◎嵐の前の静けさ~ロベン・フォードのライヴ@東京ジャズ

Robben Ford Live : Quietness Before Storm
【嵐の前の静けさ~ロベン・フォードのライヴ@東京ジャズ】
ブルーズ。
1972年以降、すでに20枚近くのアルバムを出している白人ブルーズ系ギタリスト、ロベン・フォード。元イエロー・ジャケッツというとわかる人も多いかもしれない。今回東京ジャズで日曜昼の回に登場。つまり、サム・ムーア、スライの前だ。ちょっとこの3組の組み合わせではロベンがかわいそうな気がする。
基本どんなアーティストでも愛情を持って見守る博愛主義ソウル・サーチャーは、この自分にとってはお初のトリオをゆったり見た。ドラムス、ベースにロベンの歌とギターというシンプルな編成。彼のブルーズ好きのギタリストという顔がよくわかった。派手さはないが、まじめなミュージシャンで僕は好感を持った。
「これは、BBキングにトリビュートする曲」と言って歌いだしたのが、「ライリー・B・キング」という曲。途中にBBキングが弾きそうなフレーズをまぶす。思わず「ほ~~」となった。
8曲目の「ラヴィン・カップ」は白人ブルーズ・ハーモニカ奏者、ポール・バターフィールド(1942年~1987年)の作品。ロベンの1998年の『オーソライズド・ブートレッグ』というタイトルのアルバムに収録されたもの。これはオークランドのライヴ・ハウス、「ヨシーズ(Yoshi’s)」で1995年に録音されたもので、ギター一本でプレイしたこのトラックが彼の評判を高めたという。また、ロベンは、バターフィールドへトリビュートしたアルバム(1991年)も作っている。
実はロベンの回は、彼が曲名をMCでしゃべった以外ほとんどわからなかったのだが、スライが終わった後、ロビーにサムとロベンの演奏曲目、つまりセットリストが張り出された。さっそくそれを写して、セットリストが完成。出自アルバムを調べると、2007年の最新作『トゥルース』からの作品が多かったということになる。
(このところ、スライ、サムのソウル・ジャイアンツ・ウィーク特別編成のために従来の記事が滞っております。本記事のように順次見たものは遅れてもアップしていきますので、ご了承ください。ブレンダ・ヴォーン、さかいゆう、SMVもアップします)
■メンバー
ロベン・フォード Robben Ford(guitar, vocal)
トラビス・カールトン Travis Carlton(bass)
トス・パノス Toss Panos(drums)
■セットリスト ロベン・フォード @東京ジャズ 国際フォーラム
Setlist : Robben Ford @ Tokyo Jazz, Kokusai Forum A, August 31, 2008
[ ] indicate the album / released year
show started
01. Lateral Climb ["Truth" 2007]
02. Indianola ["Blue Moon" 2002]
03. Supernatural ["Supernatural" 1999]
04. Riley B King ["Truth"]
05. Cannonball Shuffle ["Keep On Running" 2003]
06. There Will Never Be Another You ["Truth"]
07. Peace On My Mind ["Truth"]
08. Lovin’ Cup (Paul Butterfield) ["The Authorized Bootleg" 1998]
show ended 13:54
(2008年8月31日日曜、東京国際フォーラムA=ロベン・フォード・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ford, Robben
2008-140
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