Monthly Archives: April 2010

☆オリガミ・プロダクション・イヴェント「O2」

☆オリガミ・プロダクション・イヴェント「O2」 【O2;Origami Production Event】 渋谷グルーヴ。 ネオ・ソウル系をベースにした独特のファンク、ソウル・インストゥルメンタルを中心に良質の作品を出しているオリガミ・プロダクションの、所属アーティスト4組のショーケース的ライヴを見せるイヴェント「O2(オーツー)」が、2010年4月29日(木・祝日)渋谷のジェイジー・ブラット(JZ Brat)で行われた。「O2」といえば、マイケル・ジャクソンの「ディス・イズ・イット」が行われることになっていたイギリスの大きなライヴ会場「O2」が有名だが、この「O2」は、オリガミ・プロダクションのイヴェント。 4組のアーティスト(サーディック、45トリオ、マバヌア、オーヴァル)のライヴと、そのアーティスト転換のときに、タップダンサー(スジ)を含むコンゲーロ・トレス・フーファーズがライヴを行い、さらに、同会場でライヴ・ペインティングをドラゴン76が担当した。ライヴは転換時にコンゲーロのパフォーマンスがあるので、観客から見ているとMC時以外ライヴが途切れない。 この日は会場の一番下がほぼスタンディングで250名以上入っていた様子。通路もほとんど身動き取れず、ドリンクのピックアップもままならない。ほとんどが20代から30代前半の若者。まさに渋谷系、クラブ系、あるいはDJ系イヴェントによく来るファンたちか。前回は、渋谷プラグで行い、それで入りきらなかったために、少し広いジェイジーで行ったが、これでもパンパン。次回はさらに大きな会場になりそうだ。 また今回は、ベース・シンゴスズキさんのグループ、オーヴァルの新作『ドント・ケア・フー・ノーズ・ザット』のリリース記念パーティーも兼ねている。 1組目サーディクは、ギターの渥美さんのバンド。今風スムース・ジャズにR&B、ネオ・ソウルの薬味を加えた感じ。「ネオ・ソウル・ジャズ」とも呼べる雰囲気だ。単調なリズムの繰り返しが、クラブで聴かれるハウス系が延々流れ、次第にそこに溺れていくような感覚と同じものになる。ビートがこれはファンクネスはあまり全面にでていなかったが、今回登場した4組はいずれもしっかりとしたグルーヴ感を出していた。 サーディクが終わり、逆サイドのスペースで、コンゲーロ・トレス・フーファーズ。これは、わかりやすく言えば、コンガ、ギター、タップ、という意味。この3人のアーティストが自由に音をだし、タップを踊る。このギターは、サーディクから舞台を移し、再び渥美さん。今度はアコースティック・ギターで、しかし、よりファンキーにグルーヴィーにパーカッションとともに音を出した。2曲目はジェームス・ブラウンの「アイ・ガット・ユー(アイ・フィール・グッド)」をこのトリオで。これはおもしろい出来。ジェームス・ブラウンをアコースティック・ギターでファンク感覚を出しながら、やるというところがよかった。 次がキーボードのスウィンゴさんの45トリオ。これも、ドラムス、ベース、キーボードというシンプルなトリオでネオ・ソウル・ファンクを繰り出す。途中飛び入りでラッパー、キューイル(Q-ill)が登場。再び、コンゲーロへ。スウィンゴの、スペーシーでアナログ感あふれるシンセの音がしばし1970年代ジャズ・ファンクの旅へ誘う。 3番目のアーティストがマバヌア。これも、ドラムス、ベース、キーボードという前2者と同じ構成に、1人女性ヴォーカルが入る。ヘヴィーなファンクで、少しロック寄りのテイストが特徴か。 そして、コンゲーロ。ここでは観客からテーマをもらい即興で曲をその場で作り披露。一つ目は「カエル」。パーカッションをうまく使いカエルの鳴き声風の音をだし成功。二つ目は観客で来ていた竹本健一さんを舞台に招き、「夜空」をテーマに、曲も歌詞もその場で作った。ちょっと平井堅風のなかなか素晴らしい出来になった。即興でこの曲、この詞はおみごと。 最後が、やっとオーヴァル。ちょっとアース・ウィンド&ファイアー風のイントロから、ネオ・ソウル・ファンクへ。しっかりしたリズムにファンク感、グルーヴ感。この日の4アーティストは、いずれもネオ・ソウル、ジャズ・ファンクのDNAを受け継いでいる。ふと、この4バンドの誰でもよいので、クール&ザ・ギャングの「サマー・マッドネス」なんかカヴァーしたら、すごく今風になってよいのではないかと思った。 ライヴが始まる前から、ステージ横で大きなライヴ・ペインティングをしていたのが、最近、ファンク系アルバム・ジャケットなどでもおなじみになっているドラゴン76。滋賀県出身の彼は子供の頃から絵を描くのが好きで、ずっと描いていたという。最初はイラストのような絵だったが、最近は大きなキャンヴァスに描く。本人によるとライヴ・ペインティングもけっこうやるようで、4時間くらいあれば、一作品仕上げられるという。個展のオファーなども来るとのことだが、やるならば書き下ろしのオリジナルでやりたい、という。現在はオファーを受ける仕事をこなしていくのでけっこうスケジュールが一杯になってしまい、もっと自分の時間を作ってオリジナルを描きたいという。 それにしても、これだけの規模のイヴェントが大々的に成立するのだからたいしたもの。そして何人ものミュージシャンがいて、それぞれ微妙に違ったグループで活躍するものの、全体的には同じ方向性を向いているところが、1960年代のモータウン的な匂いがしてくる。何人ものミュージシャンを抱え、適宜ユニットを組んだり、レコーディングをしたりといった具合だ。最近だとジャイルス・ピーターソン周辺のレーベルトーキング・ラウドなどの動きとも近いかもしれない。 オリガミ・プロダクションが毎月1枚CDを出すシリーズ、月刊アートブックCDレイドブックの第10号は2010年6月2日にリリースされるが、これはワックスポエティックス・ジャパン誌とのコラボレーションになる。なんとなくこのオリガミ・サウンドを『渋谷のグルーヴ』と名付けたくなった。 次回イヴェント「O2 Act.3」は、2010年5月22日(土)、23日(日)横浜赤レンガ地区特設会場。オリガミ・アーティストが多数出演する。 ■ オーヴァル(オーバル)OVALL : Don’t Care Who Knows That DON’T CARE WHO KNOWS THAT posted with amazlet at 10.04.30 Ovall … Continue reading

