Pulp Fiction

クール。

今日「山野ミュージックジャム」で『パルプ・フィクション』(94)のサントラを紹介します。そこで、映画を久々にビデオで見ました。もしも、まだこの映画見てないで、これから見るつもりの方は、この先は読まないでください。若干のネタばれがあります。(読んでも、ストーリーには関係ないから、大丈夫かも)

いやあ、それにしても、この映画、せりふがいいですよねえ。この脚本は最高だ。しかも、ストーリーのもってきかたがうまい。出てくる役者もいい。冒頭、朝のコーヒーショップの男はティム・ロスだったのね。忘れてました。この後彼は、「海の上のピアニスト」ほかいろいろやりますよねえ。役によってずいぶん違う印象で、うまいですね。ハーヴィー・カイテルもいいところででてきます。

タランティーノは、音楽の使い方がもっともうまい監督ですが、その音楽のチョイスが超僕好み。僕が映画作るんだったら、こういう風に選曲したいな、と思わせられます。

せりふで気に入ったのは、やっぱり、サミュエル・ジャクソンの一言。死体処理に困って友人のところにやってきて、その友人(タランティーノ)にぶーぶー言われて、とっとと帰ってくれみたいなことを言われます。そして、彼がもらすのが、”Kool & The Gang, baby!” の一言。

通常のせりふなら、”It’s cool”となるところを、言葉遊びで、Kool & The Gangと勢いつけちゃうわけです。そうねえ、これ、どういうのかと解説するとーーー。

たとえば、「住めば都はるみ」みたいなもんです。でも、字幕つけようないんですけどね。

仮にそこに、「クール&ギャングだ、ベイビー」とか字幕つけても、意味わかんないんですよねえ、戸田奈津子先生。で、クール&ギャングは、オープニングで「ジャングル・ブギー」がかかっています。

ボクサー、ブッチ(ブルース・ウィルス)がギャングのボスから八百長を持ちかけられるところに流れる曲がアル・グリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー」。たしかこの曲は、『ジェイソンズ・リリックス』(94)や、『ショーシャンクの空に』(94)にも使われてました。なんときしくもみな94年産の映画ですね。

もちろん、タランティーノの映画では、『ジャッキー・ブラウン』(97)のサントラも最高です。

タランティーノの映画はクールなせりふにクール&ギャングな音楽満載。

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