Sugarhill To Cotton Club To Sugarhill:

【ソニー・ロリンズ~コットンクラブ~シュガーヒル】

フィーヴァー。

シュガーヒル生まれのソニー・ロリンズのライヴが終って、ちょこっと楽屋にいれてもらった。控え室の別の間に通され、たぶん3-40分くらいしてから本人がでてきた。ステージではけっこう大きいように見えたが、実際はそれほど大きくはなかった。170センチより少し上という感じではないだろうか。着替えて、帰り支度をして、しっかり手にはサックスのケースを持っていた。付き人にでも持たせるのかと思ったら、違った。当たり前なのだろうが、飛行機に乗るときも、もちろん手荷物なのだろう。

ほんの4-5分程度しかいられないみたいなので、ただ「お会いできて光栄です」としかいえなかった。一瞬の隙を見て、写真をとってもらったが、なかなか大変そう。話し声はステージでもマイクを持ってしゃべっていたように、ちょっと甲高い。しかし、全体的にものすごく誠実そうな印象を受けた。

国際フォーラムをでて、すぐ道を挟んで隣にできたトキア(TOKIA)ビルをのぞいた。そう、22日に正式オープンするライヴハウス、コットン・クラブのはいっているビルだ。

関係者だけのレセプションはすでに火曜日あたりに終っていて、ただしビル自体は11月11日金曜が正式オープン。かなりの人で賑わい、地下一階のレストラン群の前には多数の花がところ狭しと並べられていた。どこの店も満員で入店待ちの状態だ。

コットンクラブは、ここの2階にはいっている。まだオープンしていないので、中は見ることはできなかったが、すでに準備は始まっている様子。かなりおしゃれな店になっているようだ。

ライヴのラインアップも数本決まっているので、ここら辺は見てから感想文をアップすることになると思う。現状で決まっているのは、キャブ・キャロウエイ、ベンEキング、レジーナ・ベル、JTテイラー、ウィスパーズなど。僕のもっとも得意とするブラック系ばかりなので、かなり期待している。昔のエムザ(有明)みたいになるのだろうか。(コットンクラブについては、改めて詳しくご紹介する予定です。)

そして、このビルを出て、一路六本木シュガーヒルへ。日本一音がいいソウルバーだ。

シュガーヒルの紹介記事
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200406/diary20040624.html

車を駐車場に止め、歩いてエレヴェーターに乗り、扉が開くと、なんと店の明かりがついていない。おおっ、今日は休みか? いや、まだあいてないのか。時刻は1時近い。やってないわけないが、マスター、風邪でもひいたのだろうか。マスター越川さんの携帯に電話しようと思ったら、なんと携帯に番号が登録されていなかった。あいにく手帳は、車の中。さあ、どうしようか、と思っていたら、エレヴェーターの扉が開き、「うぉあ~~~~」とマスターが何人かと登場。「あ~~、すいません、すいません。今、あけますから~~」 どうやら、お客さんの接待をしていてあけるのが遅くなったらしい。

まあ、中にはいってゆっくりやっててくださいと言われ、くつろぐ。まだ、マークレビンソンのオーディオは、温まるまで時間がかかるというので、しばしサブシステムの方で音をだしていた。僕も何枚かCD持参でやってきたので、それらを越川さんに渡して、かけてもらった。

この日たまたま持っていたのは、スティーヴィーの新作、ロッド・スチュワートの『グレイト・アメリカン・ソング・ブック 第4集』など。しばらしくしてから、大きなシステムで鳴らしてもらったら、さすがに重低音も、どこもかしこも素晴らしい音で聴こえてきた。スティーヴィーも音は良かったが、ロッドの音もひじょうによかった。

こういういい音で音楽を聴くと、しゃきっと背筋を伸ばして聴かなければならないなあ、と思う。いろいろかけたもらったりして、そろそろ帰ろうかと思ったところ、なんとソウルナッツなどでよく会うK君たちが5人で登場。かなりべろべろで、いきなりダンクラもので揃って踊りだした。「となりのトウキョウ・ア・ゴーゴーが9周年で、いま、そっちから移ってきたんですよ」という。トウキョウとここは、ほぼ隣のビル。歩いて一分だ。

ピーチェス&ハーブの「ファンタイム」、ダン・ハートマン、ドゥービーズなど典型的なダンスクラシックが次々と流れて、ソウルバー転じてディスコになった。「セプテンバー」「ブギワン」そして、「君の瞳に恋してる」ときたもんだ。彼らはいつのまにか汗だくになっていた。まさに、フライデイ・ナイト・フィーヴァーだ。ミスター・ロリンズ→トキアビル→シュガーヒルと、密度の濃い1日であった。

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