★エヴァ・キャシディー(パート2):ワシントンDC最高の悲劇のシンガー 

★エヴァ・キャシディー(パート2):ワシントンDC最高の悲劇のシンガー 
(一昨日からのつづき)
【Eva Cassidy: The Saddest Singer In Washinton DC】
死後。
しかし、状況は、彼女の死後、急転していく。
地元のシンガー、グレース・グリフィスがブルース・アレイのライヴ・アルバムを彼女のレーベル・オウナーに紹介したところ、この作品を気に入り、同レーベルが3枚のアルバムからベストトラックを選んだアルバムを企画。これが『ソングバード』というタイトルとなり、リリースされた。1998年のことだった。
リリースされた当初は、それほど話題にはならなかったが、それから2年後の2000年この輸入盤がイギリスにわたり、BBCラジオ2のテリー・ウーガンの番組でかけたところ、大いに話題になり、イギリスで10万枚を売るヒットになった。そして、その話題が逆輸入されニューヨーク・タイムスまでが高評価を与えるまでになった。
2000年のクリスマス前までに、イギリスのテレビ番組『トップ・オブ・ザ・ポップス2』はエヴァの『オーヴァー・ザ・レインボー』のビデオを放送。さらに、『ソングバード』のセールスを加速。その他の番組もエヴァを紹介するようになり、イギリスでちょっとしたブームとなった。
結局イギリスではこの『ソングバード』が180万枚という驚異的セールスを記録、最終的にはアメリカでもインディ・レーベルから出たものとしては超異例の50万枚以上のセールス(ゴールド・ディスク)を獲得した。メジャーのレコード会社から出たものではなく、純粋に音楽そのもののもつ力で売れた作品と言っていいかもしれない。
2001年5月、アメリカのABCテレビのドキュメンタリー番組『ナイトライン』が、エヴァのミニ特集を放送。この放送後にはエヴァの5枚のアルバムが一躍ベストセラーになったという。
その後も未発表音源などが編集されアルバムがリリースされ、主としてインターネットでの好調なセールスが続いている。
そして、こうした死後の人気に乗じて、彼女の過去のライヴ音源や、かつて在籍していたバンドの音源までもCD化されるようになっている。
その後、インタヴューを元に構成された伝記本、ミュージカル企画、映画企画なども進む。2002年冬季オリンピックでは、フィギュア・スケートのミシェル・クワンがエヴァの「フィールズ・オブ・ゴールド」をエキシヴィジョンで使用。他にもフィギュアの選手、クリスティー・ヤマグチ、サラ・ヒューズ、キミー・マイズナーなどもエヴァ作品を使用するようになった。ほかにも多くのシンガーたちが、エヴァにインスピレーションを受けて曲を書いたり、トリビュートしたりしている。
特に映画化に関してはロバート・レッドフォードの娘エイミー・レッドフォードがその他2名らが映画化権を獲得、プロデュースすることになっている。
また、彼女は絵画が好きで、自分でも作品を残している。
魅力。
彼女の魅力はなんといっても、そのクセのない透明感あふれる声だ。嫌われない声と言えるもの。それは、たとえば、ノラ・ジョーンズ、ミニー・リパートン、ティーナ・マリーらと同列に並べられる「好かれる声」ということだ。
たまたま彼女は、メジャーなレコード会社と縁がなく、しかも33歳という若さで他界してしまったが、別の出会いがあり、メジャーで多くの宣伝費をかけられてプロモートされたら、もっともっとビッグな存在になっていただろう。
そして、癌となってほんのわずかしか生きられなかった彼女にも、まちがいなくソウル・サーチンの物語があるだろう。そのあたりは、いずれ掘り起こしていきたい。
エヴァ・キャシディー。彼女はグレイテスト・アンノウン・シンガー、フロム・ワシントンDC(ワシントンDC出身の最高に素晴らしいもっとも無名なシンガー)だ。
+++++
ユーチューブから。
オーヴァー・ザ・レインボー

http://youtu.be/4RDmXsGeiF8
エイント・ノー・サンシャイン

http://youtu.be/mWJQeuOO-VA
枯葉

http://youtu.be/XSXYu-3r1S8
■ ソングバード (ブレイクのきっかけとなったアルバム)

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■ タイム・アフター・タイム

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ENT>ARTISTS>Cassidy, Eva

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One Response to ★エヴァ・キャシディー(パート2):ワシントンDC最高の悲劇のシンガー 

  1. おーくま says:

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    はじめて書き込みします。
    記事とは関係ないのですが
    昨日、ライブの前に少しお話させていただいた者です。
    貴重なお時間をありがとうございました。
    またどこかでお見かけしたときにはお声をおかけしてしまうかもしれません。
    いつもブログやラジオを楽しみにしています!