◎ハーヴィー・メイソン、パトリース・ラッシェンなど七変化のカメレオン・バンド

◎ハーヴィー・メイソン、パトリース・ラッシェンなど七変化のカメレオン・バンド
【Chameleon Band Featuring Harvey Mason, Patrice Rushen, Bill Summers,】
プロ。
ハービー・ハンコックの大ヒット「カメレオン」を含む名作『ヘッドハンターズ』のドラムスを担当していたハーヴィー・メイソンを始め、同じく同アルバムに参加しているビル・サマーズなどロスアンジェルスの名うてのミュージシャンたちが集まったハービー・ハンコック関連作品をプレイするというユニークなユニット、それがその名も「カメレオン・バンド」だ。全員、それぞれソロ・アルバムを出したり、リーダー・ライヴを行えるほどの実力者たちが集まっているだけに、ライヴはもう大船(おおぶね)に乗ったように、気持ちよく酔える。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、パーカッションの5人組。
各楽曲で、それぞれにソロ・パートを与えられ一方、自分たちの持ち場はしっかり守る。やらなければならないことを、みなきっちりやっている、そんな感じだ。全員スタジオでも活躍しているメンバーなので、ステージの上は、まるでレコーディング・スタジオで一発録音をしているかのような錯覚に陥る。
パーカッションの名手、ビル・サマーズは白い帽子を被っているので一見メイズのフランキー・ビヴァリー風、ベースのイエロー・ジャケッツのジミー・ハスリップは一見チック・コーリア風、ドラムス・ハーヴィーは後姿がアル・マッケイ風、サックスのエイザーはプロレスラーのブッチャー風、そして、キーボードのパトリースは、小柄なところがちょっとブレンダ・ヴォーン風であった。
彼らのパフォーマンスは、カメレオンのごとく七変化。終わりごろ、トクちゃんがやってきて、セットリストを見て解説してくれた。3曲目は「ウェイン・ショーターの書いた曲で、『マイルス・マイルス』に入ってる。4曲目はジョン・コルトレーンの曲、5曲目はウエストコーストの曲、ジェリー・マリガンがまだ無名のチェット・ベイカーをいれてやった曲」 アンコールの予定曲は「フォーレスト・フラワーズ」だったが、この日は『ヘッドハンターズ』収録の「スライ」になっていた。
ステージ中央のビル・サマーズが、さまざまなパーカッションを持ち出し、音を出す動きがとてもおもしろかった。リーダー格のハーヴィーが舞台右手にいたのは、全員を見られる位置を取っているのだろう。パトリースもしっかり、バンド・メンバー全員を見ていた。ミュージシャンたちは、お互い目と目で合図するだけでなく、相手の音を実によく聴いている。全員が最新の注意を払って全員の音に耳を傾けている。相手を聴かないといいコラボは生まれない。いつも全員を聴いて、自分の立ち位置を知っているから、自分に順番が回ってきたとき、最高のパフォーマンスができる。プロのお仕事を見せてもらった。
この日は、パトリースのアナログを何枚かもっていって、サインをもらった。
■ハーヴィー・メイソン『ウィズ・オール・マイ・ハート』

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■メンバー
ハーヴィー・メイソン “カメレオン・バンド”フィーチャリング・パトリース・ラッシェン、ジミー・ハスリップ、エイザー・ローレンス & ビル・サマーズ
Harvey Mason(ds)
Patrice Rushen(p)
Jimmy Haslip(b)
Azar Lawrence(sax)
Bill Summers(per)
■セットリスト ハーヴィー・メイソン「カメレオン・バンド」
Setlist: Chameleon Band
Show started 21:32
01. Watermelon Man
02. Butterfly
03. Footprints
04. Naima
05. Burnies Tune
06. Chameleon
Enc. Sly
Show ended 23:07
(2010年7月13日火曜、丸の内コットンクラブ=カメレオン・バンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Chameleon Band
2010-103

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