★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第44回~第47回

★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第44回~第47回
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳
闘病記。
ナイル・ロジャーズの癌闘病記、「ウォーキング・オン・プラネットC~プラネットCを歩いて」、2011年2月28日~3月3日分、写真・キャプション、訳注付き。
(このブログは、ナイル本人の了承を得て、日本語に翻訳し、写真なども同じものを掲載しています。第1回からhttp://ameblo.jp/soulsearchin/theme-10032211060.html のファイルにアーカイブが所蔵されています)
プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第44回
#44 Keep On Dancing
(写真、ユーチューブ映像などはソウルサーチン・ブログhttp://ameblo.jp/soulsearchin/ をごらんください)
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第44回 踊り続けて
#44 Keep On Dancing
Written on Monday, 28 February 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 28 February 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/269-walking-on-planet-c-keep-on-dancing
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夜明け直後「アイ・ウォナ・ダンス」を歌いながらル・クリブを出発
夜明け直後、クール&ザ・ギャングと一緒に録音したばかりの新曲「アイ・ウォナ・ダンス」を歌いながら、僕はル・クリブ(ナイルのコネチカットにある自宅スタジオ)から朝のウォーキングに出かけた。
癌と診断された瞬間以来、癌が音楽活動にどれほど影響を与えるか心配だった。
僕にはちょっとした心配事があり、それが、右腕の著しい筋力低下を引き起こしたようだ。それ以来、つい最近までギターを正しく弾けなくなっていた。ライヴでプレイするということは、人生において僕に授けられた最大の贈り物のひとつだ。それが世界中の友人のネットワークを広げてくれたのだ。
シック様式のダンス・ミュージックは、完璧にインタラクティヴ(双方向)だ。オーディエンスも、僕たちがステージで行うパフォーマンスの一部になっている。そう僕らの友人たちはみな、踊りにやってくる!
僕は癌から絶対に完治するという強い意志を持っている。バーナード・エドワーズの逝去15周年を記念する何本ものライヴが日本で行われるからだ。
ディスコ・ムーヴメントのダンスの要素と開放感は、僕たちが作ってきた多くの音楽の大いなるインスピレーションの源になっている。今、癌は僕から何も奪うことはできない。今日も、僕は踊り続けなければならないのだ。
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ブエノスアイレスのファン
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ダブリンのファン
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左・世界のファン、右・日本のファン
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世界のファン
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ブエノスアイレス
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【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第45回 グッド・タイムス
#45 Good Times
Written on Tuesday, 01 March 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 1 March 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/270-walking-on-planet-c-good-times
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モーニング・エアで伸び
今日は雲がどんよりと空を覆っていたが、二月にしてはその様子は穏やかだった。朝の暖かい空気の中で、ストレッチをした。ウォーキング前のちょっとしたグッド・タイム(いい時間)だ。

1月4日、僕は悪性前立腺癌の根治手術を受け、以来ウォーキングはセラピーの一部になった。
術後8週間が経つ。完治まで果てしなく長い旅路が待ち受けていることはわかっている。だが、徐々に気分もよくなっている。「癌特有のクレイジーな思い」も、めったに出なくなってきた。僕の思いは、過去、現在、そして、将来のグッド・タイムス(楽しいひと時)に飛ぶ。
良い音楽、良い治療、良い人々たちが、僕をポジティヴにさせてくれる。このブログを始めて以来、実に多くの癌体験物語を聞くようになった。その結果は様々だが、すべてのケースでひとつだけ真実があるとすれば、それはポジティヴ(前向き)な気持ちを持つことの重要性である。
癌は孤独な病気だ。逆説的だが、孤独の病気ゆえに人々を結びつける。それはあたかも、僕がプレイすることを選んだ、人々をひとつにするダンス・ミュージックとよく似ている。それこそグッド・タイムス(These are the Good Times)(よき時)ではないか。
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左・シック、ビースティヴァル2010で、右・同フェスで、僕とエコー&ザ・バニーメン
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左・同フェスで、カート、ビル、ラルフ、右・僕とダンスミュージックの師アーサー・ベイカー(右)
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左・「フリークアウト!」(ファン)、右・ラヴ・ピース、そして、ソウルシスター
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左・可愛い子が楽屋でストレッチ、右・ストッキング、ビースティヴァル・スタイル
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左・メリッサとフォー・シスター、右・愛の証シェイクハンド

