★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第40回~第43回

★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第40回~第43回
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳
闘病記。
ナイル・ロジャーズの癌闘病記、「ウォーキング・オン・プラネットC~プラネットCを歩いて」、2011年2月24日~27日分、写真・キャプション、訳注付き。
(このブログは、ナイル本人の了承を得て、日本語に翻訳し、写真なども同じものを掲載しています。第1回からhttp://ameblo.jp/soulsearchin/theme-10032211060.html のファイルにアーカイブが所蔵されています)
ナイル・ロジャーズ @nilerodgers  ブログ 
プラネットC、Japanese Version 2月24日分。#40 Crazy Cancer Thoughts Reprise
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第40回 癌特有のクレイジーな思い(再度)
#40 Crazy Cancer Thoughts Reprise
Written on Thursday, 24 February 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 24 February 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/265-walking-on-planet-c-crazy-cancer-thoughts-reprise
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左・今日は異常に寒かった。これほどの天候の激変は記憶にない。右・最近の僕のWAFFパーティーでジャクソン・ブラウンと
今日はまた、正気とは思えないほど寒かった。これほど極端に天候が激変するのは記憶にない。僕はさっと準備して、再び、てきぱきとしたディスコのペースでウォーキングをすることにした。体はとても気持ちよかったが、「癌特有のクレイジーな思い」が再び頭をもたげてきた。術後初の検査を金曜日に控えていて、少しナーヴァスになっているのだ。
いつも音楽プレイヤーは持ち歩かない。脳内で、瞬時に曲もグルーヴも変えられる。だが、無意識に脳内に浮かび上がる曲を意識的にコントロールすることはできないようだ。病気のことを心から外に追いやろうとしたが、なかなかそうはいかなかった。
脳内DJがファースト・チョイスの「ドクター・ラヴ」をかけたので歌い始めた。続いてキャロル・ダグラスの「ドクターズ・オーダーズ(邦題、恋の診断書)」。キャロルは、かつて僕を雇ってくれたアーティストの一人だ。それから僕の昔かかっていた眼科医の横を通り、トンプソン・トゥインズの「ドクター・ドクター」に変えた。僕は彼らの最後のプラチナム・アルバム(100万枚以上のセールス)をプロデュースした。
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次の曲は、ジャクソン・ブラウンの「ドクター・マイ・アイズ」だった。しばらく前に僕の年恒例のチャリティー・イヴェントで、この曲をジャクソン本人と一緒にプレイした。
奇しくも、それは癌宣告される前日の夜のことだった。我々のチャリティー・パーティーはいつもおもしろさにあふれている。しかし、僕にとって最高の夜が、そのほんの数時間後には僕のもっとも悲しい日になるなんて、なんと皮肉なことだろうか。
「ドクター」のテーマから少し離れようとしたが、どこからともなく「ドクター」関連曲が次々に思い浮かんでしまった。僕はちょっとおバカになり、いわゆるノヴェルティー・ソング(おバカ・ソング)の「ザ・ウィッチ・ドクター」を口ずさんだ。それを歌うと、今度はドクター・ジョンの「グリ・グリ」が出てきた。この曲の中で、彼はあらゆることをヴードゥー教(魔術)で治してしまうことを歌う。ドクター・ジョンのニックネームは、マックで、彼はいい友人でもある。
「癌特有のクレイジーな思い」が巡る。もし金曜日に悪いニュースを聞いたら、マックはどうやって「グリ・グリ」で歌われるヴードゥーの魔術を使って治してくれるだろうかと考えた。だが、実際は彼にはそんなことは頼まなかった。その悪いニュースについて、癌特有なクレイジーな思いを寄せたのだ。
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【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第41回 ギター・セラピー
#41 Guitar Therapy
Written on Friday, 25 February 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 25 February 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/266-walking-on-planet-c-guitar-therapy
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ウォーキングもセラピーで重要だが、それ以上にギターをプレイすることは最大のセラピーだ
癌に侵されて以来ウォーキングは、僕のセラピーの中でも大きな部分になっているが、音楽をプレイすることは、最大級のセラピーだ。(昨年)11月11日、僕は右腕の筋力を失ってしまった。
今日、僕は治療のためにたくさんギターをプレイした。ある時点で、これは僕にとってとてもいい。僕はギターを保管している倉庫に行き、そこで古いジャズ・ギターをプレイした。ジャズ・ギターは特にプレイが難しいからだ。(訳注1)
シックの「ル・フリーク」は、Aマイナーで自然な感じで無駄な音なくハーモニーを作り出そうとプレイすると、弦を押さえるためにとても強い力が必要になる。僕はグレッチ社の「シンクロマティック」を選んでプレイしたが、プレイするのにまったく苦労しなかった。天にも昇る最高の気分だった。
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それから他のギターでもうまくプレイできるか、別の曲を他のギターで試した。ゲイリー・ニューマンのシンセ・ポップ・ソング「カーズ」を古代のマーチン(のギター)で。古いジャズのスタンダード「ステラ・バイ・スターライト(邦題、星影のステラ)」を古いステラ(のギター)で、ビートルズの「ブラックバード」をセルマー・ジャンゴで、シスター・スレッジの「ヒーズ・ザ・グレイテスト・ダンサー」をダンジェリコで、そして、ギブソンのES300でレッド・ゼッペリンの「ステアウェイ・トゥ・ヘヴン(邦題、天国への階段)」を弾いた。この曲は本当に天国の香りを感じさせられる。
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左・グレッチ「シンクロマティック」、中・昔のマーチン、右・ヴィンテージのステラ・アーチトップ
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僕は日々少しずつ強くなっている。あらゆるギターで様々なテクニックをプレイできるようになっている。
ようこそ、プラネットG(ギター惑星)へ。
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左・ステラジャンゴ・レインハート、中・41年ダンジェリコ・エクセル、右・40年ギブソン ES-300
