◎ ソウル・パワー・サミット2010 第二日レポート:日本版「ソウル・レヴュー」か

◎ ソウル・パワー・サミット2010 第二日レポート:日本版「ソウル・レヴュー」か
【Soul Power Summit 2010: Day Two】
ソウル・レヴュー。
「ソウル・パワー」の第二日は、会場が超満員。立錐の余地もないほど。土曜日だけに5時スタートということで、まだ日も落ちない中、武道館の前は大勢の人だかり。始まる前から会場の熱気がすごい。外はけっこう寒いが、中は蒸し暑いほど。
ダ・フロント・アクターズが観客に「一回目から来てる人?」と尋ね、歓声があがる。つづいてゴスペラーズ、「シャル・ウィ・ダンス」では珍しく黒沢・北山デュオ的な形が見られる。これもマイケル鶴岡振り付け。「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」は、もともとキャロル・キングが書きシンガー・ソングライターのジェームス・テイラーの歌で1971年に全米ナンバーワンになった名曲。ソウル界ではダニー・ハザウェイのライヴ・ヴァージョンがひじょうに有名。ここでは多和田えみがゲスト。村上てつやが日本語詞を書いた日本語ヴァージョン。「フォーギヴ・ミー」はちょっとフィリーソウル風、しかも熱唱系バラードで聴かせる。一方、「愛のシューティング・スター」はフィリー四打ち系でこれも振り付けつき。
この日だけのゲスト、クリスタル・ケイは3曲。ロッキッシュな「フラッシュ」から大ヒット「ボーイフレンド・パート2」に続いて、ゴスペラーズの北山・黒沢・さらにスクープのタケの3人をコーラスにしたがえ、ドナ・サマーの大ヒット「オン・ザ・レイディオ」のカヴァーを披露。このコーラス、ドナ・サマ・アズという。ドナがタケで、サマが黒沢で、アズが北山。「ソウル・パワー」にぴったりのゲスト・アーティストだ。
ザ・ファンクス。ダンスマン自身は、なんと「ソウル・パワー」5回連続出演。ダンスマンとして、ファンクスとして、全出演。これは、ソウル・トライアングルの3組以外彼だけ。来年はパンフでも大々的にフィーチャーしないと。村上・ダンスマン対談とか。(笑)
スクープ。「ゲットアウェイ」は、どこかアイズレイ・ブラザーズ風の雰囲気がある。そういう意味で、「ソウル・パワー」に似合った選曲か。そして、歌力満載の「潮騒」のエンディングでは、あの広い武道館で一瞬ノーマイクにして「stay…」というところを歌う。新曲「マイ・ライフ」から「バラ色」のゴー・ゴー・ヴァージョン、そして、「ファイヴ・キーズ」のエンディングで、トーキング・ボックスを使い、「dance, if you want it」で久保田利伸呼び込み。これは、ほんといいアイデアだと思う。村上さんが考えに考えて出てきたアイデア。
久保田利伸。いきなり、「TAWAWAヒットパレード」であげあげ、のりのり。どうして今年「ソウル・パワー」に参加することになったかの経緯の話がおもしろい。「春くらいにマーチンから電話がかかってきて、飯食おうって。そこで、久保田あ、そろそろ、ソウル・パワーでろよ…、って」 本当にありそうでなさそうな、でもありそうな状況のトークがおもしろかった。そして、ベイビーフェイス作ウィスパーズのヒット「イン・ザ・ムード」。スクープ・タケ、ゴス黒沢とのトリオで。冒頭のちょっとアカペラで練習してみようというアイデアは久保田さんのアイデア。黒沢チームは本番の2-3日まえに急に言われたらしい。ひじょうにソウルフルな雰囲気で、熱くなっていた会場にちょうどエアコンクーラーの涼しい空気が舞い降りてきていいムードに。そして、大ヒット「ラヴ・レイン」。
ゴスペラッツ。今年はおおとりケイスケ、おおとりラン、オードリー。酒井・桑野のコンビがますますパワーアップ。このコンビの前説もありじゃないかとも思った。(笑) 「塗ると、人が変わります」という酒井ぺッツがいい味を出す。大瀧詠一「ア・ロング・ヴァケーション」が来年30周年で、それを祝う意味での「パッパドゥビドゥバ・ストーリー」もいかにも大瀧楽曲という感じ。そして、ムーングロウズの「シンシアリー」。「時間飛行」はじっくり聴かせ、ひじょうに印象に残った。
アンコールは今年30周年を迎えるマーチンに向けて「鈴木雅之メドレー」。「ロンリー・チャップリン」では、ソウル・シスター鈴木聖美も登場。
そして、さらにサプライズが。ブラザー・コーンが音頭をとって9月22日か誕生日だったマーチンへ、全員で「ハッピー・バースデイ」。そして、ノッキーを呼ぼうとしたが忙しく代わりにマーガレットが来てくれたといってマーガレット(木梨憲武)が大きな花束を持って登場。一斉に歓声がまきおこる。「マーガレットは、『可愛いい人よ』ができるっていうんで、じゃあ、3人で」との掛け声で、「可愛いい人よ」。この部分は本当にマーチンも知らなかったようで、マーチンは一瞬涙ぐんでるように見えた。コーン曰く「いやあ、ほんとに隠しておくのが大変だったんだ」。
ほぼ4時間。CMトイレ休憩なしのノンストップ。1回目からだが、バンドの入れ替えがなくノンストップでライヴが続くというのは、本当にすばらしい構成だ。その他の複数アーティストの出演するライヴは、必ず15分程度入れ替えで時間がかかるから、流れが分断される。しかし、4時間近く休みなく演奏するバンドは大変だが、おつかれさま。
たいへんよく構成された4時間のショー。出演者の着替えなども、けっこう早変わりもあり、おそらく舞台裏は大変な忙しさだっただろう。
テレビなんかじゃ見られないライヴならではの濃厚なエンタテインメント。テレビじゃ見られないが、いい意味で「ヴァラエティー・ソウル・ショー」。コラボレーションもおもしろいし、「ソウル・パワー」のイヴェントは、ひょっとしたら、これは日本版「ソウル・レヴュー」の形なのかもしれない。
(この項つづく)
■ 過去ソウル・パワー関連記事(初回から4回目まで)
2010年09月25日(土)
『ソウル・パワー2010』第一日(速報)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100925.html
2010年09月26日(日)
ソウル・パワー・サミット2010第1日レポート
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100926.html
>前回2009年第4回
September 26, 2009
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351045775.html
2009年09月27日(日)
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351581358.html#main
2009年09月28日(月)
ソウル・パワー、盛りだくさん
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10352078479.html
