Rod Stewart: The Great American Songbook Vol 3

スターダスト。

先日のホール&オーツのソウルカヴァー・アルバムも最近のお気に入りだが、11月24日に発売されるロッド・スチュワートの新作もよく聴いている1枚。タイトルは『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブックVol.3』(BMG) ご存知の方も多いと思うが、ロッド・スチュワートのこのシリーズはすでに2枚発売されていて、今作が3作目になる。彼がアメリカのスタンダード曲ばかりをカヴァーしたアルバムをだし、それが好評で2作目がでて、さらに3作目がでた。

僕はたまたまこの2作目から知った。ちょうど何かの用事で銀座の山野楽器本店に行き、店内をぶらぶらしているときにこのアルバムがかかっていた。最初、このヴォーカリストがわからなくて、一生懸命考えていたが、結局ギヴアップし店員さんに聞いたところ、ロッドと教わった。その時、これが2作目ということで、1作目があることも知った。

前作についての日記。
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031218.html

さっそくこの2枚を聴いたら、これが実にいい感じ。ちょうど、ロナルド・アイズレーがバカラックの作品を歌うアルバムなどを出していたが、これはその白人版という感じだった。日本ではそれほど話題にはならなかったが、それでも1万枚以上のセールスをあげている。とはいうものの、アメリカではいずれもが、100万枚から200万枚以上売れているので、アメリカのヒットと比べれば、日本でのセールスは話しにならないほどではある。しかも、グラミー賞にもノミネートされた。

どの曲も実に丁寧に作られているのは、前作までと同じ。ゲストにスティーヴィー・ワンダー、エリック・クラプトン、ベット・ミドラーなどもはいり、超豪華な作り。今回の中でも、「フォー・センチメンタル・ジャーニー」やルイ・アームストロングでおなじみの「この素晴らしき世界」などいい曲揃い。そろそろ、ロッドにもグラミーこないものだろうか。彼がひとつもグラミーをとっていないというのも、七不思議のひとつだ。

現在あの伝説のバー、スターダストの特番のためにさまざまなヴァージョンの「スターダスト」を聴いていたが、なんとこのロッドのアルバムにも「スターダスト」が入っていた。元々1927年にホーギー・カーマイケルが書き、29年に発表されたこの曲は以来多くのシンガーたちに歌われてきた。ナット・キング・コールは1956年に録音。それからほぼ50年後の2004年、ロッド・スチュワートが録音している。バー、スターダストの歴史を表すのにこれほど適した作品はない。

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