NO.417
2003/10/16 (Thu)
Lonnie Liston Smith Live At Motion Blue: Cosmic Aura
偶然。

元マイルス・デイヴィス・グループで、70年代からソロとして頭角を表し始めたキーボード奏者ロニー・リストン・スミスのライヴを見た。ドラムス、べース、パーカッション&ヴォーカルにロニーのキーボードの4人。ファンクののりはあるのだが、なぜか、ものすごく気持ちいい、どちらというと癒し系とさえ思えるほどの心地よさ。クルセイダーズのファンク感とブラックネスと比べると、かなり違った味わいのジャズ・ファンクだった。クルセイダーズより軽いと言ってもいいのかな。サウンドは、コスミック(宇宙)っぽい感じ、でも、ちょっとは踊れるグルーヴのあるのり。

そこから醸し出されるオーラはアルファー波でも出させるのだろうか。リラックスして、思わずちょっとうとうととしてしまった。ロニーの宇宙のオーラか。客層はクラブ世代というか、クラブでジャズを踊ってきたという風な若い人が多いように見受けられた。

ライヴが終わると、本人を含めバンドメンバーがでてきた。何人かがアナログ・アルバムを持ってきていて、皆に順番にサインを始めた。かくいう僕も実は今日はなぜかアナログを2枚ほど持っていったので、列に並んでサインをしてもらった。

持っていたアルバムの1枚は77年のライヴ・アルバム。(ちなみにもう1枚はコロンビアからでている『ア・ソング・フォー・ザ・チルドレン』−79年) 他の人もけっこうこれを持ってきていた。同じアルバムを他の2−3人が持っているのを見ると、なんか照れくさいという気持ちと、「お、同じアルバム持ってるのか」とか「基本だよねえ、これ、これでしょう」みたいな、同志的なつながりを感じたりするからおもしろいもの。

スミスさんに聞いた。「これを録音したときのことを覚えていますか?」 「おお、これか。う〜〜ん、あ、そうだ、確か、このジャケットの写真をとったのは日本人だったぞ」 そこでサインをもらった後、クレジットを見ると、cover photograph: k. abeの名前が。すごいね、ちゃんと覚えてるんだ。「日本に初めて来たのはいつだか、覚えていますか?」 「う〜〜ん」 彼は次の人のサインをしながら考えている。「おっと、字を間違えちゃった」と言って、そのところをちょっと書き直した。「あ、すいません。どうぞ、サインに集中してください」 そして、しばしサインをし終えて「覚えてないなあ。3年くらい前に、ブルーノートに来たよ。最初に来たのは、かなり前だろうな」

そして、みんなと一緒に写真もとっていた。すごく気のいいおじさんという感じだった。しばらくしてライヴ会場を出て1階の外にでると、ちょうどでてきたスミス様ご一行とはちあわせた。「ミスター・スミス、ホテルまで歩いていかれるのですか?」 「いや、キャブ(タクシー)がそこまで迎えにきてるはずだ。キャブで帰るよ」 

この後、久々に石川町の「モータウン」に行った。ダニー・ハザウェイのライヴ盤に続いて、なんとロニーのアルバム『エクスパンション』から「エクスパンション」がかかった。マスターの芦田さんに、「今、これ見てきたんですよ」というと、彼がびっくりして、「え、そうなんですか。来てるんですか? ただなんとなく、かけたんですよ」と言った。この次にかけたのがロイ・エヤーズだった。ダニー、ロニー、ロイというのはなかなかいい流れだ。それにしても、「モータウン」でこういうフュージョン系を聴くのは珍しかったので、あまりの偶然に驚きもひとしおだった。僕からロニーの宇宙のオーラでもでていたのだろうか。

【2003年10月15日水曜・セカンド・ステージ・モーションブルー=ロニー・リストン・スミス・ライヴ】

ENT>MUSIC>LIVE>SMITH, LONNIE LISTON

タイトル:宇宙のオーラ
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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