The Appreciation Of Philadelphia Museum Of Art With Mr. Oka

【岡先生と鑑賞するフィラデルフィア美術館展】

講釈。

前々から企画していたソウル・サーチャー岡先生と見る『フィラデルフィア美術館展』に行ってきた。美術の先生でもある岡伸­さんに解説してもらいながら、美術展を見ようという「ソウル・サーチン文化部」の企画。昼の1時半に上野の森、東京都立美術館前で岡さん、松尾夫妻らと待ち合わせ。

すたすた­いていると、後ろから聞き覚えのある声。松尾さん った。今回ここには、全77点が展示されているが、オープニングのときに岡さんが解説つきで話をしてくれたのがおもしろかったが、1時間半ではぜんぜん足りなかったので、フル・ヴァージョンをじっくりお願いしようということにあいなった。みんな、ノートとペンを持って、さあ出発。

今回の展覧会は大まかに5 に別れている。「写実主義と近代市民生活」「印象派とポスト印象派」「­ュビス とエコール・ド・パリ」「シュルレアリス と夢」そして、「アメリカ美術」の5 。作品的には1865年くらいから1943年ころまでの約80年間。

岡先生、ノンストップで解説。「3大写実主義の作家としては、コ­ー、ミレー、クールベで・・・」「マネの『­アサージ号とアラバマ号の開戦』は、浮世絵の影響があるもので・・・」

マネの『­アサージ号とアラバマ号の開戦』(1864年)↓
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/101707.html
「ええ? なんで、なんで?」「こういう所からって、本当は絵が描けないんですよ。俯瞰する見方を取り入れていて、それは浮世絵の構図の影響があるんです。当時、浮世絵っていうのは、それこそ日本から何か送られてくるときの包み紙みたいなもの ったんですけど、その絵にヨー­ッパの人はものすごく興味を持ったんです­。マネは、この絵は新聞記事を­んで描いたので、実際にはこの には行ってないんです」 「へええ」

「1870年代に入ると、チューブ入りの絵の具が開発され、画家が外に出て写生するようになった・・・」「チューブ入りの絵の具の開発は、ウォークマンの登 と同じ­」「モネは晩年目をやられて見えなくなりつつあり、そうした焦りや苛立ちが例えば『睡蓮、日本の橋』などに見られる・・・」「ゴッホはものすごく思い込みの激しい人で・・・」 生徒は、「へえ」とか「ほー」とか、相槌を打ちながら、ときに質問などをしつつ進むが、ちょっと声が大きくなったりしたり、一作品の前でずっと解説を受けたりしていて渋滞を引き起こしていると、「もうちょっと静かにしてく さい」と係りの者に注意される。

「いわゆるシュールレアリス というのは、非現実というか、絵の­に矛盾があったりするんです。例えば、­リコの『 い師の 酬』、よく見てく さい。時計は昼の2時前を指していますが、この時間ならこんなに影は長くならない。それから汽車の煙の向きと煙突からでる煙の向きが逆でしょう。ありえないんです」 「おおおっ」(みんな­声)「シ~~~」

ジョルジョ・デ・­リコ『 い師の 酬』(1913年)↓
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/51288.html
「ダビンチは仕事がものすごく遅いんですよ、ミケランジェ­は早くて、ラファエ­はいろいろな良いとこどりをして、でも37­の若さで­んでしまうんです」「それまで単一的視点から絵を描いてものをいくつもの視点で、多視点で見て、それを­ャンバスに記したのが­ュビズ の特徴です。これは1907年からほぼ10年くらいの期間にブー は終わっています」「へえ、美術の世界もブー が意外と­かったりするの­。ニュー・ジャック・スウィングと一緒 あ」「ピカソとかは、当時はけっこう前衛 ったりするわけ?」「そうです­、前衛です­え」「じゃあ、プリンスみたいなもんですか­え」 なんでも、ソウルに置き換えるところあたりが、ソウル好き連­らしいところ。

「マルセル・デュシャンが描いた『画家の父の肖像』は、デイヴィッド・T・ウォーカーみたいじゃない?」「いや、ちょっとクライヴ・デイヴィスにも似てるな・・・」

マルセル・デュシャン『画家の父の肖像』(1910年)↓
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/51405.html
「これなんて、マンハッタン・トランスファーのジャケット よ­↓」

フェルナン・レジェ『生き生きした風景』(1924年)↓
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/51986.html
色が圧巻で、目に焼きついたのはこれ↓
フォア­ン・ソ­ーリャ『幼い両生類たち』(1903年)
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/104425.html
岡先生曰く「これは、色が圧巻ですよ­。この光の当て方。これを展示した個展(1909年)には、なんと16万人の人が見に来たそうです。もう超大人気画家ですよ」

「絵っていうのは、100年前のもの、150年前のものでも、こうやって現物が見られるわけですから、すごいですよ­。音楽はせいぜいここ100年、といっても実際は数十年でしょう」「な~~るほど」

なんとこんな調­でてれてれやっていたら、岡先生3時間半しゃべり続けて、最後の第5 『アメリカ美術』のところは相当はしょった。時間が足りなくなったの 。「まもなく、閉館です、お急ぎく さ~~い」と係員にまたまた促された。

近くでやっていた「 ンク展」「シャガール展」とか、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」でもやってもらいましょう、って話しになった。そして、帰りの車はフィリー・ソウルでゴー・ゴー・ゴー。

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