NO.514
2004/01/17 (Sat)
Soysoul Live At Shibuya Quatro: Zooco Is A Tamer Of Wild Beasts
猛獣使い。

実はエスカレーターズ時代のCDもこっそり持ってたりするんです。それから、Zooco(ズーコ)のソロアルバムなんかもCD棚にはいってるんですね。なにしろ、彼女の声がねえ、いいんですよね。その頃は本人と接点を持つなんて夢にも思わなかったですからね。そんな彼女と最近はお話することもできるわけですが、Zooco率いるソイソウルのライヴを見ました。彼女のライヴを見るのは初めて。

ソイソウルのCDは、一足先に昨年でていて、いかにも昔風のR&Bバンドという感じで好感度を持って聴いていたわけですが、なにしろ11人編成の大所帯。こわもての男子10人(男子十人楽坊)プラスZoocoですからねえ。なんたって迫力あります。こういうバンドは、維持が大変ですが、絶対続けてね。

それにしても、いいバンドです。きっちりしたドラム、ベース、ギター、キーボード。しっかりしてます。ファンク、ロック、ソウル、いい音してる。クアトロって改装して、音響よくなったんですかねえ。バンドがいいのか。(笑) 

僕が彼らにもったイメージは、70年代初期のルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーンです。まだ、ただ単にルーファスだったころ。75年くらいまでのルーファス。基本はファンク、ソウルなんですが、そこに当時としては斬新なロックの要素もあったという感じ。リヴィング・カラーほどロックに行ってないちょうどいいバランスのところです。ルーファスの例えば「テル・ミー・サムシング・グッド」とか「メイビー・ユア・ベイビー」とか、カヴァーでやってみたらどうでしょう。重いファンクで、そして、ちょっとだけロックの要素もあって充分ソウルフル。(おっと、どっちもスティーヴィーの楽曲だ)

そういうスタンスだと、Zoocoは、チャカ・カーン的立ち位置になる。これはこれですごくいい感じになるのではないでしょうか。ファンク、ソウルを歌いつつ、ソロでやる時はジャズやスタンダードなんかも歌っちゃう。日本のチャカ・カーン目指したらどうでしょうか。ゴスペルも歌えるZooco。ヴァーサタイルなシンガー、Zooco! 

全体的な流れの中で印象に残ったのは、ジェームス・ブラウンの「ソウル・パワー」から始まって、「タイトゥン・アップ」風、「シャフト」風のアレンジがはいるメドレーのあたり。バンドが力強い。そして、もっとも感心したのが、ゴスペルの名曲「ヒズ・アイ・イズ・オン・ザ・スパロウ」。『天使にラヴソングを〜2』でも歌われていた作品ですが、これをZoocoとケイズの二人で歌った。声、よくでてます。「神様は、すずめのような小さな者にもちゃんと目をかけている」というケイズの曲の解説もあって、なるほどと思って聞き入りました。

やはり管楽器がはいると、生バンドっぽくていいですよね。バンドよし、歌唱よし、ラップよし、キャラクターよし。後は、ソイソウルならこれ、という名刺代わりになる超強力な楽曲です。それがむずかしいんですけどね。「テル・ミー・サムシング・グッド」を日本語にして歌ったっていいんじゃないでしょうか。あと、ルーファスの「ワンス・ユー・ゲット・スターテッド」。これも彼らにはぴったりの曲になるでしょう。あの路線に、ヒントがあるような気がしますね。

男子10人をまとめるZoocoは、大変な猛獣使いと言われているそうです。たしかにねえ。納得したわ。(笑) 

(2004年1月16日金曜・渋谷クワトロ=ソイソウル・ライヴ)

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Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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