☆ホイットニー・ヒューストン・ライヴ:  (パート3)~理想のセットリスト

☆ホイットニー・ヒューストン・ライヴ:  (パート3)~理想のセットリスト
【Ideal Setlist For Whitney Houston】
理想。
今回のホイットニーのライヴは、わがソウル・サーチャーズの面々もけっこう足を運んでいた。フィリップ・ウー、ブレンダ・ヴォーン、そして、ケイリブ・ジェームスら。それぞれに感想を持っている。
僕はブレンダに聞いた。「ホイットニーの声は、たとえば、筋肉トレーニングや、節制をすることで、元のようにもどるだろうか」 すると彼女は「ノー」と応えた。「彼女は、タバコは吸うのかしら。ただ、時差やジェットラグ、それから疲れが出ていて、思うように声がでていないのかもしれない。ただやはり、しょっちゅう休んでいたので、もし90分のフル・ショーをやるには、もっとランニングをするとか、トレーニングをして体力をつけないとだめかもしれない」とも付け加えた。ブレンダによれば、ケイリブは怒っていたそうだ。(笑)
一方で、初めてホイットニーの『生のステージ』を見た人たちは、けっこうな割合で満足しているようだ。過去13年、来日がなかったことで、その間にファンになった人は多い。
もうひとつ今回のライヴでは会場もポイントかもしれない。さいたまスーパーアリーナはとにかく大きい。そして観客が一体感を持ちにくい。それでもビヨンセのようなビッグ・プロダクションの仕掛けものがあれば、それなりに盛り上がるが、ホイットニーは基本は歌をじっくり聴かせるアーティストだから、盛り上げるのがむずかしい。これが武道館や、国際フォーラムあたりだったら、満席でステージのアーティストへの期待感が充満するはずだ。スーパーアリーナではずいぶんと観客が静かだなあ、ということを感じた。それは年齢層が高いということもあるが、この大きな空間も一因ではないかと思う。武道館満員で湯気が立ち込めるくらいになっていれば、自然と観客も盛り上がっていく。観客が盛り上がれば、ホイットニーも盛り上がる。
今回のセットリストは、多くのファンを満足させられるものではないかもしれない、と思ったが、では、どんなセットリストだったら、日本のファンに喜んでもらえるだろうか、と考えてみた。実際高い声がでないので、キーを下げて歌っているが、どれが歌えて、どれが歌えないかなどは、考慮にいれずに単純にファンとしての希望としてのリストだ。
マイケル・ジャクソンは映画『ディス・イズ・イット』の中で、ファンはレコードと同じものを聴きたがっている、と言った。そのとおりだ。だから、基本的にはヒット曲をレコードと同じように歌ってもらおう。下記の理想のセットリストは、今のホイットニーにとっては体力的に厳しいかもしれないが、ファンの勝手なリクエストとして書いてみたい。アンプラグド・コーナーはなし、基本、バンドでレコードどおりにやってもらうことを想定した。キーは下げてもOK。
Ideal Setlist For Whitney Houston if possible
00. Intro (Video)
01. Million Dollar Bill (with dancers)
02. So Emotional (with dancers)
> MC
03. I Look To You or I Didn’t Know My Own Strength
04. Didn’t We Almost Have It All or Where Do Go Broken Hearts Go
> MC
05. Love Will Save The Day (with dancers)
06. I’m Your Baby Tonight (with dancers) (chorus extension – change clothes #1)
07. All The Man That I Need or Miracle
08. All At Once
09. I Wanna Dance With Somebody (with dancers)
> MC
>Tribute section or duet section
10. Hold Me (with male singer) or It Isn’t, Wasn’t It, It Ain’t Never Gonna Be (with Cindy Mizelle or Valerie Pinkston or Sharlotte Gibson)
11. Man In The Mirror or When You Believe (with Cindy Mizelle or Valerie Pinkston or Sharlotte Gibson)
> Video Footage “One Moment In Time” if necessary
> MC
12. Medley: I Have Nothing ~ Run To You ~ Exhale (Shoop Shoop)
13. Gospel Section: I Love The Lord or Count On Me (Duet with Cindy Mizelle or Valerie Pinkston or Sharlotte Gibson)
14. Queen Of The Night (with dancers) (chorus extension – change clothes #2) (background singers only)
> MC
15. Saving All My Love For You
16 The Greatest Love Of All
17. I Will Always Love You
> (change clothes #3, if any)
Enc. I’m Every Woman (with dancers)
(about 110 minutes)
or (もしくは)で示した曲は、日によって入れ替える。
ヒット曲リストを見ながら、いろいろ考えた。ホイットニーはヒットチャートに入った曲だけでも、40曲以上ある。そこから17曲程度を選ぶのは、なかなか至難の業だ。上記以外にいれてみたい曲には次のようなものがある。
You Give Good Love
I Belong To You
I Believe In You And Me
Step By Step
Heartbreak Hotel (featuring Faith Evans, Kelly Price)
My Love Is Your Love (with dancers)
よく考えると、ホイットニーはデュエット曲がけっこうある。バックコーラスに強力なシンガーがいるのだから、それを使わない手はない。3曲のデュエットで3人のシンガーでまわすこともできる。テディー・ペンダーグラスとの「ホールド・ミー」は男性シンガーと。休憩は一応、「ワン・モーメント…」と「クイーン・オブ・ザ・ダンス」と2箇所、入れてある。(笑) もちろん、ないほうがいいに決まっているが。アンコール含めて110分くらいになるように曲の長さを調整すればいいのではないだろうか。
本編最後の3曲は、全身全霊で歌っていただこう。これで観客は感動の涙を流す。そして、アンコールで、『ボディーガード』から「アイム・エヴリ・ウーマン」。ダンサーもいれて、派手に終わる。
シンガーは、基礎体力勝負だ。
ENT>LIVE>Houston, Whitney

