▲アース・ウインド&ファイアー・ライヴ~普遍的ソウル・バンドの魅力

▲アース・ウインド&ファイアー・ライヴ~普遍的ソウル・バンドの魅力
【Earth Wind & Fire Live At Kokusai Forum A】
動員力。
暗転して歓声が起こり、すぐにカリンバの音が会場内に響き渡った。アース・ショーの幕開けだ。
まさに日本で1番人気のある、動員力のあるブラック系アーティストということになるのだろうか。東京国際フォーラムA5000人・2日が満員になる。2006年1月以来ひさびさ3年10ヶ月ぶり、通算12度目の来日コンサート。直近だと、2002年11月、2004年9月、2006年1月以来ということになる。2004年までモーリスが来ていた。今回、前回はモーリスなし。しかし、メンバーはギタリスト1人の変更(ヴァディムZからモリス・オコーナーへ)以外、鉄壁の前回メンバーと同じ。さすがに年齢層高し。40代~50代が中心で、そこに20代、30代が少し混ざる感じ。男女比はほぼ半分か。
さて、セットリストの順番、曲目なども大幅に変えつつ、肝のヒット曲はほぼ演奏し、安定したエンタテインメントを98分。冒頭から「カリンバ・ストーリー」までの30分超は、ノンストップで一気に総立ちの観客を煽る。もうこのあたりは、手練手管。エンタテイナー・ソウル・バンドの定番定石。ところどころに振りを交え、踊り、観客を巻き込んで楽しませる。中盤「エヴィル」から、各楽器奏者のソロをいれ、音楽性の高さをアピールし、バラード系をまとめ、観客を座らせうっとりとさせる。そして、「イン・ザ・ストーン」からはまた一気呵成。「ファンタジー」のイントロでは、それまでにない歓声が巻き上がった。
それにしても、僕もなじんできたが、誰にとってもおなじみの曲ばかりが続くと圧巻だ。また、今回は前回よりもフィリップ・ベイリーの声がよく通って、力強さが復活した印象を持った。特に白眉だったのは、彼の一番輝く「リーズン」で、スタイリスティックスの「ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ」を挟み込んだところ。スタイリスティックスもラッセル・トンプキンスという強力なファルセットがいるグループだが、そのラッセルを思わせるファルセットで圧倒的だった。
やはり、何度見てもこのバンドの肝は、そのリズムの強力さにあるということを痛切に感じる。「カリンバ・ストーリー」での舞台左右のラルフとフィリップによるパーカッションのパフォーマンス・バトル。ドラムスとパーカッションのコンビネーション。歯切れのいいブラス・セクション。そして、跳ねるヴァーディン・ホワイトのベース。そこから生み出されるリズムは、強力無比だ。これは普遍的な魅力だ。
もちろん、バンドとしてはこれにモーリスがいれば、さらにグレードアップということになる。もしモーリスが来れば、今以上の動員になるということだろう。来年の来日だと気持ち早すぎる感はあるが2-3年に1度の割での来日がちょうどいいかもしれない。
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■アース・ウインド&ファイアー過去関連記事
January 19, 2006
Earth, Wind & Fire: Live At Budoukan, Why They Didn’t Play Encore Song?
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_19.html
January 20, 2006
EWF: “That’s The Way Of The World” Should Be The Last Song
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_20.html
2004/09/04 (Sat)
Earth Wind & Fire: Set The Budokan On The Fire
前回武道館でのライヴ評
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040904.html
2004/09/05 (Sun)
After The Rain Has Gone: EWF Live At Budoukan
ライヴ評第2弾
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040905.html
2002/11/29 (Fri)
Big Daddy! Big Boss!
前々回のライヴ評。背中で歌うモーリスホワイト
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200211/diary20021129.html
2002/12/01 (Sun)
Maurice White Talks
モーリスへのインタヴュー
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200212/diary20021201.html
■メンバー
Philip Bailey / Vocal/Percussion
Verdine White / Bass
Ralph Johnson / Vocal/Percussion
Benjamin David Whitworth / Vocals/Percussion
Myron McKinley / Musical director, Keyboards
John Paris / Drums
Morris O’Connor / Guitars
Gregory Moore / Guitars
=Earth, Wind & Fire Horn Section=
Robert(Bobby) Burns, Jr. / Trumpet
Gary Bias / Sax
Reginald Young / Trombone
■ セットリスト 国際フォーラムA
Setlist Earth Wind & Fire @ Kokusai Forum A, December 11, 2009/
show started 19:10
01. Intro / Boogie Wonderland
02. Jupiter
03. Serpentine Fire
04. Sun Goddess
05. Sing A Song
06. Shining Star
07. Kalimba Story
08. Evil (including trumpet solo of “Sunny”)
09. Brazilian Rhyme
10. That’s The Way Of The World
11. After The Love Is Gone
12. Reasons (including “Betcha By Golly Wow”)
13. In The Stone
14. Devotion
15. Got To Get You Into My Life
16. Fantasy
17. September
18. Let’s Groove
19. Mighty Mighty
20. Jupiter/Magic Mind/End Outro
show ended 20:48
(2009年12月11日金曜、東京国際フォーラムA=アース・ウィンド&ファイアー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Earth Wind & Fire
2009-150

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3 Responses to ▲アース・ウインド&ファイアー・ライヴ~普遍的ソウル・バンドの魅力

  1. ふく says:

    SECRET: 0
    PASS:
    さすがベテラン。底力を見せつけるライブだったようですね。
    今回は残念ながら行かれませんでしたが、盛り上がった様子を少しでも知ることが出来てうれしいです。
    ところで2名のギタリストのうちの1名、Vadim Zはすでにバンドを離れていて、1年以上前からMorris O'Connorになっています。
    この新しいギタリストも見てみたかったです。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >ふくさん
    ありがとうございます。自分のメモにはモリス・オコーナーと書いてありました。(笑) さっそく訂正しました。

  3. リラックマ says:

    SECRET: 0
    PASS:
    吉岡さんへ
    はじめましてリラックマと言います。
    東京国際フォーラムのライブに
    吉岡さんが居そうな気配がしたんですが
    やはり、行っていましたか。
    僕は母と一緒にアースのライブは2回目です。
    はじめて行ったのはモーリス最後!?と
    言われたライブです。
    フィリップの図太い声もいいですが
    モーリスがいないと何か少し寂しい感じでした。
    会場でくれるチラシを見たら彼等は
    来年40周年なんですよね。来年もライブやって
    もし、モーリスが来たら嬉しいなぁと思います。
    それと、来年はイルミネーション以来新作も希望
    昨夜のライブは曲が変わる度に曲メモしました。
    吉岡さんがアップするだろうとは思ってましたが
    つい、その雰囲気をしてみたかったんです。
    また、たまにココに来ると思います。
    その時はアースの情報が知りたいです。
    その時はよろしくお願いします。
    今度出る、エッセンシャルも予約してきます。