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◎トクズ・ラウンジ~真夜中のセッションのダイアログ

◎トクズ・ラウンジ~真夜中のセッションのダイアログ 【Toku’s Lounge: Dialogue In The Midnight Session】 ダイアログ。 ミュージシャンが集まり、思い思いに楽器を操り、メロディーを奏でる。ジャズ・トランペット奏者、ヴォーカリスト、トクが主催する真夜中のジャム・セッション、トクズ・ラウンジは、毎回参加者も、観客も増え、そろそろ収拾がつかなくなりつつある。(笑) 東京で今もっとも熱いセッション、と言っていいだろう。トクがミュージシャンとして素晴らしく、人間としても人徳があるので、素晴らしいミュージシャンが集まってくる。もちろん、噂を聞きつけて初めてやってきて、顔を会わせる者もいる。そして、その現場で素晴らしいミュージシャン同士のダイアログ(会話)が、楽器を通じて始まる。まさにリアルなミュージシャンシップだ。 会場の特色はやたら煙く、暗く、目が慣れるのに時間がかかる。今回はいつになくミュージシャンも多く、翌日が休日ということもあってか、観客がファーストが終わってもほとんど減らなかった。 ファーストは4曲で76分、セカンドは4曲で1時間50分だ。どれだけのセッションだ! 今まで僕がこのラウンジに来て、この日は一番素晴らしかった。 特に圧巻はセカンド。1曲目「ストレート・ノー・チェイサー」は40分を超えた。それぞれにソロを回し、ドラム担当者は曲の途中で変わり、しかし、ビートは途切れることなく音楽は続いた。これだけソロを回し、ビートが続くと、クラブ系の同じビートが延々と続き、徐々に恍惚になっていくようなものと近い感覚が生まれてくる。 今回はかなりのパートに小沼ようすけさんがいたが、彼のギターは、ワン・アンド・オンリー、独自の世界を生み出す本当に素晴らしいギタリストだ。独特の浮遊感と色彩感が見事。彼がソロを弾き出すと、そこに「オヌマオーラ」が輝くよう。 ちなみに、サックスのペイシェンスとピアノのマーカスは、今コットンクラブで公演中のタップダンサー、セヴィアン・グローヴァーのバックバンドとして来日中。サックスのペイシェンスはトクのファーストで吹いているそうで、久々の再会だったそうだ。 もうひとつ圧巻だったのが、セカンド後半ヴォーカル曲シャーデーの「キス・オブ・ライフ」の部分。トクが歌った後、ユリとマルが登場し、いきなり即興で、「彼は、私のもの~~」といった女同士の熱き戦いを英語のアドリブ歌詞で、ヴォーカル・バトルを始めたのだ。いやあ、これは本当にすごかった。ユリとマルは、日本のシンガーの中では、洋楽(英語)ものを歌わせたら文句なし、向かうところ敵なし、強力無比だ。声量もすごい、アドリブ力もすごい、そして、歌唱力ももちろん。そんな2人の真剣勝負が行われた。音楽は戦いだ、を見事に具現化していた。 僕はこれを聞きながら、かつて1970年代に流行ったシャーリー・ブラウンの「ウーマン・トゥ・ウーマン」、そして、そのアンサー・ソング「フロム・ヒズ・ウーマン・トゥ・ユー」(バーバラ・メイソン)でのやりとりを思い出した。この2人のバトルはぜひ、ソウル・サーチンで見てみたい。あるいは、レコーディングしてみたい。 そんな熱いセッションを夢中で見ていたら、気がつくと4時半を過ぎていた。そして、驚くことに外にでたら、もう明るかった。 ■ 過去関連記事 2010年04月04日(日) トクズ・ラウンジ~ゆるーく、しかし、マジで http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100404.html 2010年02月27日(土) トクズ・ラウンジ:深夜の熱きセッション http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10468984654.html 2009年12月31日(木) トクズ・ラウンジ~ジャム・セッションの爆発 http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10423256472.html June 24, 2009 トクズ・ラウンジ~ロイ・ハーグローヴ・グループが参加 http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090624.html May 30, 2009 トクズ・ラウンジ:素晴らしきミュージシャンシップの大爆発 http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10270594203.html ■ … Continue reading

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○3D映画『キャプテンEO』、東京ディズニーランドで7月1日から再公開

○3D映画『キャプテンEO』、東京ディズニーランドで7月1日から再公開 【Captain EO Will Be Showing July After 14 Years】 再公開。 1986年に製作されたマイケル・ジャクソン主演の3D映画『キャプテンEO』が、2010年7月1日から東京ディズニーランドで1年にわたって再公開されることが決まった。日本では1996年9月1日まで公開されていたので、およそ14年ぶりの再公開となる。4月26日(月)、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドが発表した。 『キャプテンEO』は、1986年9月12日からアメリカ・カリフォルニア州のディズニーランドで公開され人気となり(1994年7月6日まで)、日本の東京ディズニーランドでも、1987年3月20日から1996年9月1日まで公開された。アメリカのディスニーランドでもマイケルの死後(2009年6月25日)、再公開の機運が高まり、2010年2月23日から再公開されている。また、パリのディズニーランドでも2010年6月からの再公開が予定されている。東京ディズニーランドでは、これにともない現在上映中の『ミクロアドベンチャー』を5月10日に終了する。 内容は、色彩を失った暗黒の星に到着したキャプテンEO(EO船長=マイケル・ジャクソン)が、暗黒の星の女王(アンジェリカ・ヒューストン)と対決する約17分の3D映画。観客は、入口で3Dめがねを受け取り、それをかけて鑑賞する。製作総指揮ジョージ・ルーカス、監督フランシス・コッポラ。 1986年にはディズニーランドに特別にこの映画のためだけに劇場が製作された。当時公開された『キャプテンEO』では、レーザー、スモークなどの効果が施されたが、今回はそれらは使われない模様。ただ、スペースシップの映像に連動して、椅子は動くようだ。『キャプテンEO』は、当時で1700万ドルから3000万ドル(当時のレート1ドル160円として約48億円)の製作予算がかかり、1分あたりの単価は176万ドル(2億8000万円)で、1分間あたりの製作費としては映画史上最高といわれた。 この中で「アナザー・パート・オブ・ミー」が初めて紹介され、これは1987年のマイケルのアルバム『バッド(BAD)』に収録され、また、同じく初公開の楽曲「ウィ・アー・ヒア・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド」は、2004年の『アルティメート』コレクションに収録されている。 ■『キャプテンEO』ができるまで 『キャプテンEO』構想は、1984年、ディズニーのCEOに就任したマイケル・アイズナー、同じくディズニー社チェアマンのジェフリー・カッツェンバーグらが新しいアトラクションを作ろうというところから始まった。当初、アイズナーはジョージ・ルーカスに話を持ちかけ、カッツェンバーグがマイケル・ジャクソンに声をかけた。マイケル・ジャクソンの友人でもあったデイヴィッド・ゲフィンは、当時映画を作りたいと考えていたマイケルに対し、「もし、マイケルが映画に挑戦するなら、最初はディズニー映画でやるべきだ」とアドヴァイス。ゲフィンは旧友のカッツェンバーグにマイケルを推薦する。ルーカスは一足先に、映画『スターウォーズ』をベースにしたアトラクション「スター・ツアーズ」の企画に関係していた。 ディズニーで何かを作ろうと考えたマイケル・ジャクソンは、ジョージ・ルーカスかスティーヴン・スピルバーグが参加することを条件に、このプロジェクトに同意する。しかし、この頃、スピルバーグは映画『カラーパープル』のプロジェクトにかかり切りで時間が取れず、ルーカスの推薦でコッポラが参加した。 振り付けは、一足先に映画『フラッシュダンス』をてがけ、またマイケル・ジャクソンとポール・マッカートニーの「セイ・セイ・セイ」の振り付けを担当したジェフ・ホナデイが担当。ルーカスが呼び入れたラスティー・レモランデが脚本を担当した。『キャッツ』でトニー賞を受賞していたジョン・ネピアが、『キャプテンEO』を上映する劇場の製作を担当した。 当初の予算は、1100万ドル(約17億6000万円)だったが、すぐに予算をオーヴァー。最終的には、1700万ドルから3000万ドルがかかったといわれる。 キャプテンEOのEOの名前は、ギリシャ神話の夜明けの女神EOSイオスから取った。EOSの指が天国の扉に触れると、そこが開き、太陽が輝くという。 参考映像=キャプテンEO(パート1) (英語版、字幕はありません。3Dでもありません) パート2 ENT>MICHAEL JACKSON-OLOGY>Captain EO