シック@ビースティヴァル2010
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【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第46回 生きること、生活すること
#46 Living
Written on Tuesday, 02 March 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 2 March 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/271-walking-on-planet-c-living
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人生とは何か考えながらモーニング・ウォークへ
僕にとって人生とはどのような意味を持つのか。今日、そんなことを考えながら、朝のウォーキングにでかけた。ほんの数歩歩き出し、僕は「生きること、生活すること」について考えた。
僕にとって、「生きること、生活すること」とは、はかなく消えゆく幸せな瞬間を楽しめる余裕だ。なぜなら、人生とはほとんどハード・ワークの連続だからだ。
僕はとてもラッキーな人間だ。一生懸命仕事をし、ありがたいことに、自分の仕事が大好きで、この仕事が多くの幸せな瞬間をもたらしてくれる。
悪性の癌と診断された日、僕は生きるための稼ぎを得るべくローマに飛び、シックとしてテレビ番組に出演した。僕は音楽に没頭し、幸せな瞬間を過ごした。ただ、その時点では、将来はまったくおぼろげだったのだが。

僕の体に宿った寄生虫を処分するために、根治手術を受けた。回復は難しいが、可能な限りその回復までの道のりを楽しもうとしている。歌を歌い、ギターを弾き、Eメールを読み、さまざまな精神的なサポートを与えてくれる素晴らしき人々すべてのことを考える。これらのことすべてが厳しい道のりの間も、計り知れないほど大きな幸せな瞬間を運んできてくれるのだ。
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チャーリー・シーンと僕(かなり昔)
ばかばかしいインタヴューで、今日、チャーリー・シーンがジャーナリストの質問に答えていた。ジャーナリストが「君がやっていることは、なぜ、やってるんだい?」と尋ね、チャーリーは「小難しい理屈なんかじゃない」ときっぱり答えた。彼は正しい。小難しい理屈ではないのだ。僕が(音楽を)やっているのも、それが僕の「生きること、生活そのもの」だからだ。
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左・癌宣告を受けた日に出演していたイタリアのテレビ収録、右・ベース奏者ジェリー・バーンズと幸せなひととき
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左・イタリアのテレビRAI TVで一仕事、右・僕とファン、コンサートに生きる人生
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左・ジェシカ、フォンジ・ソーントン、僕、メリッサ、右・キム、僕、メリッサ、一仕事のサウンドチェック
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左・歌う僕、右・もっと歌う僕
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ファンにサインをする
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【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第47回 一人ではできない
#47 You Can’t Do It Alone
Written on Thursday, 03 March 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 3 March 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/272-walking-on-planet-c-you-cant-do-it-alone
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異常なほど暖かい日だった
今日は冬にしては異常なほど暖かい日だった。古いシックの曲「ユー・キャント・ドゥー・イット・アローン」を歌いながら、ウォーキング・セラピーを始めた。
決してミュージック・プレイヤーを持たないでウォーキングに出るので、心のDJのプレイリストに頼る。今日のテーマは、コラボレーション(共同作業)とサポート(支援、応援)だ。
10月に癌と診断されて以来、回復へ向けて他の人たちのサポートが必要になった。友人のサポートの必要性は僕の普通の人生でも同じだ。僕はあらゆるプロジェクトを一人で始める。しかし、それを実現、完成させるためには協力者の参加が必要だ。
これまでの人生の中で音楽的にコラボレートしてきた多くの人たちのリストを思い浮かべながら、彼らと一緒に作った作品を歌ってウォーキングした。3マイルのウォーキングの終盤には、自分が世界でもっとも幸せな人間のように感じられた。
自宅に戻りシックとクール&ザ・ギャングの新しいコラボレーション曲「アイ・ウォナ・ダンス」のミックスを聴いた。クールたちの登場で、リストにはまた一組増えたことになる。
癌が人生に侵入してきた瞬間から、僕は多くの手助けや優しいサポートを数々の人々から受け取っている。僕は回復の段階を歩んでいるが、それでも道はかなり厳しい。
今、僕は知る。強い人間の中の最大級に強い人間であったとしても、戦いはたった一人ではできないのだ。
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左・初期のシック、右・マドンナと
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左・スティーヴィー・ワンダーと、右・ブルース・スプリングスティーンと
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左・ヴォーン・ブラザーズと、右・デュラン・デュランのサイモン・ルボンと
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左・ロッド・スチュワートと、右・エルトン・ジョンと
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左・デビー・ハリーと、右・ジョニー・マティスと
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クール&ザ・ギャングと
>Walking on Planet C>#44-47>Keep On Dancing, Good Times,Living,You Can’t Do It Alone

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One Response to ★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第44回~第47回

  1. KIKO says:

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    吉岡様、ご多忙にもかかわらずいつも翻訳本当に有難うございます。
    お蔭様で毎回興味深く読ませて頂いています。
    これからもどうぞ宜しくお願いします。