◇雑誌「熱風」で「続・上を向いて歩こう~蘇生と復活の奇跡~」連載始まる

◇「熱風」で「続・上を向いて歩こう~蘇生と復活の奇跡~」連載始まる
【”Sukiyaki” Saga Continues】
続。
昨年発行され大きな話題を集めた『上を向いて歩こう』(佐藤剛・著、岩波書店)は、同名曲の誕生、それがなぜアメリカに渡り全米ナンバーワンになったかを、ひじょうに詳細に取材し、記した音楽ドキュメンタリーの傑作だ。これはもともとスタジオ・ジブリが発行している月刊誌「熱風」に連載していたものを加筆して一冊の本にまとめたもの。同書では、だいたい1963年くらいまでのことを書いていた。
その佐藤さんが、「上を向いて歩こう」のその後についての連載を、再び「熱風」最新号(2012年3月号)から始めた。
佐藤さんから送っていただいたものを読んだら、なんと15ページにもわたるビッグなヴォリュームで驚いた。文字数でも15000字は超えている。「続・上を向いて歩こう」は、1978年ロスから始まった物語を描く。
佐藤さんは1981年初頭からヒットしたテイスト・オブ・ハニーの「スキヤキ」にフォーカスし、この周辺を徹底取材している。
実はしばらく前から、1978年前後のアメリカのブラック・ミュージック・シーンの状況や、ディスコ・シーンの状況などの話を聞かせてください、と頼まれ、いろいろと話をさせていただいた。で、それなら、テイスト・オブ・ハニーの「スキヤキ」のプロデューサー、ジョージ・デュークに直接話を聞いたらよいのではないかと提案。ジョージは年に1-2回来日しているので、と思ったら、3月頭にさっそく半年振りに来日。そこで、ビルボードライブの協力を得て、ジョージのインタヴューをアレンジした。このときの話は、連載で徐々にでてくると思うので、ぜひそちらをごらんください。
佐藤さんは、このテイスト・オブ・ハニーの「スキヤキ」についても、僕が知らなかったことを徹底して調べ上げていて、本当に頭が下がる。僕のところにもグループに関しての当時の紙資料や雑誌などがあるので、ある限り提供している。
佐藤さんの発見でちょっと面白かったのは、テイスト・オブ・ハニーの初代のA&Rディレクター(制作担当ディレクター)は、ラーキン・アーノルドで、僕も2-3度インタヴューしている。その彼は、のちにCBSに移籍する。一方、テイスト・オブ・ハニーの「スキヤキ」時のディレクターは、ボビー・コロンビーといい、元CBSのディレクターでCBSからキャピトルに移籍してきた。ちょうど形としては入れ替わったようになっていた。
ちなみにボビー・コロンビーは元ブラッド・スゥエット&ティアーズのメンバーで、ジャクソンズの3枚目のアルバム『デスティニー』のプロデューサーでもある。
そして、今回の連載で書かれていて、もっと驚いたのが、テイスト・オブ・ハニーが1974年に「ヤマハ・世界歌謡祭」出演で来日したが、そのときの司会が坂本九で、彼がテイスト・オブ・ハニーを紹介した、ということ。テイスト・オブ・ハニーがその後、「スキヤキ」をカヴァーするなんて、なんという奇遇だろうか。様々な多くの事実という点を丹念に掘り起こしていくと、必ずや、その点のどれかが線になっていく。こうして調べることが病みつきになっていく。
次号以降の連載が実に楽しみだ。
■ 上を向いて歩こう/坂本九
http://youtu.be/mvuO0BsEEss

■ Sukiyaki / A Taste Of Honey
http://youtu.be/xqFkUNqBwMw

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活字好きにとってのフェヴァリット・マガジン「熱風」はフリーペーパー。主要書店で配布されています。
「熱風」のホームページ
http://www.ghibli.jp/shuppan/np/
「熱風」本体は無料の雑誌。次のような書店においてありますが、10日過ぎに配布されると瞬く間になくなってしまうそうです。
「熱風」配布書店リスト
http://www.ghibli.jp/shuppan/shoten/
そこで、郵送料実費での定期購読の方法があります。
定期購読の案内。年間2000円。
http://www.ghibli.jp/shuppan/np/007495/
■ 「上を向いて歩こう」

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■ 同じく「熱風」連載から単行本になった「亀渕昭信のロックンロール伝~ビートルズ以前、16歳の僕はドーナッツ盤に恋をした」

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BOOKS>Sukiyaki
MAGAZINES>Neppu

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