■ピーボ・ブライソン(パート2)~テディーとマイケルを語る

■ピーボ・ブライソン(パート2)~テディーとマイケルを語る
(2010年1月31日付けブログの続き)
【Peabo Bryson Talks About Teddy & Michael】
雄弁。
(遅くなりました。ピーボ・ブライソン、続きです)
もう楽屋には、レジーナ・ベルはいなかった。レジーナに「イフ・アイ・クド」が素晴らしく、感動したことを伝えたかったが、かなわなかった。出番が終わるとすぐに帰ってしまうらしい。一方、ピーボは何人かのゲストと話をしたあとだった。
ピーボは、実に雄弁だ。前回来日のときも、正式にインタヴューしたときも、話はノンストップ。しかもいろいろなことに一家言(いっかげん)を持つ。ステージで少し触れた故テディー・ペンダーグラスと故マイケル・ジャクソンについても、いろいろ話をしてくれた。
「誰と限らず、僕は人々を懐かしむ。そんな中でも、テディー(・ペンダーグラス)や、マイケル(・ジャクソン)は大物だった。人種問題でのリーダーであり、あらゆる分野の論点について議論をした。特にテディーとは、あらゆることでディベートしたものだ。彼は考える男だった。君はこう考えるが、僕はこう考える、とかね」
「テディーとは一緒にツアーに回ったことがある。僕が前座というか、彼が後から歌うね。2000何年かのアニヴァーサリーのときにも一緒に歌ったよ」
「テディーとは、最近読んだ本について、話たりしたな。哲学について議論を戦わせたものだ。彼もいろいろ物知りでね。この本を読んだか、あの本読んだか、とか本の情報を交換したり。いわゆる『ニュー・ワールド・オーダー(新世界秩序)』とは何かを議論したり。誰がこの世界を支配しているのか、とか。ドストエフスキーはアスホール(くそったれ)だ、とか。(笑) そんな話が延々と続くんだよ」
ニュースではリタイアが伝えられていたが、「テディーはリタイアしていたのだろうか」と尋ねた。「そうだね、彼は、リタイアしたと言っていたな。実は、僕もそのことを彼に聞いたことがある。でも、彼は歌うことは大好きなんだ、どこでもね、いつでもね。本当はいつでも歌いたい。だけど、彼は旅が大嫌いなんだよ。だから、ツアーには出ないわけだ」
「最後に彼と話したときは、3時間以上も話をしたよ。とても興味深い人物であり、本当によくしゃべる男だよ」
テディーは1950年生まれ、ピーボは1951年生まれ。ほぼ同世代。1972年からテディーは、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツのリード・シンガーとして人気を集める。そして、ソロになり、ヒットを出すのが1977年。ソウルのスター街道を先に歩んだのがテディーだ。一方、ピーボがアトランタのインディから小ヒットを出すのが、1976年。1977年にメジャーのキャピトルに移籍してからは飛ぶ鳥をも落とす勢いとなる。まさに1970年代から1980年代にソウル・ミュージック・シーンを席巻した2人だ。
ピーボにはマイケルについても、思い出があった。
「マイケル・ジャクソンは、ずっと僕をリスペクトしていてくれたみたいなんだ。たとえば、2人が同じ部屋にいて僕のことを見つけると、いつも彼の方からやってきて僕に何かを言ってくれた。僕のほうから彼のほうに行ったことはないなあ。いつも彼が来てくれる」
「マイケルに初めて会ったのは、僕が初めて出たイメージ・アワードの授賞式のときだった。たぶん、1979年くらいじゃないかな」
「あの葬儀には行ったのですか?」と僕は尋ねた。するとピーボはきっぱりと言った。「あれは、サーカスだ。僕は彼をとてもリスペクトしているので、あれには参加できないね。僕は、あの葬儀の中にいるところを、人には見られたくないな。あそこに出た多くの人たちは、(みんなに)見られたいんだよ。(そこに参加することで)世界に向けてマイケルが好きだと言っているところを、見てもらいたいんだ。僕は、いやだね。もちろん、彼が逝ってしまい、もう新しい音楽を作ることができないわけだから、本当に悲しいことだよ」
「マイケルが成し遂げてきたことは素晴らしく、彼は『ジ・モースト・アメージング・パフォーマーThe most amazing performer』(唯一の素晴らしき驚異的なパフォーマー)だ。サミー・デイヴィスがかつては『ワールド・グレイテスト・パフォーマー』だった。無限の可能性を秘めていた。マイケルは、それを超えていたと思う。ステージでは、あらゆる曲、どの曲にも(大規模な)プロダクション(ステージなどの仕掛け)がついているだろう。あれをやるには、本当にたくさんの仕事をしなければならない。裏方を含めてやるほうは大変だ。いやいや、僕にはできない。(笑)」
ピーボは、この話の日以降のステージで、ギター1本でテディーの「ウェイク・アップ・エヴリバディー」やマイケルの「ヒューマン・ネイチャー」を即興でちらっと歌ったそうだ。うらやましい。その前にどんな話をして、それらを歌ったのか、聞いてみたい。
ピーボから、テディーやマイケルの話が聞けたのは嬉しかった。
回数も数えられないほどの来日履歴を誇るピーボだけに、日本のミュージシャン友人も多い。数多くのミュージシャンたちが、ピーボのステージを見に訪れている。そうそう、今回も、彼は「フィール・ザ・ファイアー」を歌ってくれなかった。テディーもステファニー・ミルズと歌っていたっけ。次に来日する前に、リマインドのメールを送っておかないと…。(笑)
$吉岡正晴のソウル・サーチン
(テディー・ペンダーグラスのフィリーからの3枚目以降6枚目までが、近々紙ジャケットで再発売されます。1-2枚目は既発。詳細はまた後日)
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ENT>ARTIST>Bryson, Peabo

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