニーが繰り返す。「コーボーモ・・・?」 「フデノ」 「フデノ?」 「アヤマリ」 「アヤマリ? どういう意味?」 「弘法という書の上手な人がいたんだけど、そういう人でも、間違うことがある、という意味だよ。猿も木から落ちると同じ。だから、その二つを続けて言うとみんな驚くよ」 「OK I got it!」  

帰り際、エボニーにもう一度尋ねた。「さあ、言ってごらん」 「コーボーモフデノ・・・」 「アヤマリ」 「アヤマリ!」 「You got it!」 かなり、耳がいい。今日は僕は国語の先生になった。

Little language goes a long way...



(2003年10月30日渋谷アヴァロン=スリー・ビックリーズ・ライヴ)
(2003年10月30日代官山・XEX(ゼクス)・The BAR=ケイリブ・ジェームス、エボニー・フェイ・ライヴ)


ENT>MUSIC>LIVE>Three Bicrees
ENT>MUSIC>LIVE>James, Kaleb & Fay, Ebony


Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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