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2 Responses to ☆ホイットニー・ヒューストン・ライヴ:  (パート3)~理想のセットリスト

  1. mm says:

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    いつも興味深く読ませていただいております、
    吉岡さん、お勧めのセットリストで、
    Whitneyのプレイリストを作成してみます!!

  2. yucalie says:

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    PASS:
    私は これまで20年以上、プロシンガー&ヴォーカル・コーチをしてきて(米、英の著名歌手含)、10年ほど前、自分自身が声帯ポリープの手術もし声帯&喉に関して仕事柄敏感です。今回のホイットニーの声は、かつてのドラッグの影響で 声帯自体が損傷し再生しきれていないと感じました。声帯は粘膜でデリケートです。過度の使用で腫れてざらつく等はしょっちゅう…でも、その程度ならケアし摂生すれば回復しますが、習慣的な多量のアルコール、ドラッグ+歌う、しゃべるは 声帯の「痛い」という感覚を麻痺させ、喉に異常な負担をかけても判らず損傷します。負担に耐えるのも個人差はありますが、左右の声帯の表面が変形する程の損傷だと、手術しても原型には戻りません。私が手術して頂いた先生は、ポリープの専門医で多くの著名歌手の方を手掛け 見事に声を再生されてきた方で、1ミリに充たない点のようなポリープをピンセットで抜く緻密な手術に驚きました。そんな小さな点だけで声が出ない程枯れ、声帯表面をちょっとでも多くえぐり過ぎただけで、違う声になってしまうのです。なので大きく損傷した声帯自体の形を元に戻すのは、健康時の声帯形のデータがあっても難しいです。レコーディング時と同じキーで今もビートルズ時代の曲を歌えるポールやThe Whoのロジャー等、ソウルシンガーより負担をかけるロック系シンガーでは奇跡的です。逆にディオンヌやドナ・サマー、アル・ジャロウ…等、ホイットニー以外でも全盛時のキーを下げてやっと、というシンガーも多く つくづく歌手は身体が繊細な楽器であることを、今回も痛感させられました。