★マーカス・ミラー、マイルスに捧げる

★マーカス・ミラー、マイルスに捧げる
(ライヴの内容が出ます。これからごらんになる方はご注意ください)
【Marcus Miller Tribute To Miles Davis】
ノスタルジー。
人気ベース奏者、マーカス・ミラーが新ユニットを組み、マイルス・デイヴィス作品(アルバム『トゥトゥ』)を演奏するという試みをしている。そのバンドでの初ライヴ。ライヴのタイトルは、『マーカス・ミラー:トゥトゥ・リヴィジテッド』。なんとビルボードに来る前に、仙台ゼップ(9月9日)、札幌ゼップ(9月11日)の公演があり、ビルボード東京の後にビルボード大阪がある。全国ツアーだ。
編成はドラムス(1985年前後の生まれ)、キーボード、トランペット、サックス、そして、マーカスのベースという5人。マイルス・デイヴィス役(トランペット)を新進気鋭のクリスチャン・スコット(2004年バークリー音楽院卒業。1983年前後の生まれか)が演じる。サックスはこれも新人、まだ21歳という驚異のアレックス・ハン(1988年前後の生まれ。2009年8月、予定より1年早くバークリー音楽院を卒業)。3曲目のサックス・ソロの炸裂は印象的だった。マーカスのベースはいつ聴いてもバチバチごきげん。彼のようにベースで主役を張れるというところが本当にすごい。それにしてもマーカスのボトムの効いたベース・サウンドは、僕が座った会場の5階までずしりと響く。
演目は、マイルス・デイヴィスの1986年のアルバム『トゥトゥ』から6曲、ほかに、マーカスの「ジャン・ピエール」、マイルスもカヴァーしたマイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」など。
ただこの日は最初からギターの音が聴こえてきたが、ギタリストはなし。キーボードが鍵盤でギターの音を出していた。マーカスに話を聞くと、「いやあ、実はソロがしっかりとれるどんぴしゃなギタープレイヤーがまだいなくてね。中途半端なソロをやるくらいだったら、いないほうがいいだろう」とのことでまだギタリストが探しきれていない様子。では、誰か心当たりはと尋ねると「ジェフ・リー・ジョンソンというギタリストがいて、彼なんかだったらいいなと思ってる。しばらく話してないんだけどね」と候補はいる様子。
そしてこれまでのライヴ評を振り返ってみていたら、マーカスは自身のバンドのとき、ほとんどいつもギタリストを連れてきていないことを発見した。
このバンドになって約2週間。リハーサルを4回ほどやり、しっかり固めた。「初日の仙台はひじょうに興味深い出来だった。(笑)だけど、日に日によくなっている。タイトになっているよ」 このユニットで日本の後、ヨーロッパにツアーに出るという。また、今日のセットリスト9曲のほかに、「ハンニバル」「アマンドラ」「ミスター・パストリアス」などもレパートリーになっているようだ。おそらくアンコールなどは、その日の気分で曲を入れ替えるのだろう。
マーカスはマイルスに認められ、この世界での名前を確固たるものにした。マイルス学校で学んだものは計り知れない。マイルスの曲をやるというのはどんな気持ちかと聞くと「ノスタルジックな感じだよ。ときにマイルスが上から降りてくるような気にもなってくるなあ」と答えた。
マーカスがこうした20歳も年が離れた若手と演奏していると、彼ら若手にとってマーカスが、マイルスのように思えるに違いない。こうして次々と「マイルス・チルドレン」が増えていく。
■ マイルス・デイヴィスの名盤『トゥトゥ』 マーカスもプレイし、曲を提供

TUTU
TUTU

posted with amazlet at 09.09.15
マイルス・デイヴィス
ダブリューイーエー・ジャパン (1995-10-25)
売り上げランキング: 45623

マーカス・ミラーの現在までのところ最新作『フリー』

フリー
フリー

posted with amazlet at 09.09.15
マーカス・ミラー レイラ・ハザウェイ ケブ・モー コリーヌ・ベイリー・レイ ガシー・ミラー
Viictor Entertainment,Inc.(V)(M) (2007-07-25)
売り上げランキング: 18397

■ 過去関連記事
September 13, 2008 04:36:29
3人のスター・ベース・プレイヤーが集結
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10138630308.html
December 18, 2007
Marcus Miller Live : His New Album Is “Free”, But It’s Not Free
マーカス・ミラー・ライヴ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071218.html
(ここに過去関連記事一覧)
■メンバー
マーカス・ミラー/Marcus Miller(bass)
クリスチャン・スコット/Christian Scott(trumpet)
フェデリコ・ゴンザレス・ペナ/Federico Gonzalez Pena(keyboards)
ロナルド・ブルーナー/Ronald Bruner(drums)
アレックス・ハン/Alex Han(saxophone)
■セットリスト マーカス・ミラー
Setlist : Marcus Miller @ Billboard Live, September 15, 2009
[+ indicate songs from the album "Tutu"]
show started 19:03
01. Tomaas +
02. Backyard Ritual +
03. Splatch +
04. Prtia +
05. Marcus Solo – including a riff of Miss You
06. Human Nature
07. Jean Pierre
08. Tutu +
Enc. Full Nelson +
show ended 20:20
(2009年9月15日火曜、ビルボード・ライヴ東京=マーカス・ミラー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Miller, Marcus
2009-107

This entry was posted in ライヴ評・レポート. Bookmark the permalink.

Comments are closed.