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◆シック~ナイル・ロジャース(パート2): 自伝を執筆中

◆シック~ナイル・ロジャース(パート2): 自伝を執筆中 【Nile Rodgers Is Writing Autobiography】 執筆中。 現在、ブルーノート東京に来日中のシックのナイル・ロジャースが自伝を執筆中だ。いわゆる第一稿(ファースト・ドラフト)を出版元のランダム・ハウスに手渡した。現時点では、ランダム・ハウスの編集者が、その初稿に手を入れて編集作業をしている。本のタイトルは、彼がシスター・スレッジに提供したヒットにならい「ウィ・アー・ファミリーWe Are Family」になる模様。ちなみにこの「ウィ・アー・ファミリー」は、ナイルが友人のナンシー・ハントと運営しているチャリティー基金と同名になる。 ナイルの人生については、拙著『ソウル・サーチン』でも明らかになっているが、ドラマティックな内容になっている。シックとして大ヒットを出し、成功を収めるが、ドラッグにはまり、一時期混乱期をすごす。そこから抜け出し、ダイアナ・ロス、マドンナ、ミック・ジャガー、デイヴィッド・ボウイなど多数のアーティストの作品をプロデュース。 2001年9月11日のいわゆる「911テロ」をきっかけに、ナイルとナンシーは、「ウィ・アー・ファミリー」を、「ウィ・アー・ザ・ワールド」のようにオールスターで録音。さらにこれを基金設立へ発展させ、アフリカに学校を作ったり、アメリカの若者を手助けするプログラムを作っている。 この自伝『ウィ・アー・ザ・ファミリー』は1年以内の発行をめざしている。 また、現在ナイルは、アトランティック/ワーナー時代にレコーディングし、未発表のままになっている作品群のマスターテープを聴いており、これらをうまく編纂し、未発表曲集、あるいは、ボックスセットを制作するために準備を進めている。ボックスセットは、これまでのシックの歴史を俯瞰するものとなりそうで、ここに何曲か未発表曲が収録されそうな感じだ。 これと別件で、ナイルは、シック時代の盟友フォンジ・ソーントンのアルバムのプロデュースもてがけている、という。 こうしたことから、今回のツアーを、ナイルは「ボックスセット・ツアー」と位置づけしているようだ。うまく行けば、ボックスセットと自伝の発売をあわせることになるかもしれない。 ■ ナイル・ロジャースの自伝についての関連記事 http://buzz.hollywoodreporter.com/2010/02/24/freak-out-nile-rodgers-is-writing-a-book/ ナイル関係情報は引き続き、このブログでもご紹介する。 ○シックのライヴは4月28日(水)横浜モーションブルー、4月30日(金)~5月2日(日)東京ブルーノートまで続きます。ギター・コンテストの決勝は5月2日(日)。 シック・ベストアルバム The Very Best of Chic posted with amazlet at 10.04.27 Chic Wea (2000-03-17) 売り上げランキング: 118740 Amazon.co.jp で詳細を見る … Continue reading

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★シック(ナイル・ロジャース)ライヴ~バーナード、トニー、ルーサーが見守るステージ

★シック(ナイル・ロジャース)ライヴ~バーナード、トニー、ルーサーが見守るステージ (ステージ内容がでます。これからごらんになる予定で、事前に内容をお知りになりたくない方はご注意ください) 【Nile Said “Bernard, Luther & Tony are smiling in heaven”】 10回目。 1996年に初来日して以来2007年6月、2009年4月からちょうど1年ぶり、通算10度目の来日。すっかり、おなじみになった人気グループ、シック(ナイル・ロジャース)のライヴ。今回は、少しバンドメンバーを変えての新装シック。特にヴォーカルが、キム・デイヴィスとメリッサ・ヒメネスという新顔になっているのが特徴。 今回は1週間以上滞在し、途中に横浜モーションブルーでのライヴもある。このモーションのライヴ(4月28日)は、1日ワンセットにするかわりに、ワンセットが長くなる。 今回のツアーは、ナイルが言うところの「ボックスセット・ツアー」。これまでにナイルが作ってきた作品を中心に編纂するボックス・セットを企画中ということで、それに伴ってのライヴらしい。 ナイルは、まだ時差ぼけはあるが、かなり今回の来日にご機嫌の様子。さっそくツイッターに2日目を終えてこう書いた。「I will never take this funky life for granted-The Tokyo show was of(f) the charts tonight-’Nard, Luther & Tony are smiling in heaven」(僕はこのファンキーな人生に慣れてしまったわけではないが、今夜の東京ショーは、抜群のものだった。バーナード(・エドワーズ)、ルーサー(・ヴァンドロス)、トニー(トンプソン)が天国から微笑んでいた)  セカンド、オープニングはいきなり、「ハンギン」のブラス部分をトランペット、サックス、他のメンバーで吹きながら観客席を通ってステージに。そして、キリのいいところで、ドラムスが入り、バンド全員で演奏を始めた。実にかっこいいオープニングだ。 … Continue reading

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▲マイケル・ジャクソン関連本2冊 マイケル本、どれがお勧め(パート13)

▲マイケル・ジャクソン関連本2冊 マイケル本、どれがお勧め(パート13) 【Michael Jackson Books (Part 13)】 推薦。 パート12からかなり時間が空いてしまったが、マイケル・ジャクソン本が依然次々とリリースされている。ちょっと紹介が遅れたが、西寺郷太さんの『マイケル・ジャクソン』(講談社現代新書)と、5月にリリースされるマイケルの写真集をご紹介。どちらも、お勧め。 講談社新書は、もちろん、郷太さんの『マイケル・ジャクソンの教科書』に続く作品。新書には、独特の新書ファンというのがいるそうで、「教科書」の読者とは違った読者を想定して書いたという。とはいうものの、多くのマイケル・ファンも、「教科書」の続編ということで読む。そのために、郷太さんはできるだけダブらないようにしたが、基本的な情報(バイオ的な部分)などは、重なっている。(「第一章、二章=ジャクソン兄弟物語、260ページ中96ページまで)特に、郷太さんは2度の裁判のことを、細心の注意を払って、事実を確かめつつ、執筆している。サブタイトルの「なぜマイケルは誤解されたか」がついたのも、そうした部分に焦点を与えるためのものだ。 マイケル・ジャクソン (講談社現代新書) posted with amazlet at 10.04.24 西寺 郷太 講談社 売り上げランキング: 234 Amazon.co.jp で詳細を見る お勧め度=★★★★★ (日本語で読むマイケル物語としては一番読みやすい) お勧め度を5段階で評価。 ★★★★★=お勧め。大変よい。 ★★★★=買って損なし。お勧め。 ★★★=まあまあ。値段による。 ★★=う~~ん、微妙。 ★ =マイケルものを全部集める人だけ買えばよろしい。 ☆ =おまけ +++++ もう一冊は、マイケル・ジャクソンの写真集。これは、1971年にマイケルと知り合った黒人写真家トッド・グレイが専属カメラマンとなった1979年から1983年ころまでに撮影した写真を中心に、編纂したもの。なかなかいい写真が収められている。なにより、マイケルが一番「いい顔」をしている時代の写真集だ。『オフ・ザ・ウォール』から『スリラー』までの時期のマイケルの顔は、ファンの間でも一番人気が高い。 トッドは専属写真家だけに、常にマイケルの間近にいて写真を撮る。ステージの上さえのって写真を撮る。やはり、望遠で撮るのと、間近で撮るのでは、写真のクオリティーが違う。 なお、この写真集には、版型の大きなハードカヴァーと、少し小さめのソフトカヴァーの廉価版がある。また、本書には簡単な解説を書かせていただいた。 『ヤング・マイケル・ジャクソン写真集1974ー1984』(ハードカヴァー) ヤング・マイケル・ジャクソン写真集 1974-1984 … Continue reading