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訳注1 ナイルは自分のギターを保管するために、コネチカットの自宅近くにレンタル倉庫を借りている。今回はそこに出向いて、保管されているギターを試し弾きした。
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【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第42回 よい週末を
#42 Have a Nice Weekend
Written on Saturday, 26 February 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 26 February 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/267-walking-on-planet-c-have-a-nice-weekend
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左・シャワーを浴び、髪から水を振り払う 右・病院に消防車が来ていた
シャワーを浴び、髪から水を振り払い、洋服を着た。
今日は術後初の通院だ。今回の大きな目的は僕の体から癌がなくなっているかどうかを調べる検査を受けることだ。
病院には少し早く着いたが、ボヤのために来ていた2台の消防車に止められた。これは悪い予兆ではないかと思い、少しビクビクした。
最終的には彼らは火を消しとめ、中に入ることを許された。院内にあるインターフェイス教会を通りすぎるとき、微笑みながら自分にこう言い聞かせた。「もし、ちょっとしたボヤがあったのなら、ここでちょっとしたお祈りをしていくのも悪くない」
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左・院内の教会 右・大げさな包帯
医師の診察室に行くと、「別の部屋に行くように、すぐに看護婦が来るから」と言われた。彼女がやってきて採血し、かなり大きな包帯で腕を巻かれた。医師が入ってくるときに、僕はバイオ・ハザード(生物学的に危険なもの)をいれる容器を不安な気持ちで見つめていた。
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この容器が僕を不安にさせたが…
だが、彼の微笑みで心はずいぶんと落ち着いた。別の医師が入ってきて、彼女はこう言った。「洋服を着ているあなたにお会いできてよかったわ。あなたの手術に立ち会ったんですが、あなたの全裸しか見ていなかったんです。やられましたよ」 僕たちは大爆笑し、僕は完璧にリラックスした。
そして、僕は最大の質問を投げかけた。「癌はもうなくなったかな?」 「おお、(今日は)金曜よ。採決した血をラボに出し、その検査結果がわかりしだい、すぐにお電話します。だから、よい週末を!」
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【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第43回 うってつけのいい場所
#43 In the Right Place
Written on Sunday, 27 February 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 27 February 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/268-morning-walk-in-the-right-place
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ガレージまで遠回りしてみた
土曜の朝、ずいぶんと遠回りしてガレージに向かって歩いた。道すがら、映画『スーパー・フライ』の主人公スーパー・フライが住んでいたアパートの横を通り過ぎた。
カーティス・メイフィールドの同名のサウンドトラックからの名作を歌いながら、肩を怒らせ気味に歩いた。
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前日、手術後初の検査に行ったが、まだ結果はわからない。だが、体調は完璧だ。
ウォーキングのときに僕の頭に浮かぶ曲はコントロールが効かない。思考は常に流れているから、脳内DJはランダムに選曲するのだ。
友人のゲイル・キングのアパートを通り過ぎた。そこで、金曜日の『オプラ・ウィンフリー・ショー』にダイアナ・ロスが出演していたことを思い出した。そこで僕はダイアナに書いた「マイ・オールド・ピアノ」を歌い始めた。
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一番・右・オプラ(左)とゲイリー・キング
ウェスト・エンド・アヴェニューと71丁目の角に来た。そこにはアシュフォード&シンプソンが持っていたタウンハウスがあった。彼らの作品「ファウンド・ア・キュー」が僕の脳内ターンテーブルに乗った。僕のガレージまでずっとこれを歌った。今日、コネチカット州のル・クリブ・スタジオまでドライヴしなければならない。そして、月曜までに曲のミックスを終わらせなければならないのだ。
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アシュフォード&シンプソン
一人同乗者が到着し、ラジオからブラック・アイド・ピーズの「アイ・ガッタ・フィーリング(~の気がした)」が流れてきた。血液検査の結果は、「癌なし」になるだろうという気がした。(I gotta feeling) ゴキゲンな気分で車を走らせた。
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一番右・僕とブラック・アイド・ピーズのアップル・デ・アップとウィル・アイ・アム
映画『サタデイ・ナイト・フィーヴァー』からのビージーズの「ナイト・フィーヴァー」が流れてきた。このラジオ局は次から次へと素晴らしいダンス・レコードをかけていた。
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スタジオの車寄せに車を止めたとき、ラジオから僕の友人ドクター・ジョンの曲が流れてきた。彼はこう歌っていた。「僕はうってつけのいい場所にいた (I Was In The Right Place)」(訳注1)
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訳注1 これはドクター・ジョンのヒット「ライト・プレイス、ロング・タイム」。「僕がいた場所は特に問題のない、正しい場所だったが、その場にいあわせたタイミングが悪かったみたいだ…」という曲。「ライト・プレイス」は、いい場所、正しい場所、しかるべき場所、といったニュアンス。
Walking on Planet C>40-43, Crazy Cancer Thoghts Reprise, Guitar Therapy, Have a Nice Weekend!, In The Right Place

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One Response to ★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第40回~第43回

  1. Dragon Mommy says:

    SECRET: 0
    PASS:
    70's funk group SlaveのMark Adamsの事聞きましたか???
    昨日Daddyに連絡が入りました。。
    ショックです・・