■TV-ONEの『アンサング~オージェイズ』~オージェイズのソウル・サーチン

■TV-ONEの『アンサング~オージェイズ』~オージェイズのソウル・サーチン
【”Unsung” O’Jays On TV ONE~ O’Jays’ Soul Searchin】
オージェイズ。
ブラック向けテレビ局TV-ONEが毎週月曜日夜10時から放送しているミュージシャンのドキュメンタリー番組『アンサング(Unsung)』。2010年11月8日放送分では、オージェイズが紹介され、さっそく1週間限定でウェッブで公開された。
http://www.tvoneonline.com/shows/show.asp?sid=1195&id=3115
今回も見所たくさん。一番メインにインタヴューに答えるのは、オージェイズの核であるエディー・リヴァートとウォルター・ウィリアムス。さらに、一時期メンバーとなった元リトル・アンソニー&インペリアルズのサミー・ストレイン、フィリーに出る前にオージェイズを辞めたほぼオリジナル・メンバー、ボビー・マーシー。ロスアンジェルスで最初彼らをプロデュースしたHBバーナム(その動く姿は初めて見た)、現在のオージェイズのメンバーとなっているエリック・ノーラン・グラントなど。エディーが言う。「ウォルター、俺、ウィリアムの3人はナチュラル・シンガー(生まれながらのシンガー)だ。ボビーとビルはバックグラウンド・シンガーだった。でも、ボビーは車を持ってたから、仲間にしたんだ。(笑) あと、彼はグループのスポークスパースンみたいになったね」
今回の番組でも、「ソウル・サーチン」という言葉が使われていたが、オージェイズの50年近いキャリアの紆余曲折がドラマティックに描かれる。エディーは、「(自分たちが歌い始めたのは)金なんか関係ない。ガールズにもてるためだ、それがモチヴェーションだった」と笑いながら語る。そんな5人組だっただが、カリフォルニアにガールフレンドが出来たビル・アイルは「(地元に)戻る」と言っていたが、結局戻ってこなかった。彼らがギャンブル&ハフに誘われて録音のためにフィラデルフィアに行くとき、ボビー・マーシーは一緒に行かなかった。今では彼は笑いながら「今となっては後悔している」とも言う。そして、オリジナル・メンバーのウィリアム・パウエルのドラッグから癌になっての35歳の死。パウェルがライト・スキンで3人の中で一番モテていた、というのは知らなかった。
エディーとともに、現在のオージェイズの屋台骨であるウォルターは、MS(多発性硬化症)という筋肉が動きにくくなる病気にかかっていて、踊り、振り付けなどに大変苦労している、という。振り付けは、モータウンで多くのアーティストを手がけていたチョリー・アトキンス。「チョリーは言ってた。フォー・トップスは練習に一度も来なかったんだ。だから、連中は(ステップが出来ずに)クビを左右に振るだけなんだよ、ってね(笑)」「チョリーからは、ステージの踊り方、マイクの使い方、歩き方、すべてを習ったよ」リハは厳しく、週6日、一日6時間だった。
ピンクのスーツを着た3人が歌う「バックスタバーズ」は、かっこいいなあ。あれは何の番組なんだろう。『ソウル・トレイン』じゃないし。
新しいメンバー、エリック・ノーラン・グラントがエディーの息子ジェラルドらの推薦でオージェイズに迎え入れられても、最初の2年はメンバーとして紹介されなかった、というくだりもエンタテインメントの世界の厳しさを垣間見せる。
そして、エディーの2人の息子、ジェラルドとショーンの死の場面は、身につまされる。
こういうドキュメンタリーを見ていると、僕が書いた『ソウル・サーチン』と視点が似ていると感じる。こういうドキュメンタリー作りたい。フォーカスするポイントが、『ソウル・サーチン』もこの『アンサング』も同じなのだ。早いとこ、『ソウル・サーチン』の英語版を作らないと…。
エディーも、ウォルターもものすごく元気そうで、ひじょうに嬉しい。エディーは昨年(2009年)5月にソロで来日、元気いっぱいのライヴを見せていた。
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2003/04/22 (Tue)
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http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200304/diary20030422.html
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2010年11月05日(金)
TVワンの強力ソウル・ドキュメンタリー「アンサング」
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101105.html
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