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■シック・ギター・コンテスト開催~『ドリームガールズ』トークイヴェント

■シック・ギター・コンテスト開催~『ドリームガールズ』トークイヴェント 【Chic Guitar Contest & Dreamgirls Talk Event】 イヴェント。 今日(2010年4月24日)から、再び、シック(ナイル・ロジャース)が来日。ブルーノート東京、横浜モーション・ブルーでライヴを行う。その中で、昨年も行われた「ギター・コンテスト」が開催される。これは、ギターに自信がある人が、シックのヒット曲「ル・フリーク」のギター・フレーズを弾き、毎日各セットで1人優勝者を決め、その各日の優勝者(2名ずつ)を最終日に集め、グランド・チャンピオンを決めるというコンテスト。最終日の優勝者には、ナイルからギターがプレゼントされる。ファーストで予選を勝ち抜いた6人が最終日ファーストで決勝に、同様にセカンドで予選を勝ち抜いた6人がセカンドで決勝。優勝者は2名でる。 参加は誰でも可。ただし、シックのライヴ当日に、挙手してナイルに指名されなければならない。ギターはあらかじめシック側が準備、自分のギターは持ち込めない。昨年の様子を見たところでは、ロック系のギターよりも、グルーヴ感のあるギターのほうがいい評価を得る感じがあった。 ○募集概要 課題曲:「おしゃれフリーク」(LE FREAK) 参加資格:下記abの条件を満たす方。 a) 4月24日(土曜)から4月26日(月)、4月30日(金)から5月2日(月)に行われるナイル・ロジャース&シック公演にご来場の方 b) ライヴ中にアーティストから参加を呼びかけられた時に立候補して、アーティストから指名された方。 ・全ショウで開催 ・各ショウのコンテスト・ウィナー(12人)をご招待して、最終公演(5月2日・日曜ファースト6人とセカンド・ショー6人)で決勝大会を開催。 ・楽器を持ち込んでいただくことはできません。アーティスト側が用意するギターを演奏していただきます。 ・決勝大会で勝利を収めた優勝者には、ナイル・ロジャースのサイン入りギター FENDER® STANDARD STRATOCASTER® をプレゼントいたします。 Music Charge : ¥8,400(税込) ※ライヴをご覧いただくための料金です。コンテストの参加に別途料金は必要ございません。 ※ コンテストへの参加申し込みは、事前には受付いたしません。 問合せ先: ブルーノート東京  http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/nile-rodgers/ BLUE NOTE TOKYO www.bluenote.co.jp 107-0062,東京都港区南青山6-3-16 ライカビル, … Continue reading

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●ジョディー・ワトリー・ライヴ~シャラマー作品を封印して

●ジョディー・ワトリー・ライヴ~シャラマー作品を封印して 【Jody Watley Live: Still Under Sealed】 封印。 2008年4月、2009年1月以来およそ1年3か月ぶりのジョディー・ワトリーのライヴ。(昨年はマーヴィン翻訳で行けず) 初来日は1989年9月、有明エムザだったから、すでに20年以上前のこと。ライヴ前に、DJが景気のよい曲をかけて、けっこう観客を暖めているのはいつもの通り。そして、9時半ほぼ定刻にミュージシャンたちがステージにあがり、ライヴ開始。ドラムスのドネルは、最近では、レオン・ウェア、ルーファスでも来日。ここ半年で3度目の来日になる。打ち込みっぽいダンサブルなドラムスが実にグルーヴ感溢れて、気持ちいい。 ジョディーは登場の仕方から、まさにダンサーという立ち振る舞い。登場して背中を見せると、そこにはジョディーの似顔絵の書いたTシャツに、JODYの文字が。やはり、伊達に『ソウル・トレイン・ダンサーズ』出身ではない。とても、おしゃれで、かっこいい。曲の終わり方、その見せ方など、やはりうまい。ジョディーは小物が好きなようで、今回はミッキーマウスのようなカチューシャや、扇子や手袋をしている。 シャーデーの最近の作品から「ソルジャー・オブ・ラヴ」を、曲の中にいれこんでいたり、意外とカヴァーも多いジョディーだ。そして、今回はマイケル・ジャクソン・トリビュート。「スターティン・サムシン」の「セイママサマッマッコサ~」というフレーズをアンコールでまぶした。 今回、一番目を引いたのが、キャロル・キングの「ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモロー」をキーボード1本で歌ったところ。新作『ザ・メイクオーヴァー』に収録されている。 カヴァーは多いが、決して、シャラマー時代の作品はやらない。ガンとしてやらない。これまで何度もライヴを見ているが、絶対にやらない。この封印はいつ解けるのだろうか。日本のファンが署名活動でもしたら、ひょっとして日本だけでもやってくれるだろうか。 ライヴ後は、サイン会。 ■ グレイテスト・ヒッツ グレイテスト・ヒッツ posted with amazlet at 10.04.22 ジョディ・ワトリー ユニバーサル インターナショナル (2002-09-21) 売り上げランキング: 111231 Amazon.co.jp で詳細を見る ■ 『メイクオーヴァー』2009年作品。新作。輸入盤。 Makeover posted with amazlet at 10.04.22 Jody Watley … Continue reading

