Phillip Woo & Hank Nishiyama Live At Motion Blue

ファンク。

ズーコのソイソウルのライヴでキーボードを弾いていたフィリップ・ウー。ブラック・コンテンポラリー・ミュージックのファンからすると、80年代に大活躍したサンフランシスコ出身のメイズ・フィーチャリング・フランキー・べヴァリーのキーボード奏者としても知られています。彼は現在日本在住、自己のバンドで、ときどきライヴ活動をしているんですね。で、それを見に行ってきました。

きっと、けっこうファンキーなバンドだと思っていました。そして、思ったとおり、やはり、ファンキーでした。ドラムスのロレンゾ・ブレイスフル、ベースのクリフォード・アーチャーとギターの西山’HANK’史翁(にしやま・はんく・ふみお=愛称はんこや)によるバンド。強力です。ドラムスも、ベースも、そして、キーボードも皆、個々でかっこいい。リズム隊、かなり本格的です。このバンドをバックに歌えたら、歌手は嬉しいでしょう。日本在住のバンドでここまできっちりR&Bができるバンドはそうそうないでしょう。

全体的に、ファンキーなジャズ・インストゥルメンタルという感じでしょうか。ハービー・ハンコックの曲「バタフライ」と「スライ」を演奏しましたが、フィリップはかなりハービーが好きだそうです。ローズのエレピ、そして、ハモンドのオルガンといい感じで演奏されます。ギターのカッティングもファンキーで、バンド総体として、ファンクのグルーヴが充分にあります。

そして、4曲演奏曲が終ったところで、やはり日本在住のソウル・シンガー、ブレンダ・ヴォーンが登場。『ウィズ』からの「ホーム」とレイラ・ハザウェイでおなじみの「ワン・デイ・アイル・フライ・アウェイ」歌いました。なかなかこれもいいです。このあたりのヴォーカルとバンドを聴いていると、洋楽アーティストのライヴです。(当たり前ですが) これぞ日本のR&Bシーンなのかな、と思いました。

アンコール2曲目で、再び、ブレンダが登場。「これから歌う曲は私にとって特別な意味を持つ曲です。私は、こうして(自国)アメリカから離れて日本に住んでいますが、家族や友人と離れて生活していると時に辛いこともあります。そんな時、この曲は私にとって大きな意味を持ちます。『あなたは、いつでも私の元にこれる。電車であろうと、陸路であろうと、飛行機でも。』 このメッセージは私の胸に響きます。この曲を私の家族に捧げます」 こう言って歌い始めたのが、同じブレンダでも、ブレンダ・ラッセルの作品でオリータ・アダムスの歌で大ヒットした「ゲット・ヒア」でした。迫力いっぱいでした。

歌物とインストもの。どうしても、歌が入ると、そっちのほうがキャッチーです。インストものでいかに引き付けられる曲を演奏するか、歌とインストのバランスをどうとるか。また、個々のミュージシャンとしては完全ですが、ユニットとしてのひとつのサウンドというか、強烈に人を引き付けられる何かを獲得するのは、今後の課題でしょう。方向性なのかな。ガイダンスなのかもしれません。必要なのは。しかし、基本的には非常にいいバンドです。応援します。

(2004年2月8日・日曜=横浜モーションブルー・フィリップ&ハンク・ライヴ)

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