★ソウル・パワー・サミット2008東京

【ソウル・パワー・サミット2008】
供養。
台風は無事過ぎ去り、午後から明るい陽射しが代々木第一体育館に差してきた。今年で3年目を迎える『ソウル・パワー・サミット』。代々木体育館2日をほぼ満員にするイヴェントは開演予定5時半ぴったりに始まった。それから参加者全員(志村ケンさんに呼び出され、早退した桑マンさんを除く)が、舞台で横一列に並び、『ソウル・パワー!』と叫んで、お辞儀をし、舞台からはけるまで、4時間19分ノンストップ、メニューてんこ盛りのライヴだ。(詳細セットリストは明日のブログで2日分掲載します)
前年同様、歌手を支えるバックバンドが2組いるために、アーティストの転換に無駄な時間がなく、次々とライヴが続く。ホストバンドは、ナニワ・エキスプレスとスクープ・オン・サムバディー。大まかに言うと、ゴスペラッツ、スクープ、ジェイ&ズーコ、鈴木雅之、ダンスマン、ゴスペラーズ、全員、という流れ。確かに4時間超は、長い。(笑) おなか一杯という感じだ。
20日だけに登場は、スクープのところに登場した伊藤由奈。このところ、いろいろなイヴェント的なライヴやゲストで遭遇することが多いが、この日は1曲「プレシャス」を歌った後に、「ソウル・パワー」用にシャカ・カーンの「アイム・エヴリ・ウーマン」を披露。これがなかなか迫力満点で、デュオとしてゴスペラーズの黒沢薫が相手をし、さらにゴスの北山・安岡組がバックコーラスをつけた。
そして、20日だけのサプライズ、シークレット・ゲストは日本のソウル・レジェンド、つのだ☆ひろさん。マーチンは「中学の頃、『メリー・ジェーン』を聴いてしびれました」といって本人を紹介。2人が永遠の名曲「メリー・ジェーン」を歌うと、体育館の天井からつるされた日本一大きいかと思われる巨大ミラー・ボールが回転し、下から超強力なスポットライトが当てられ、☆の光が会場全体に降り注いだ。僕も、つのひろさんの生「メリー・ジェーン」を聴いたのは初めてだ。近くにいた年配風のファンは、思わず「おおおっ、」と声をあげていた。
こういうイヴェントのおもしろさは、いろいろなアーティストのコンビネーションが見られること。ゴスペラッツ自体もそうだったが、マーチンとつのだ☆ひろ、マーチンとメイJ、ゴスペラーズに佐藤善雄、武田と哲也などなど、その組み合わせは無限だ。
ゴスペラーズはソウルフルな「ゴー・ゴー・サウンド」を取り入れたり、4曲をソウル振り付け専門家、マイケル鶴岡氏らによる振り付けで完成させ、いつになくソウル・ヴォーカル・グループ的な味わいを醸し出した。これが村上さんの言う「ソウル・パワー・シフト」だ。
「可愛いいひとよ」では、マーチンのCDと同じメンバー、コック・マック&ノッキーが登場。これにあわせ、出場者全員(桑マン除く)が「可愛いいひとよ」のステップを真似た。この曲の最後でマーチンが、「この曲は去年亡くなられたニック岡井さん、ドン勝本さんたちもやっていた曲で、我々も彼らをリスペクトして、この曲をずっと歌い続けていきたいと思います。そして、そのニックさんのダンスをペインティングしたアート、フット・ペインティングが入り口に飾ってありますので、どうぞ見て行ってください」と語ってくれた。


ニックの供養の意味もこめて、ニックがソウルの名曲にあわせ、靴にペンキを塗ってキャンヴァスの上で踊ったフット・ペインティング作品『アフター・ザ・ダンス』(岡伸昭作品)の展覧会をやりたいと思っていたところ、マーチンたちが「可愛いいひとよ」をカヴァーし、歌うというので、これはと思い、ニック岡井・岡伸昭のアート作品(4点)を会場に飾らせていただいた。きっとニックもそして、勝本さんも、この「可愛いいひとよ」をミラーボールの上から見ていたことだろう。開場時にはそれほど立ち止まる人は多くなかったが、帰り際には、マーチンのコメントの影響もあって、多くの人がこの作品の前で立ち止まっていた。『ソウル・パワー』スタッフのみなさま、心から感謝いたします。
(『ソウル・パワー』ライヴについて、明日も続きます)
■ メンバー
=出演者=
ナニワ・エキスプレス (清水興、岩見和彦、中村建治、東原力哉)
ゴスペラッツ (鈴木雅之、佐藤善雄、桑野信義、村上てつや、酒井雄二)
スクープ・オン・サムバディー (タケ[TAKE]、コーヘイ[KO-HEY]、コーイチロー[KO-ICHIRO])
メティス
伊藤由奈
ジェイ&ズーコ
鈴木雅之
つのだ☆ひろ
メイJ.
ブラザー・コーン
ダンス☆マン
ゴスペラーズ (村上てつや、黒沢薫、酒井雄二、北山陽一、安岡優)
武田と哲也 (武田雅治、村上てつや)
コック・マック&ノッキー (ブラザー・コーン、鈴木雅之、木梨憲武)
=サポートメンバー=
笠原智緒 (キーボード)
西野欣哉 (パーカッション)
太田貴之 (ギター)
種子田健 (ベース)
ガッツ  (ギター)
松本圭司 (キーボード)
ラムジー (パーカッション)
サスケ  (トロンボーン)
鈴木正則 (トランペット)
竹野昌邦 (サックス)
■ セットリスト ソウル・パワー・サミット2008, @国立代々木競技場第一体育館 2008年9月20日(土)
Setlist : Soul Power Summit 2008
詳細は明日。
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit
2008-159

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