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⊿ラッパー、グールー47歳で死去

⊿ラッパー、グールー47歳で死去 【Rapper, Guru Dies At 47】 訃報。 1980年代後半から1990年代にかけて活躍したラッパー、グールー(本名キース・エラム)が、2010年4月19日、アメリカニューヨークの病院で死去した。47歳だった。グールーは、1年ほど前から多発性骨髄腫(たはつせい・こつずいしゅ=いわゆる「血液のガン」などと呼ばれる疾患)を患っており、2月28日に一度心臓発作で心肺停止となり、緊急手術を受けたが、意識不明となった。一時期意識が戻ったとも伝えられたが、4月19日、死去した。すでに多くのヒップホップ関係者から追悼の意が表明されている。 グールーは、1962年7月17日マサチューセッツ州ロックスバリー生まれ。(これまで、グールーの生年は1966年とされていたが、今回の死去に伴い、ニューヨーク・タイムスが1962年生まれと報じた。これに伴い、ウィキペディアなども生年を改め始めている) ボストン育ち。父親は、同地での初の黒人裁判官、母親は学校の図書館の司書というインテリ家庭に生まれた。1987年頃、ヒップ・ホップ・ユニット、ギャングスターを結成。(母体は1985年頃からあった)1989年までに、DJプレミアーとともに活動をするようになった。1989年、ギャングスターとして『ノー・モア・ミスター・ナイス・ガイ』でアルバム・デビュー。以後コンスタントにアルバムをリリース。しかし、1993年から、プレミアーと別行動が多くなり、ソロ活動を開始。1993年からジャズマタズ名義で4枚のアルバムを発表。またグールーのソロも2005年、2009年に出している。 グールーは、Gifted Unlimited Rhymes Universalの頭文字をとったもの。 グールーは、ヒップホップとジャズなどのリアル・ミュージシャンたちとのコラボレートによって独自の世界を作り上げ、また、ラップのリリックをストーリー性のあるものまで高め、ストーリーテラーとしても高い評価を得た。ジャズマタズ名義のアルバムでは、グールーがドナルド・バード、エンディア・ダヴェンポート、ロイ・エヤーズなどと一緒に作品を作っている。2000年代に入ってのソロ名義アルバムでは、ソーラー(フランスのラッパーMCソーラーではなく、ニューヨークのプロデューサー)と手を組み、作品を発表している。 ギャングスターとしての初ヒット「マニフェスト」(1989年)は、チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスの「ア・ナイト・イン・チュニジア」などからループを取っている。他にも、マリーナ・ショーの「カリフォルニア・ソウル」をサンプリングした「チェック・ザ・テクニック」など多数の作品がある。 最近はソーラーと手を組んだ作品が出ており、今回の死について、ソーラーが、ベッドでグールーが書いたという手紙を公表した。ただこの手紙に関しては、現在本当にグールー自身が書いたのか、その真偽について議論が起こっている。 ■ニューヨーク・タイムス記事(2010年4月20日付け) http://www.nytimes.com/2010/04/21/arts/music/21guru.html ■ ギャングスターの3枚目 Daily Operation posted with amazlet at 10.04.21 Gang Starr Chrysalis (1999-09-14) 売り上げランキング: 987 Amazon.co.jp で詳細を見る ■ 『ハード・トゥ・アーン』4枚目 Hard to Earn … Continue reading

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△北山陽一ライヴ「新学期」

△北山陽一ライヴ「新学期」 【Kitayama Youichi Live~New Terms】 新学期。 「9月入学」(2009年9月)「そして進級へ」(2010年2月)に続く北山陽一ソロ第三弾「新学期」のライヴ。着々と学生生活をエンジョイしているようだ。次は、「夏休み」とか?(笑) ブルース・アレイは、超満員で階段のところまで人があふれていた。2デイズ4公演すべてソールドアウト。そして99%女性ファンだ。 ソロライヴ第三弾ということもあって、北山さんもすっかりソロ・ステージも慣れてきて、新しい人とのコラボレーションを存分に楽しんでいる様子がうかがえる。特に今回は、初日に親友TOKU(トク)(トランペット、フルーゲルホーン、ヴォーカル)が登場。3曲を一緒に。トクをステージに呼び込んで、いきなり、「ビタースイート・サンバ」。あの伝説の深夜番組「オール・ナイト・ニッポン」のテーマ曲だ。最近ではCMでも使われておなじみ。まるで、トク&北山のテーマソングのよう。そして、トク得意のスティーヴィー楽曲「ゴールデン・レディー」、その後、大きなアフロヘアがトレードマーク多和田えみさんを呼び込みインコグニートの「スティル・ア・フレンド・オブ・マイン」。ここでは全員が集まり、歌う。このトクのパフォーマンスを見ていた黒沢さん、「ずるいなあ、いいなあ、トク」とトクに賛辞。 北山さんは、この曲の最初のところが歌われた瞬間、「もうこのソロライヴは成功した」と思った、と言う。また、「いろんな新しい人と一緒にやって刺激を受け、シンガーとして新しいものを発見した」とも言う。 トクは残念ながら、2日目は自分のライヴがあるため不参加。トクの部分は、今回バックコーラスを担当している竹本さんと北山さんで歌うという。また、2日目は、煌く女性ヴォーカリスト、有坂美香さんが「アイ・ライク・イット」を歌ったという。 北山さん、5曲目「キャンドルフラワー」が今回のために書き下ろした新曲。そのほか前回新曲、前々回新曲も披露。ライヴごとに新曲を作り発表している。「キャンドルフラワー」は彼のハイヴォイスが印象的だ。北山さんは、低音もあれば、きれいな高音もある。ということは、ひとりヴォーカルグループも多重録音でできるかもしれない。 ファーストが終わって外にでると、セカンド待ちの人が入口近辺に溢れていた。それにしても、この動員だと次はもっと広い会場ということになりそう。 ■過去記事 2010年03月06日(土) ◆ 北山陽一・特別公演「~そして進級へ~」、ブルース・アレイ http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10473887849.html 2009年09月11日(金) 北山陽一初ライヴ『九月入学』@モーション・ブルー http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10340031318.html ■メンバー 北山陽一 特別公演 ~新学期~ (Vo)北山陽一(from ゴスペラーズ) (Pf)柴田敏弥 (G)伊原“aniki”広志 (B)鈴木渉 (Key)宮崎裕介 (Ds)白根佳尚 (Cho)有坂美香、竹本健一 (Vocal, Trumpet, Flugelhorn) TOKU=19日のみ、(V)多和田えみ(両日) ■ セットリスト 北山陽一 特別公演~新学期~ 2010年4月19日(月) Setlist : 01. Hang Up Your Hang Ups … Continue reading

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☆ワックスポエティックス第9号発売~テディペン、映画『ソウル・パワー』、ジミヘンなど

