Takayama Hiroshi @ Martano : He Made “Away” Home

【高山広、アウェイで大奮闘する】
ホー 。
一人芝居とは、一人でさまざまな人 、物 (物の人 のようなもの)を演じるパフォーマンス 。特にこの高山広は、地球上の、いや、地球のみならず宇宙­のあらゆる物になりきれる。そして、言葉遊びと状況­定が抜群にうまい。すでにネタ数は600とも700とも言われる彼のパフォーマンスは、どこをとっても観察力と想像力の見事な集大成 。
イタリアン・ピッツエリア「マルターノ」で行われた高山広の『お­モチ大図鑑』では、例えば、彼はテレビになったり、傘立てになったり、体の臓器になったり、星になったりした。若干、最初のあたりは、観客との距離感がつかめなかった感もなきにしもあらず が、徐々に観客を「高山広の世界」に引きずりこん 。
見どころはいくつもあったが、『TV ­AN』でのチャンネルのザッピングをものすごい勢いでやって、そこに し出される作品が時間を追って、次々とでてくるところなど、見事。最後はちゃんとNHKの「君が代」で終わっている。
僕が個人的にもっとも気に入ったのは、『機械(メカ)に強い男』。スイカの料金が80円足りなかったばっかりに、ゲートが開いてもらえず、当り散らす酔っ払いから、自販機に向かってご­る男まで、機械に対して強く物申すところが実におもしろい。高山さんによれば、これは十年くらい前に一部ができて、徐々に増やしたりして完成してきている、という。この日は演じなかったが、携帯電話とのやりとりのシーンもあるそう 。
唯一、ちょっと気になったのが音響関係。やはり会 が若干広いので彼の声が後ろのほうにいると聞き取りにくかった。た 、これは、例えばマイクをピンマイクにするなり、PAをしっかりすればすぐに解決する問題なので、次回以降はぜひ。
それにしても滑舌が実にいい。1時間半以上、ほとんどいい間違えなどもなかった。返ってきたアンケートによると概­好評 ったよう 。彼はまた、この「アウェイ」の も、最後には「ホー 」にしてしまったよう 。
Setlist : Takayama Hiroshi @ Martano, November 6, 2007
セットリスト 高山広
Show started 20:14
00. “前菜”益田部潤氏による前説
“メイン”
01. 『しつれんレストラン』
02. 『絶倫不倫アナウンサー』
03. 『繰り言慎一郎』
04. 『TV ­AN』
05. 『カサタテとカサなカンケー』
06. 『Gift~ココ­をこめて・・・。~』
07. 『機械(メカ)に強い男』
08. 『バッテリーギレ・・・』
09. 『 くから・・・ くから・・・☆星が祈りを』
10. 『ラストオーダーをもういっぱいっ!』
“デザート” (スマイル)
show ended 21:55
(2007年11月6日(火曜)、藤が丘マルターノ=高山広ライヴ)
ENT>ONE MAN PLAY>Takayama Hiroshi
2007-149

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