★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第34回-第35回

★△プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著 第34回-第35回
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳
闘病記。
ナイル・ロジャーズの癌闘病記、「ウォーキング・オン・プラネットC~プラネットCを歩いて」、2011年2月18日-19日分、写真・キャプション、訳注付き。
(写真、ユーチューブなどは、ソウル・サーチンのメイン・サイトhttp://ameblo.jp/soulsearchin/ をごらんください)
(このブログは、ナイル本人の了承を得て、日本語に翻訳し、写真なども同じものを掲載しています。第1回からhttp://ameblo.jp/soulsearchin/theme-10032211060.html のファイルにアーカイブが所蔵されています)
【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第34回 パワー(権力、力)と戦え
#34  Fight the Power
Written on Friday, 18 February 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 18 February 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/259-walking-on-planet-c-fight-the-power
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左・3日間暖かいというのに、室内歩行だ。 右・嫌いだったルームランナー、美学に反する
今日からニューヨーク・シティーは三日間暖かくなるそうだ。僕の自伝『Le Freak(ル・フリーク)』の件や、仕事、音楽関係の電話のために、家を出ることができなかった。かかってくる仕事の電話は、僕の力ではどうすることもできない。(no power over this)
仕方ない。電話を近くに置き、嫌いなルームランナーでウォーキングした。これを使う時点で、僕の美学が許せない。健康だけを気にしているみたいだから嫌なのだ。だが、こういう状況で今朝のウォーキングは室内になってしまった。
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自宅のジム
前立腺癌の根治手術からの良好な回復には多くの努力が必要で、だからルームランナーと言えどもやった。
この日の最初の電話は、デイヴィッド・ボウイのオフィースからで、彼らと話していると、ボウイと一緒にやったアルバム『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』のことを思い出し始めた。これはとてもユニークでクールなプロジェクトだったが、『レッツ・ダンス』の超大ヒットぶりの影に隠れてしまい印象が薄い。僕は、「アイ・ノウ・イッツ・ゴナ・ハプン・サムデイ」を歌い始めた。モリッシーの曲で、1940年代のレトロなコーラス風アレンジを施している。これは実にパワフル(力強い)だ。

左・「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ」 右・「アイ・ノウ・イッツ・ゴナ・ハプン・サムデイ」
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左・デイヴィッド・ボウイのアルバム『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』 右・パワフルなクワイアー
室内でのウォーキングは徐々に興奮してきた。ジムでは声がよく反響するからだ。ルームランナーのスピードは自動的に上がり、アルバムのリード・シングルとなった「ジャンプ・ゼイ・セイ」を歌った。

コンフェレンス・コール(三者以上で同時に話すスタイルの電話)をしている最中、ロック・シンガー、ソングライター、ダン・リードから電話が来た。それから、ヒップ・ホープ・アーティスト/プロデューサーのQティップからEメールがきた。早朝のパブリック・エナミーの伝説的人物チャックDのツイートとは関係ないが。僕を癒してくれる愛が、さまざまなタイプのアーティストや世界中の人々から押し寄せてくる。これには本当に圧倒される。僕の感激の度合いはとても測れるものではない。僕の医師は手術は完璧に成功したと信じている。僕も癌のタブーともいえるその公表は正しいことだと確信している。
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左・ダン・リード 中・Qティップ 右・チャックD
一般的に癌とは、とても、屈辱的で、傷つけられ、孤独な病だ。僕が公表して以来、果てしなく押し寄せてくる癌のパワー(力)に何度も痛めつけられている。だが、僕は負けない。今ではルームランナーさえ気に入っているのだから。「パワーに立ち向かえ(Fight The Power)(そんな力にくじけるな、力と戦え)」~パブリック・エナミーのヒットが僕の脳内で響く。
 Fight the Power: Greatest Hits Live (W/Dvd)
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【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】
第35回 今日はこの天気を楽しもう
#35 I’ll Enjoy the Weather
Written on Saturday, 19 February 2011 05:00 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 19 February 2011 19:00)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/260-walking-on-planet-c-ill-enjoy-the-weather
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華氏67度(摂氏19度) 絶好のウォーキング日和
今日、ウォーキングにでかけたとき、気温は華氏67度(摂氏19度)だった。いつものウォーキング・パターンもおもしろかったが、それよりも、ストリートに出る前に起こったことの話をしよう。とても不思議だった。
僕の自伝『ル・フリーク(Le Freak)』はちょうど編集作業が終わり、ウォーキングに出る前に、少し目を通していた。なにしろ、これは3年以上かかりきりで書いていたものだ。基本的には僕の人生はきちんと地に足をつけて歩んできたつもりだが、多くの人生の転機があった。最新で最大の転機は、前立腺癌になり、手術を受け、回復に向けて長い期間がかかっているということだ。僕は全快することを願っている。
ちょうど、シックのバンド結成、始まりのあたりを読んでいたとき、電話が鳴った。電話の主はケニー・リーマン。僕たちの文字通り最初のヒット「ダンス・ダンス・ダンス」を一緒に書いたライターの一人だ。彼の声はしゃがれていた。なんと咽頭癌から回復したところだという。そして彼は長くつきあっていたガールフレンドが肺癌で亡くなったことを教えてくれた。
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ダンス・ダンス・ダンス 右・当初リリースされすぐに市場から引き上げられたブッダ盤
僕たちは、バーナード・エドワーズ、ルーサー・ヴァンドロス、トニー・トンプソン、そして多くの仲間たちの死について語り合った。これほど多くの仲間が、みな若くして亡くなってしまうのは、本当に不思議なことだ。
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左・ルーサー 中・トニー・トンプソン 右・バーナード・エドワーズ
それから、僕は自伝の、ある日青天の霹靂(へきれき)の如く、マイケル・ジャクソンが『ヒストリー』のアルバムでギターをプレイしてくれという依頼電話を受けるシーンを読んでいた。すると青天の霹靂でジャーメイン・ジャクソンから電話をもらったのだ。彼は今ドバイにいて、次のアルバムで僕にギターを弾いてくれという。マイケルのときと同様に、承諾した。
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左・マイケル『ヒストリー』 中・ジャーメイン・ジャクソンの新作でプレイ 右・ドバイ
僕はいつも人生には偶然はない、それらはただそう見えるだけだ、と言っている。僕はウォーキング用の上着を羽織り、ドアを出ようとした。すると、医師の一人から電話が来た。だが、その電話は取らないことにした。というのも、この前部屋を出ようとしたところにきた電話を取ったら、「君に、かなり悪い前立腺癌があることがわかった」と言われたからだ。彼には明日折り返しかけることにしよう。
今日は、この天候を楽しむことにする。
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Walking on Plane C>#34 Fight the Power, #35I’ll Enjoy the Weather

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