Victor Davis Live At Motion Blue

【ヴィクター・デイヴィス・ライヴ】

あっさり。

イギリス出身のシンガー・ソングライター、ヴィクター・デイヴィスの新作『ヒア・ザ・サウンド』をひっさげてのライヴ。彼がギターを弾きながら歌い、これにパーカッションとベースが加わってのシンプルなトリオ。演じる音楽は、ほぼボサノヴァという感じだった。

ギターを弾きつつ、ほとんど下を向きながら歌う姿を見ていると、彼はとてもシャイな人なのかとも思った。聴衆に向かって演奏しているという感じがあまりしない。かなり内省的なものを感じた。なので、このモーションブルーのライヴハウスでさえ彼には会場として大きすぎると思った。もっと天井の低い、小さな30-40人くらいで満席になるような煙草の煙がもうもうとしているようなカフェで演奏するとすごくいい雰囲気になるのではないだろうか。やはり、音楽と会場にもTPOがあるということか。

彼にインタヴューした時に、アントニオ・カルロス・ジョビンなどのラテン系、ブラジル系の影響が強いということを言っていたが、まさにそうで、ジャンルとしてはソウルではなくボサ系だ。ただし、CDを聴くとバンド演奏のものの場合、少しだけソウル寄りにはなっていた。バンドで聴いてみないとわからないな、これは。

ただやはりソングライターとしてはかなりいいものを持っているように思え、曲によっては、例えばジェームス・イングラムやジェフリー・オズボーンのようなソウルフルなシンガーが歌ったら、いい味のソウル作品になるかもしれないと感じた。

ボサ系、シンガー・ソングライター好きな人向き。ソウル系好きな人には向かず。これは中川五郎さん、天辰保文さん、中原仁さん向けですね。(笑) なお、アンコール最後の「ユーズ・ミー」はビル・ウィザースの作品。そのアンコール含めて62分。あっさり、さっぱり、それもよし。

Setlist

show started 18:36
01. Morning Sun
02. Take It Or Leave It
03. Fly Away
04. Comigo
05. Gold & Diamonds
06. Brother
07. Would You Believe In Me
08. Runaway Train
09. Sound Of The Samba
10. Don’t Believe A Word
11. Here The Sound
Enc.1 End Of Time
Enc.2 Better Place
Enc.3 Use Me
show ended 19:38

(2006年4月12日水曜・ファースト、横浜モーション・ブルー=ヴィクター・デイヴィス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Davis, Victor
2006-73

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