NO.511
2004/01/14 (Wed)
Joss Hears Soul Singer's Voice: And Voice Has Soul
声。

今、何度も繰り返してジョス・ストーンのアルバムを聴いています。このディープな声には本当にノックダウンさせられます。声だけでいけば、初めてメーシー・グレイを聴いたときと同じくらい、いやそれ以上の衝撃です。ジャニスより黒く、ティーナ・マリーよりもさらにディープ、テヴィン・キャンベルより早熟。形容する言葉はいくらでもでてきます。

しかし、キーワードはサザンソウルっていうあたりでしょうか。いろいろジョスの記事を読んでいるところですが、彼女がブリットニーやアギレラなんかのポップな音楽について、聴くことは聴くと前置きして、「いいのもあるけど、くずも多いわよね」と言い放つのは痛快です。そして、彼女がなぜこれほどディープな音楽を作れるのか、というと彼女自身が先達のシンガーを聴く時に、なにより「声」を聴いているからです。彼女はソウルシンガーの声が好きなのです。これは、僕も同じです。いいシンガーになればなるほど、その楽曲ではなく、そのシンガーの声を聴いてしまうのです。そして、その声に惚れこんで行く。もちろん、その声をよりよく聴かせるいい楽曲というのは必要です。むしろそのいい楽曲がなければ、いいシンガーの魅力は際立ちません。どちらがいい悪いというのではないのですが、まあ、いずれにせよ、僕もソウルシンガーの声が、人間の声が好きなんですね。

彼女を獲得したSカーヴレコードのCEOスティーヴ・グリーンバーグは、最初彼女がオーディションにやってきて、信じられなくて笑ってしまったほどだといいます。「ひょっとしてテープレコーダーでも隠し持ってるんじゃないかと思った。とてもこの声が、このイギリスの14歳の白人の女の子からでてくるとは思えなかった」 

オーディションでジョスが歌ったのはグラディス・ナイトの「夜汽車よ、ジョージアへ」、オーティス・レディングの「ザ・ドック・オブ・ザ・ベイ」、アレサ・フランクリンの「ア・ナチュラル・ウーマン」。グリーンバーグはもう、「夜汽車」を聴いただけで、契約することを決意したようです。

スター誕生a star is bornです、まぎれもなく。しかし、これは誕生というよりも、むしろ、誰かかつてのソウルシンガーがre-born生まれ変わったのではないかとさえ思えます。学校に戻っても、なかなか彼女がレコード契約をものにしたことを信じない人や先生もいるということです。「イギリスのこんな片田舎からでたシンガーが、スターになるだって? ありえない」と思っているそうです。

アレサ・フランクリンとアル・グリーンが大好きな16歳の少女は、学校の友達とは音楽の話ではまったくあわないといいます。

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ジョスについては、近いうちにこれまでの歩みをまとめてみます。


ENT>MUSIC>ALBUM>Stone, Joss

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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