☆ビヨンセ・ライヴ~『アイ・アム…ツアー』絶好調

☆ビヨンセ・ライヴ~『アイ・アム…ツアー』絶好調
Beyonce Live: I Am…Tour
絶好調。
2007年4月東京ドーム以来約2年6ヶ月ぶりのビヨンセのライヴ。前回ライヴ評で「これまでのブラック・エンタテインメントの歴史、もっているものすべてをここにつぎ込み、しかも、自分のものに消化している。ジェームス・ブラウンが開墾した道、マイケルが舗装した道、ジャネットが拡張した道、マドンナが通った道、それらの道をさらにビヨンセは未来へ向けて広げ、開拓している」と書いたが、その感想、本質はまったく変わらない。これに書き忘れたティナ・ターナーを加え、そして、「やるべきことをきっちりとやっているアーティスト」という言葉も加えたい。
白と赤の衣装を着たダンサーを従えて登場したスーパースター日本最終公演。さいたまスーパーアリーナの、アリーナ部分は前方がVIPシートで、後ろはスタンディング。3階以外は2階までほぼ満席。さすがにビヨンセだけに女性ファンの方が多かった。
『アイ・アム・・・ツアー』は2009年3月からスタートし、ヨーロッパ、北米、オーストラリア、アジア、アフリカなどを回り計100本のライヴをこなすという大規模ツアー。2009年11月まで続く。10月1日までで、5300万ドル以上の売り上げを記録しているという。
それにしてもステージ・プロダクションはハンパではない。ステージバックのLEDライトと思えるパネルは、色だけでなくビデオ・モニターにもなり、2時間のショーの間中休むひまなく、何かを映し出す。席がステージからかなり遠かったので結局、その正面のモニターばかりを見てしまった。なにしろ、次々と趣向を凝らした演出があるので、歌を聴くより、そうした仕掛けに目を奪われてしまう。
バンドは、ドラムス2人、キーボード2人、ギター、ベース、パーカッション、コーラス3人、ホーンが3人、ダンサーが6人プラス多数という編成。アシスタント・ミュージカル・ディレクター兼キーボードの辻利恵さんは日本人。ビヨンセの歌声は力強く、スーパーアリーナの広さ、ものともせずという感じだったが、途中のMCでのしゃべり声はけっこうかすれていて、ツアーの疲れでもでたか。
観客の持つペンライトがアリーナではかなり振られ、上から見ていると実に綺麗。ビヨンセを見ていると、21世紀のマイケル・ジャクソン的なポジションを狙っているかのようにも思える。歌と踊りと仕掛け、3拍子が揃う。「フリーカム・ドレス」は、マイケルの「ビート・イット」を思わせるロック・ギターをフィーチャー、「ディーヴァ」のストップ・モーションは、マイケルの「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」あたりのストップを彷彿とさせる。
映像とパフォーマンスはどれも印象的だが、前半の「スマッシュ・イントゥ・ユー」での海の中の映像とのコラボは、まるでビヨンセが海の中で歌っているかのよう。
後半は、アリーナ中央に作られたいわゆるBステージに移動。照明が一瞬暗くなり、ライトがついた瞬間、ビヨンセがBステージに立っていた。サプライズ。BステージからAステージに戻る時は、観客の間の通路を小走りに行くために、ファンがどっと押し寄せ、手を伸ばす。
映画『キャデラック・レコード』からの「アット・ラスト」は、彼女がオバマ大統領夫妻の前で歌ったときのシーンを使ったり、『ドリームガールズ』の「リッスン」はその映像も使う。
最後アンコールで、マイケル・ジャクソンへのトリビュート・ソング「フォーエヴァー・ヤング・マイケル」というしっとりとしたバラードを歌ったが、これは彼女がマイケルのために書き下ろしたもの。多くのブラック系アーティストが過去3ヶ月マイケル・トリビュートをやっているが、それらはみなマイケル楽曲を演奏していた。ビヨンセ・クラスのアーティストがマイケルのために新曲を書き下ろしたのは初めてだ。
全米では8月にラス・ヴェガスで収録されたこのツアーの模様が2009年11月にDVDとしてリリースされる。
(この項続く)
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■ビヨンセ過去記事
April 11, 2007
Beyonce Rock The Dome: Dangerously In Live
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070411.html
(前回来日ライヴ評)
April 12, 2007
【ビヨンセがステージにいる瞬間、瞬きはするな】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070412.html
April 13, 2007
【ビヨンセ~『ドリームガールズ』】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070413.html
August 11, 2009
ビヨンセが映画『キャデラック・レコード』で歌う3曲
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10318565402.html
September 05, 2006
Beyonce: B’Day Party
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_05.html
April 16, 2005
Past, Present & Future Of R&B: Destiny’s Child Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/000042.html
デスティニー・チャイルド(Destiny Child) 前回ライヴ評
「“デスティニーズ・チャイルド=運命の子供”の正体」(2001年6月)
http://www.barks.jp/feature/?id=52247987
December 20, 2006
Musical Movie “Dreamgirls”: Born In 1981
【映画『ドリームガールズ』~1981年に生まれて】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200612/2006_12_20.html
December 22, 2006
“Dreamgirls”(Part 2) : Between Fiction And Non-Fiction
(12月20日付け日記の続き)
【フィクションとノンフィクションの間で】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_22.html
■セットリスト: ビヨンセ @ さいたまスーパーアリーナ 2009年10月18日
Setlist: Beyonce @ Saitama Super Arena
(to be completed)
show started 16:50
01. Intro
02. Deja Vu / Crazy In Love (A riff of “Get On The Good Foot”)
03. Naughty Girl (Including “Love To Love You Baby”)
04. Freakum Dress
05. Get Me Bodied
06. Smash Into U
07. Ave Maria – Arms Of The Angel – Ave Maria
08. Broken Hearted Girl
09. If I Were A Boy
–. Robot Music Video
10. Diva
11. Radio
12. Ego
13. Hello
14. Bass Solo (A riff of “Billie Jean”, “Workin’ Day & Night”, classical piano riff)
–. (BGV Moment) (“Love Hangover”)
–. (Sasha Coin Toss Video)
>> B stage
15. Baby Boy
16. Irreplaceable
17. Check On It
18. Bootylicious / Bug A Boo / Jumpin’ Jumpin’ / Upgrade U
19. Video Phone
20. Say My Name
>> A Stage
21. Independent Woman / Bills Bills Bills / No No No / Beautiful Liar / Survivor
22. At Last
23. Listen
24. Singles Ladies
Enc.1. Halo
Enc.2. Forever Young, Michael
–. Happy Birthday
show ended 18:52
(2009年10月18日日曜、さいたまスーパーアリーナ=ビヨンセ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Beyonce

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One Response to ☆ビヨンセ・ライヴ~『アイ・アム…ツアー』絶好調

  1. MJ KINGDOM says:

    SECRET: 0
    PASS:
    マイケルをトリビュートして良かったです。
    マイケルの後を継ぐのは男性アーティストではクリス・ブラウン、女性アーティストではレディ・ガガかビヨンセだと思っています。