2002/11/26(TUE)
Grandfather's lesson
教訓。

「おじいちゃんは僕にこう言ったんだ。いいか、太陽が朝昇るだろう。 そして、太陽に真正面に向かう。太陽はさんさんと輝く。太陽の日を あびれば気持ちいい。だが、後ろを見てみるがいい。後ろには、黒い 影がある。それは、人生と一緒なんだ。真正面を見れば、とてもいい ことがあっても、後ろにはなんらかの黒いトラブルがある。いいこと と悪いことはいつも一体になっているんだ。気をつけなきゃ、いかん。 それでもな、嫌なことがあって落ち込んだとしてもだ。夜が終わり、 また朝になれば昨日と同じように必ず太陽は上がってくる。昨日のト ラブルなんかも、今日、朝、太陽が上がってくれば、どこかに飛んで いってしまう。そう教えてくれた。そんなメッセージを託したのが、 『モーニング・サン』という曲なんだ」

こうしておじいちゃんの教訓をタイトルにしたのは、ブルーイこと ジャン・ポール・モニーク。そう、インコグニートのリーダーです。 昨日1時間ほどじっくり話を聞いてきました。その曲はインコグニ ートの最新作『フー・ニーズ・ラヴ』に収録されている一曲です。

ブルーイは、モーリシャスの生まれだったんですね。モーリシャス ってわかります? どこかの南の島だろうくらいしか知らなくて、 よくわからなかったんで、調べました。インド洋の西側、アフリカ 大陸のすぐ右側にある小さな小さな島です。東京都と同じくらいの 広さしかありません。人口110万人。イギリスから68年に独立 したそうです。

毎日、モーリシャスでは太陽が水平線から昇り、一年中暖かく、た とえ雨が降っても明るいそうです。そんな自然一杯のモーリシャス に生まれたブルーイはそこに10歳くらいまで住みますが、そのこ ろ、そこに住むおじいちゃんからいろいろなことを教わりました。

そのうちのひとつが、冒頭の朝日の話です。

ブルーイはとても話しやすいフレンドリーな人でした。そして、な により、彼もまたレコード・ジャンキーでした。たくさん話ができ て、それでもまだまだぜんぜん話たりませんでした。彼もまた水道 管の蛇口をひねったように60分間しゃべりつづけました。

たくさんいい話が聞けたので、いずれ、まとめたいと思います。イ ンタヴュー記事としては、毎日新聞に近いうちに書く予定です。
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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