◇ジョン・レジェンド新作『ウェイク・アップ』は彼の最高傑作 (パート1)

◇ジョン・レジェンド新作『ウェイク・アップ』は彼の最高傑作 (パート1)
【John Legend’s Latest CD Is His Best Album To Date】
最高傑作。
R&Bシンガー・ソングライター、ジョン・レジェンドの最新作『ウェイク・アップ』が全米で2010年9月23日リリースされた。(日本盤は、9月22日発売)
ジョン・レジェンドは、今年(2010年)6月南アフリカで行われたワールド・カップ(サッカー)のキックオフ・コンサートに登場し、そこでこの新作からのハイライト曲「ウェイク・アップ・エヴリバディー」を歌い、大喝采を浴びた。これは、ジョンがフィラデルフィアのルーツとともに組んで作り上げたアルバムの、ある種テーマ曲だが、今回のアルバムはすべて60年代から70年代のソウル・ヒットのカヴァー作品集になっている。
そもそもこのコンセプト・アルバムの発端は2年ほど前、2008年の大統領選にあった。このとき、ジョンがオバマ大統領候補を応援するが、その頃、さまざまな作品を聴くうちに60年代から70年代にかけてのメッセージ・ソングを集めたアルバムを作ろうということになったという。
ジョン・レジェンドによると、「可能性」と「終わることのない貧困」、「楽観主義」と「絶望」、「改革主義」と「社会的不安」…。そうした混在こそが、このアルバムを作り上げる理由となったという。
かつてレコーディングされたメッセージソングで今日でもそのメッセージが有効な作品を選んで、再録音している。「ホワッツ・ゴーイング・オン」が入っていないのが不思議だが、これだと誰もがカヴァーしていて当たり前すぎるからはずしたのか。とはいうものの、アルバム『ホワッツ・ゴーイング・オン』から「ホーリー・ホリー」が収録されている。
いずれにせよ、ルーツのクエストラヴとともにもともとブラック・ミュージックの歴史を俯瞰する力を持っていたアーティストだけに、自分が生まれる以前の作品も実によく研究している。ビル・ウィザースの「アイ・キャント・ライト・レフトハンデッド」(肩を撃たれた、左手では母親に宛てて手紙が書けない)、レス・マッキャン&エディー・ハリスのヒットで、ジーン・マクダニエルズ作「コンペアード・トゥ・ホワット」、ダニー・ハサウェイの「リトル・ゲットー・ボーイ」、ニーナ・シモン、ソロモン・バークの「アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー…」、カーティス・メイフィールド作「ハード・タイムズ」、アレサ・フランクリンなどでも知られるマーヴィン・ゲイの「ホーリー・ホリー」などなど。
ルーツとジョンのコンビネーションは、まさにパーフェクト。これだけ渋い曲を選んでもアルバムとして十分に聞き応えのあるものにしてしまう力はすごい。ジョンも、クエストラヴも、どちらもしっかり地に足がついていて、うわついたところがないのがいい。
まだ断定は早すぎるかもしれないのだが、このアルバムは、ジョン・レジェンドの最高傑作といってもいい。(つまり、最近はこの時点で傑作だと思っても、1年か2年後にはもうぜんぜん聴かなくなってたりすることがある。たぶん、作品の消費スピードが格段に速くなっているからだと思う。この点に関しては、また別に稿を改めたい) ぜひじっくりお聴きください。
(ジョン・レジェンドの項、明日に続く)
2010年06月12日(土)
ワールド・カップ・キックオフ・コンサート~アリシア、ジョン・レジェンドなど
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10560590139.html
このアルバムをフィーチャーしたビルボード誌の特集記事。
http://www.billboard.com/features/john-legend-uestlove-the-billboard-cover-1004115257.story?sms_ss=twitter#/features/john-legend-uestlove-the-billboard-cover-1004115257.story?sms_ss=twitter
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曲リスト (オリジナル・アーティストについては、明日以降で書きます)
1. ハード・タイムズ featuring ブラック・ソート
Hard Times
2. コンペアード・トゥ・ホワット Compared To What
3. ウェイク・アップ・エヴリバディ Wake Up Everybody featuring コモン&メラニー・フィオナ
4. アワ・ジェネレーション(ザ・ホープ・オブ・ザ・ワールド) Our Generation featuring CLスムース
5. リトル・ゲットー・ボーイ (プレリュード) Little Ghetto Boy (Prelude) featuring マリク・ユセフ
6. リトル・ゲット・ボーイ Little Ghetto Boy featuring ブラック・ソート
7. ハング・オン・イン・ゼア Hang On In There
8. ヒューマニティ(ラヴ・ザ・ウェイ・イット・シュッド・ビー) Humanity
9. ホーリー・ホーリー Holy Holy
10. アイ・キャント・ライト・レフト・ハンデッド I Can’t Write Left Handed
11. アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー・ハウ・イット・ウッド・フィール・トゥ・ビー・フリー I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free
12. シャイン Shine
13. シャイン (ウェイティング・フォー・スーパーマン・ヴァージョン)Shine (ボーナス・トラック)
14. ウェイク・アップ・エヴリバディ (ライヴ・イン・スタジオ・パフォーマンス) (ボーナス・トラック) Wake Up Everybody
ENT>ARTIST>ALBUM>Legend, John

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