☆ワックスポエティックス第9号発売~テディペン、映画『ソウル・パワー』、ジミヘンなど 【Waxpoetics Japan #9 Now Released】 テディ。 ブラック・ミュージックを中心に良質な音楽を深く掘り下げている音楽誌ワックスポエティックス(日本版)の第9号が、2010年4月20日発売された。この号では、僕はテディー・ペンダーグラスのインタヴュー記事とそれに関する記事(計9ページ)、映画『ソウル・パワー』の紹介記事(6ページ)を担当した。 テディーのメインのインタヴュー記事は、2009年にアメリカ版に出たものだったが、このインタヴューが実に興味深い。以前にも書いたが、テディーが若手のインタヴューアーに対して怒っているのだ。他のテディーのインタヴューを見たり、読んだりしても、そういうのはなく、また、ここまでアーティストが怒っているインタヴューもめったにない。たぶん、インタヴューアーが若くて、表面的なことしか聞かなかったからかもしれないのだが、話が進むにつれ、どんどんと険悪になっていくところが、はらはらドキドキものなのだ。これを読むと、まさにインタヴューとは「生き物」「戦い(勝負)」だということをつくづく感じる。そこで、本編のインタヴューのほかに、1ページだけ、このインタヴューがどうしてこのような形になったかについて、若干の分析をしてみた。 もう1本は、6月に公開される映画『ソウル・パワー』の記事だ。本ブログではすでにご紹介しているが、その様子を写真もたっぷりに6ページ特集。特集1ページ目にドン・キング、ビル・ウィザース、モハメド・アリの3ショットが掲載されている。食事をしているのだが、ドンとアリがいろいろしゃべっているが、ビルは黙々と食べている。このとき、アリは珈琲に砂糖を入れるのだが、その砂糖を入れる量がはんぱではない。 このほかに第一特集はジミ・ヘンドリックス(15ページ)、これに付随して「アイズレイのジミ・ヘン」とも呼ばれているアーニー・アイズレイのインタヴュー(7ページ)があり、あわせると22ページ、大変読み応えのある内容だ。アーニーのインタヴューを読みながら、彼のファースト・アルバムのライナーを書いたこと、そのときに電話インタヴューをしたことを思い出した。幼いアーニーが、ジミ・ヘンドリックスが一時期居候していたことを思い出すシーンなど、最高の話しだ。 というわけで、内容の濃い記事は、ぜひ立ち読みではなく、おうちでじっくりお読みください。アマゾンでも、買えます。(アマゾンサイトに目次的な紹介があります) ■関連記事 2010年01月16日(土) テディー・ペンダーグラス死去:フィリーのメッセージをのせて http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10435270093.html 2010年01月14日(木) (緊急寄稿) テディー・ペンダーグラス『トゥルーリー・ブレスド』ライナーノーツ 復刻 http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100114.html 2010年03月14日(日) 映画『ソウル・パワー』6月に日本公開決定 (パート1) http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10481294944.html 2010年03月15日(月) 映画『ソウル・パワー』6月に日本公開決定 (パート2) http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10482117209.html#main ■ ワックスポエティックス・ジャパン第9号(2010年4月20日発売) Wax Poetics Japan No.9 posted with amazlet at 10.04.19 GruntStyle Amazon.co.jp で詳細を見る ENT>MAGAZINE>Wapoetics … Continue reading

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◎映画『プレシャス~小説「プッシュ」を元に~』

◎映画『プレシャス~小説「プッシュ」を元に~』 【Movie Precious: Based On The Novel Push By Sapphire】 プッシュ。 昨日『ソウル・ブレンズ』内「ソウル・サーチン」でご紹介した映画『プレシャス』。新装発売となった文庫本もアマゾンで注文したら翌日に届いて、たらたら読んでいるが、そのあたりも含めて話をするために、いろいろ調べていたら、前回の映画評のところでは書ききれていないことがたくさんあるので、追記したい。 まず、おもしろいのが、この映画の原作本となった『プッシュ』を書いたサファイアー(1950年生まれ)も、監督のリー・ダニエルズ(1959年生まれ)も、ともに黒人であり、同性愛者ということだった。どちらもカミングアウトしており、リーにいたってはパートナーと2人の子供を養子に向かえ育てている、という。 原題『プッシュ』が、映画では『プレシャス』になったのは、同時期公開の映画に『プッシュ』というタイトルのものがあったので混同を避けるために、こちらは、『プレシャス~サファイアーの小説「プッシュ」に基づく』となった。 原題の「プッシュ(押す=push)」という単語は、映画の主人公プレシャスの16年の人生の大きなキーワードになっている。文庫本の訳者解説で、東江一紀(あがりえ・かずき)さんが、その単語の3つの使い方について解説をしていて、なるほどと納得した。 プッシュという単語自体さまざまな意味を持つが、この映画では、1)プレシャスが子供を産むときに周りから言われる「プッシュ」。この場合「いきめ」「赤ん坊を押し出せ」といった意味。2)プレシャスがいわゆる代替学校(オルタナティヴ・スクール=公立校を追い出された生徒が通うフリースクール)に初めて行くときそのビルのエレヴェーターに乗って19階のボタンを押すときの「プッシュ」。まさにボタンを押すの、押す。3)プレシャスがその代替学校のレイン先生(ポーラ・パットン)の授業の中で、文集に寄せる作文を書けと言われるもののなかなか書けずに悩んでいるとき、そのレイン先生から「がんばって、ふんばって、自分のクリエイティヴを押し出して」と言われるときの「プッシュ」。と、3つのプッシュがそれぞれ違った場面で、しかし、彼女の人生の中でひじょうに象徴的に使われる。小説のタイトルが「プッシュ」となったことがよくわかるシーンだ。 この原作本は、ひじょうにおもしろい。冒頭のところは、主人公が文字の読み書きができないということで、おぼつかない英語だったのだろう。日本語では、おぼつかない日本語が、ほとんどすべてひらがなで書かれているのだ。ページをめくるごとにだんだん漢字が増えていく。これは、なかなかのアイデアだ。 作家のサファイアーも、ハーレムでこの代替学校で教師をしていたことがある、という。そこで、何人ものプレシャスのような子供たちを見てきた。そうしたたくさんのプレシャスを見たことで、この小説を書いた。 今回の映画のサントラは、メアリー・J・ブライジがエグゼクティヴ・プロデューサーになっていて、「アイ・キャン・シー・イン・カラー」という曲を書き下ろしている。ただ、映画ではブライジのアルバム『ノー・モア・ドラマ』に収録されている「デスティニー」という曲が使われる。これが、まさにプレシャスのために書かれたのではないかというほどはまる。なぜ、これもサントラにいれなかったのかな。 当初ソーシャル・ウォーカーの役はヘレン・ミレンが演じることになっていたが、最後に出演を辞退したために急遽、マライア・キャリーにその役が回ってきた。ノーメークのマライアが実にいい雰囲気をだしている。そして、最大の演技賞は母親役のモニーク。元々コメディエンヌで、ラジオのDJなどもしていたモニーク。これを機にハリウッドからも大注目されるだろう。また、それまでも何人もプレシャス役の候補がいたが、監督たちを満足させられなかった。主役を射止めたガボーレ・シディベーは、月曜日にオーディションに出て、水曜日にはその役を獲得した。そのエピソードは、オプラ・ウィンフリーがアカデミーの授賞式のスピーチでも語っていた。 さて、読んでから観るか、観てから読むか。 ■ 映画『プレシャス』~2010年4月24日(土)ロードショー 日比谷東宝映画街トーホー・シネマズシャンテ、渋谷シネマライズなど 公式サイト http://www.precious-movie.net/ ■ 関連記事 2010年04月14日(水) 映画『プレシャス』~16歳プレシャスの運命は~今年のブラック・ムーヴィーの傑作 http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10507635447.html ■ 映画『プレシャス』の原作本『プレシャス』(文庫本) プレシャス (河出文庫) posted with amazlet at 10.04.18 サファイア 河出書房新社 … Continue reading

