Otis Redding's Memorial:

【別視点からのオーティス・ブック】

別視点。

12月のこの週は命日ラッシュだ。8日にジョン・レノン、10日にソウルの神様オーティス・レディング、11日に同じくソウルの神様サム・クックと3人もの偉人たちが亡くなっている。

青山のソウルスナック「OA(オーエー)」では、毎年この日にオーティスを偲んでレコードコンサートが行われるのが恒例となっている。

おととしこのソウル・サーチン・ダイアリーでスコット・フリーマンが書いた 『ザ・オーティス・レディング・ストーリー』 (セント・マーティンズ・グリフィン刊=全米では2002年9月リリース)についてご紹介した。そして、今年オーティスの息子さんであるデクスターと会い、その時にいろいろ話をするうちに、この本のことを尋ねた。

すると、彼の元には著者はインタヴューに来なかったという。他の何人かには話を聞いているが、あまり直接的な人たちには取材していないのではないか、というニュアンスを話していた。デクスター自身、この本の存在は知っているが、読んではいないという。

なかなか微妙なものだ。我々海のこちら側の単なるファンにとっては、それまでになかったオーティス・レディングの自伝となったら、何が何でも読んでおきたい一冊ということだが、本人がオーソライズ(認める)していない物だと、意外と本人やその関係者は距離をおいてみているものだ。

まあ、いずれ、デクスターや、その母(つまりオーティスの妻=ズレマ)の話を中心にした物語も聞いてみたいものである。それはまったく別視点からのドラマになるだろう。そういえば、もう10年か20年くらい前に、オーティスを題材にした映画が作られるとかどうとか、などという話があったが、あれはどうなったのだろうか。レイ・チャールズの自伝映画があれだけ大ヒットすると、その影響でオーティスの自伝映画なども製作話が進んでいるかもしれない。

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