Saya: She’s No Chicken, She’s Great Chick

[2003/08/10]

チキン。

「ヘイ、ユーアー・チキン」といえば、「おまえ、弱虫!」っていう感じですが、ジェームス・ブラウン・ファンにとって「チキン」といえば、彼のインストゥルメンタル曲「チキン」ですね。シングルとしては69年5月にでた同じくインスト曲「ザ・ポップコーン」のB面に収録されていました。その後、ジャコ・パストリアスがカヴァーしたりして、隠れた人気曲になっています。

で、この曲、南部のミュージシャンたちは誰でもプレイするそうです。ちょっとしたリハーサルや遊びのセッションで「軽く調整」するときなんかにみんなで演奏するというわけです。つまり、みんな誰もが知っていて、しかも、のりがいいから、いい練習曲になるんですね。

ところが、ウエストコーストのミュージシャンとかは、意外とこの曲をやらないらしい。というような話を教えてくれたのが、ニューオーリンズのファンクバンド、ネヴィル・ブラザースのキーボード奏者としてツアーにでていたサヤ(Saya)です。そして、彼女はこの「チキン」を堂々と自分でも演奏します。

彼女の日本での1作目『ダンス・ユア・ハート』(2001年7月)に、その「チキン」は収録されています。初めて聴いたときには、かなりびっくりしました。なかなかこのグルーヴをピアノで表現するのはむずかしいのですが、よくやっています。

ちょうど、日本での3作目『ビューティフル・デイ』の新作発売と関連したツアーの最終日が渋谷JZ Brat(ジェイジー・ブラット)で行われました。そのセカンドショウの最後の曲が「チキン」だった。アコースティックのベース奏者(魚谷のぶまさ)のベースののりもいい感じ。っていうか、この「チキン」をレパートリーにいれるっていうだけで、拍手ものですよね。いつもだいたいこの曲で彼女はメンバー紹介をします。

ちなみに、アンコールは新作『ビューティフル・デイ』の中で、僕が一番気に入った「モー・ベター・ブルーズ」。なんかいいんだよねえ、これ。あと、新作ではマーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」もやっています。これは、エレキ・ピアノで軽いタッチのウエスト・コーストサウンド。ちょうどクルセイダーズあたりのサウンドを軽くしたような感じです。

サヤ、10月再び来日して、横浜モーション・ブルーに10月1日、2日と登場。さらに、関西圏のブルーノートにも登場です。一度、チャンスがあったら、CD聴いてみてください。サヤ本人のサイトで試聴できます。

サヤがチキンかって? ぜんぜんそんなこと、ありません。強いです。(笑)  ちなみに、タイトルChickは、「いい女」の意味です。

(2003年8月8日渋谷ジェイジーブラット、セカンドショウ=サヤ・ライヴ)

サヤのオフィシャルサイト

http://www.saya.com/

モーションブルーのサイト

http://www.motionblue.co.jp/schedule/index.html

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