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○中国政府クチパクを禁止~クチパク歌手に初の罰金

○中国政府クチパクを禁止~クチパク歌手に初の罰金 【Lip-Synch Ban For China】 厳罰。 ロイターなどの外電によると、中国政府は、ライヴ会場でのいわゆる「リップ・シンク」(クチパク)を禁止することになり、その条例にならって、昨年成都(チョンドゥ)で行われたライヴでクチパクで歌った無名のシンガー2人Yin Youcan と Fang Ziyuanにそれぞれ5万元(約7300ドル=70万円)を課した。そのライヴでは、マイクから信号がでていなかった、という。同条例で罰金が課せられたのはこれが初めて。主催者は2人はダンサーであり、現在所在を確認できないとしている。 2年前(2008年)の北京オリンピック開会式でのクチパクが問題になり、中国は2008年12月からテレビショーなどでのクチパクを禁止し、テレビ局は、「本物のシンガー」による「健全な歌詞」を歌うことを要求されている。当局によると、2年間の間に2度クチパクが確認されると、プロフェッショナル・パフォーマーのライセンスを剥奪するという。 オリンピックの開会式では、実際にテレビに映った子供のシンガー(9歳Lin Miaoke)が、事前に録音した音源にあわせてクチパクをしたことが、後に発覚した。ところがさらに、この事前に録音されていた音源(世界に流れたもの)自体も、まったく別の歌手(7歳Yang Peiyi)が歌っていたことが発覚。二重に批判を浴びた。もともと歌ったシンガーは、ルックスがよくなく、世界へのテレビ中継にはふさわしくないと当局が考え、見栄えのよいシンガーに変えたという。 中国内でもこの措置に対しては、「もっと有名なシンガーでクチパクをしているのがいるのだから、そっちが先だろう」といった意見も出ているようだ。 現在、中国は、まもなく始まる万博に向けて、西側向けのアピールを強めており、上海ではアパートから洗濯物を出すことを禁止するなど、さまざまな禁止措置を取り始めている。 ■ ロイターの記事 2010年4月12日配信 http://www.reuters.com/article/idUSTRE63B4JQ20100412 ■BBCニュースのサイト。北京五輪開会式で歌ったとされる2人の写真が掲載されています。(2008年12月8日付け) http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7765580.stm +++++ クチパクの功罪 【Merits And Demerits Of Lip Synching】 功罪。 水曜日(4月14日)の朝、ケイリブが電話してきた。何かと思ったら、「中国でクチパクが禁止になったニュース見たか? 信じられるか? おもしろいだろ。このニュースを見て、まっさきに知らせたいと思ったのが、君だよ」と言う。ケイリブは以前から、ライヴではリアル・ミュージシャンが実際に演奏し、リアル・シンガーが実際に歌うことが当然で、クチパクはけしからん、という立場だった。つねに、自分のライヴでも「Support live music and live musicians(ライヴ音楽とライヴ・ミュージシャンをサポートして)」と口をすっぱくして言っている。もちろん僕も同意で、それを最大限応援している。そんなわけで電話してきたのだろう。ケイリブはCNNのアンダーソン・クーパー(Anderson Cooper)のところで、このニュースを見たという。 しかし、あらゆる意味ですごいニュースだ。よく考えてみると、クチパクを法律で禁止して、罰金を課すというのも、どうなんだろう。(笑) 中国という国はなんだかなあ、という感じもする。もしこれがきっちり守られたら、日本やアメリカの歌手で中国でも人気のある人たちが、中国公演するときなんか、どうなるんだろうか。それとも、事前にそれを告知すれば、免責になるのだろうか。 しかし、現行犯でなくて、どうやって事実を証明するのだろう。仮に、現行犯だったら、その場で、あるいはライヴが終わった直後かなんかに、「今、君はクチパクだったね。現行犯逮捕!」とかになるのか。(笑) 日本で駐車禁止やスピード違反に捕まるようなものなのだろうか。今回の罰金は、昨年のそのショーでマイクから信号がでていなかったために、クチパクだったと認定したそうだが、現行犯でなく、それって証明できるのかなあ。 … Continue reading

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◆エリカ・バドゥー~堂々としたその存在感

◆エリカ・バドゥー~堂々としたその存在感 【Erykah Badu: My Pace, My Style, My Way】 哲学。 エリカ・バドゥーの2000年、2005年、2006年(スプリング・グルーヴ)以来通算4回目のライヴ。バンドがイントロを延々と演奏する。ゆったりしたグルーヴで女王の登場をじっと待つ。暗転して、演奏が始まってからおよそ8分。遂にクイーンがステージに現れた。 自身が音楽的にやりたいことを充分わかっていて、他の邪魔者から一切の干渉なしに独自の音楽を貫く。ぶれずに軸足がしっかりしていて、地に足がついている。そうした自信から醸し出される存在感は、ステージで煌いていた。マイ・ペースにして、マイ・スタイルをマイ・ウェイで。そんな感じだ。 ゼップは1階を座席にしてほぼ満員か。事前に一応形だけのセットリストがあったが、途中からはまったく自由に音楽と戯れ、観客を虜にしていった。 ドラムス、ギター、ベース、キーボード、DJにコーラス3人。メンバー紹介の名前などがなかなか聞き取れなかったが、ドラマーが15歳と言ったような気がした。15歳だったら、すごい。 事前にセットリストを作らない彼女らしい、実に音楽の自由度の高いライヴだ。途中で衣装変えが1回。最初は黒いハットに黒の上下だったが、衣装変えした後はオーガニックなファッションが印象的だ。 カラフルなエリカ風ファッションで全身を包んだファンもけっこう目立ち、エリカがそのライフスタイル、ファッション性でも大きな影響を与えていることがよくわかる。 センター中央にテルミンという2本の棒を使った一種のシンセサイザー的な楽器が置いてあり、これを自由自在に扱って音をだしていた。テルミンとは、最初のシンセサイザー、つまり電子楽器といえるもの。2つの棒があって、1本のほうに手を近づけたり遠ざけたりして、音の高低を調整、もう1本のほうに同様に手を近づけたり、遠ざけたりして、音量(音の大きさ)を微調整する。手が入ることによって空気抵抗が生まれ、その変化が電子信号になって音の変化になる。それで、5オクターヴくらい出るという。これが、手は楽器に触れないのに、音がいろいろ出てくるので、手品のようだ。もうひとつ、電子パーカッションのようなものも置いて、適度に叩いていた。そのあたりが出す音が、このゆったりまったり感に妙にはまる。 それにしても、このゆったりまったりで、エリカ・バドゥー・ワールドを作るのだからたいしたもの。ポエトリー・リーディングにさらに音楽が付き、その中心線にエリカの哲学があるようなライヴ・パフォーマンスだ。 ● ライヴは今日(4月17日土曜)横浜ベイホールでも。 詳しくはポジティヴ・プロダクション。 http://www.bmopositive.com/ ■ 過去関連記事 テルミンについて少し触れている記事 November 28, 2005 Jun Played Newly Arrived Piano: The Sound Of Piano Has Changed In … Continue reading

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★(告知)明日夜TBSラジオ『リッスン・ソウル』にゲスト出演しま