>第3回2008年
September 25, 2008
ソウル・パワー2008~2日間を見て
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080925.html
September 22, 2008
Soul Power 2008: Tokyo Summit Day Two:
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080922.html
September 21, 2008
Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080921.html
>2007年第2回
August 12, 2007
Soul Power Tokyo Summit 2007: Singing Is Joy
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070812.html
July 31, 2007
Soul Power Summit 2007: Full Of Surprise
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070731.html
>2006年第1回
July 27, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_27.html
■ メンバー
ダ・フロント・アクターズ (鈴木雅之+Bro Kone)
ゴスペラーズ
多和田えみ
ライムスター(24日のみ)
クリスタル・ケイ(25日のみ)
The☆Funks (ファンクス) (ダンサー、OL、アニー)
スクープ・オン・サムバディー
久保田利伸
ゴスペラッツ
鈴木雅之
鈴木聖美 (サプライズ・ゲスト)
>サポートミュージシャン
松本圭司(キーボード)
武藤良明 (ギター)
上條頌 (ギター)
坂東慧 (ドラムス)
後藤克臣 (ベース)
藤川学史 (Gakushi) (キーボード)
Sasuke (トロンボーン)
房原忠弘 (トランペット)
かわ島崇文 (サックス)
神野ゆり (バックヴォーカル=久保田利伸)
オリヴィア・バレル (バックヴォーカル=久保田利伸)
吉田博 (バックヴォーカル=久保田利伸)
OL (ダンサー=ザ・ファンクス)
アニー (ダンサー=ザ・ファンクス)
■セットリスト
Setlist : Soul Power Summit 2010, September 25, 2010@Budoukan
Show started 17:00
Da Front Actors [Suzuki Masayuki & Bros. Kone]
01. Backstabbers (O’Jays)
02. Soul Buddy
Gospellers
00. SE: Soul Ballad
03. 1,2,3 for 5
04. Shall We Dance
05. You’ve Got A Friend [with Tawata Emi] (James Taylor, Donny Hathaway)
00.  冬響(とうきょう)(アカペラで一節のみ)
06. Forgive Me
07. 愛のシューティングスター
08. ポーカーフェイス
Crystal Kay
09. Flash
10. Boyfriend –Part 2
11. On The Radio [with Take, Kurosawa, Kitayama] (Donna Summer)
The☆Funks (with two dancers)
12. The☆Funksのテーマ
13. 月刊☆ガール.net
Skoop On Somebody
14. ソウルリヴァイバー
15. Getaway
16. 潮騒
17. My Life
18. バラ色(Go Go Version)~Five Keys [+Gospellers]~A Riff of “Bustin Loose”~A Riff of “Dance If You Want It”
Kubota Toshinobu
19. Tawawa ヒットパレード [+Skoop / Gospellers / Bro. Kone / Tawata]
20. La La La Love Song
21. In The Mood [+Take & Kurosawa Kaoru] (Whispers)
22. Love Rain
Gospe☆rats
00. Opening: (Cabaret)
23. まさか赤坂Show Time
24. Valentine Kiss
25. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語 (Ohtaki Eiichi)
26. Sincerely (Moonglows)
27. 時間飛行
28. 憧れのスレンダー・ガール~トゥナイト
29. ハリケーン~チェイサー(=エンディング・インストI Can’t Turn You Loose)
Video. Flashback of Soul Power 1,2,3,4
Encore 1. 「鈴木雅之メドレー」
さよならいとしのBaby Blues [Take of Skoop On Somebody]
恋人 [Kurosawa Kaoru + Yasuoka,Yutaka & Kitayama Youichi]
もう涙はいらない [武田と哲也]
ガラス越しに消えた夏 [鈴木雅之]
ロンリー・チャップリン [鈴木雅之+鈴木聖美, +Bro. Kone]
め組のひと [All Cast]
ランナウェイ [All Cast + 久保田利伸]
Encore 2. Happy Birthday (To Martin) [All Cast]
Encore 3. 可愛いい人よ [Suzuki Masayuki & Bro. Kone, Margarett] (Cook Nick & Chuky)
Performance ended 20:42
Show ended 20:52
(2010年9月25日土曜、日本武道館=ソウル・パワー・サミット2010・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit

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One Response to ◎ ソウル・パワー・サミット2010 第二日レポート:日本版「ソウル・レヴュー」か

  1. こあら says:

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    (°●°)超詳しいレポありがとうございました!
    参考にさせて頂きます☆