★(告知)明日夜TBSラジオ『リッスン・ソウル』にゲスト出演します 【The Soul Searcher Will Be On “Listen Soul”(TBS Radio) Saturday】 告知。 「ソウル・サーチャー」吉岡正晴が、明日(2010年4月17日土曜日)夜6時から9時までのTBSラジオ(954khz)の『Listen Soul(リッスン・ソウル)』(DJ林家三平)にゲスト出演します。出番は午後7時過ぎから30分程度。このコーナーは、毎回音楽に詳しい『ミュージック・マイスター」がその専門分野をわかりやすくご紹介するというもの。今回は、8月に来日が決まったスティーヴィー・ワンダーを紹介します。 この番組は4月からスタートしたもので、今回が2回目の放送。第1回目は音楽評論家の萩原健太さんが、キャロル・キングとジェームス・テイラーを紹介していました。 実は、当初は金曜日に見るエリカ・バドゥーの話を軸に「ネオ・ソウル」の話をしようかと思っていたのですが、局のほうからもっとわかりやすいテーマをということになり、スティーヴィーのお話に落ち着きました。 それにしても、番組タイトル、『リッスン・ソウル』とは! ソウル・サーチャーのためにあるような番組タイトルではないかと思いました。(笑) DJの林家三平さんはもちろん2代目の三平さん。お会いするのは初めてですが、楽しみです。 19時からは、JRNのネットで全国各地でもオンエアになります。また、関東地区ではTBSのラジコ(インターネット)でも聴けます。 ■ラジコのサイト http://radiko.jp/ ■ 『Listen Soul』TBSラジオのウェッブ http://www.tbsradio.jp/listen/index.html 毎週土曜日 18時00分~21時00分 (JRNネット 19時~) ■ 番組のツイッター http://twitter.com/listen954 ハッシュタグは「#listen954」 ■番組あてメール、ファクスのあて先 FAX: 03-5562-9540(放送時間中) ENT>RADIO>Listen, Soul

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▲ロバート・クレイ~南部マナーを存分に出したソウル・ライヴ

▲ロバート・クレイ~南部マナーを存分に出したソウル・ライヴ 【Robert Cray Live: With Southern Soul Manner】 南部。 ジョージア生まれのコンテンポラリー・ブルーズ・シンガー、ギタリスト、ロバート・クレイとそのバンドのライヴ。ブルーノートは初登場。ロバート・クレイは、調べてみたら、1987年8月と1988年9月にインタヴューしていた。前者のときは、東京では虎ノ門ホール(7月29日)でのライヴ。最近では2009年5月、「ジャパン・ブルーズ・アンド・ソウル・フェスティヴァル」で来日しており、約11ヶ月ぶりの来日。これは13年ぶりの来日だった。ただ、昨年は見ていないので、僕個人としてはかなり久々のライヴ体験だ。彼の初来日は1984年7月、ジョン・リー・フッカーの前座なので26年前のこと。以後、来日履歴は1985年10月、1987年7月、1987年11月(クラプトン前座として)、1988年9月、1991年1月、1996年5月、2009年5月、そして2010年4月なので、9回目の来日。 ドラムス、ベース、キーボード、ギター&ヴォーカル(ロバート・クレイ)というシンプルな4人。シンプルながら、手堅い南部ソウル、ブルーズを聴かせる。久々に聴いて、改めて、ロバートの声質や歌い方などが、アル・グリーンやOVライトを思わせる感じがして、ギターよりもむしろ歌声の方にひかれた。ブルーズといっても、かなり現代的なそれで、かなりソウル、R&B寄りで聴きやすい。 話し方、歌い方も、南部の朴訥としたところが感じられ、ソウル・サーチャー的には気に入った。やはり、アル風、OV風に歌われると、安心というか、ほっとするというか、すごく親しめる。また、それほど派手な存在ではないが、アーティストとしても軸がぶれず、しっかり地に足がついている感じがいい。 ステージでも「次の曲が何になるか、誰も知らない。なぜなら僕らも知らないからだ」と言って、ミュージシャンとやる曲を決めていたので、事前にセットリストはない。おそらくレパートリーは100曲以上、しかも、このバンドではかなり長くやっているようで、いつでもどの曲でもできるようだ。初日のセットリストと比べても、重なる曲はほんの少しで、毎回かなり入れ替えている。熱心なロバート・クレイ・マニアだったら、全回見に行きたくなるのではないだろうか。 満員ではないが、最前列はかなりのロバート・マニアと見受けた。また、なぜか外人観客比率が高く(しかも、白人ばかり)、けっこう騒いで見ていた。ただ雰囲気を盛り上げる騒ぎではなく、ただ騒いでるだけで、あんまりマナー的にはよろしくなく、店のスタッフに注意されていたのが目をひいた。 もし、お忍びでエリック・クラプトンが来日していたら、かつてロバートが前座を勤めたこともあり、絶対にこのライヴには顔を出していただろうな、と確信した。そうすれば、少なくとも、1曲くらいは飛び入りでやっただろう。クラプトンの飛び入りというと、ドクター・ジョンのライヴのときのことが思い出される。ブルーノートでクラプトンというのは、最高の贅沢だった。 余談だが、ロバート・クレイのクレイのスペルは、Clayと LではなくCray つまりRだ。Crayが正しい。オーティス・クレイ(Otis Clay)も、カシアス・クレイも、ジュディ・クレイも、ウィリー・クレイトンもみなLなので、間違いやすい。(僕もついついClayと書いてしまい訂正する) ●ライヴは4月17日(土)まで、毎日2ステージ。 http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/robert-cray/ ● ロバート・クレイ・オフィシャル・ウェッブ http://www.robertcray.com/ ■ロバート・クレイ最新盤 This Time posted with amazlet at 10.04.14 The Robert Cray Band Vanguard (2009-07-06) 売り上げランキング: 2872 … Continue reading

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■映画『プレシャス』~16歳プレシャスの運命は~今年のブラック・ムーヴィーの傑作

■映画『プレシャス』~16歳プレシャスの運命は~今年のブラック・ムーヴィーの傑作 (それほどネタバレにはなりませんが、アウトライン程度は内容がでます。これからごらんになる予定で、まったく予備知識を入れたくない方はご注意ください。見ようか見まいか迷っている方は、ぜひどうぞ) 【”Precious”: Real Life, Real Story Makes Real Movie】 リアル。 今年のアカデミー賞で助演女優賞を獲得した話題作。2009年作品。1987年ニューヨーク・ハーレムを舞台にしたブラック・ムーヴィー。2007年10月から2008年1月にかけて撮影され、2009年1月サンダンス映画祭に出品。2009年11月に全米公開された。予算は1000万ドル(10ミリオン=約10億円弱)。 黒人女性作家サファイア(本名ラモーナ・ロフトン=1950年8月4日生まれ)が初めて書いた小説『プッシュ(Push)』(1996年)を映画化したもの。この小説はハーレムの黒人家庭における近親相姦と虐待を赤裸々に描いたものでベストセラーになった。しかし、映画化当初は予算がつかず製作が難航したが、有名な司会者オプラ・ウィンフリーが脚本を気に入り、製作総指揮ではいり、完成した。監督は黒人リー・ダニエルス。 ハーレムに住む極悪な家庭環境に生活する16歳のクレアリース・ジョーンズ愛称プレシャス(ガボーレ・シディベー)が主人公。幼い頃、父親にレイプされたことが、ずっと心の傷になっている。そして、そのこととも関連し、社会保障で仕事もせずに一緒に住む母親からも虐待を受け、八方塞の人生を過ごしている。しかし、文字も読めない彼女に教育を与えようとする女性教師(ポーラ・パットン)、社会福祉事務局の事務員(マライア・キャリー)などの手助けを得ながら、幾多の困難を乗り越え一歩一歩新たな人生を歩んでいくプレシャスを描く。 プレシャスと母親(モニーク)との生活ぶりがすさまじい。母親役で元々コメディエンヌ出身のモニークの演技が圧巻で、ハーレムのリアルな姿が描かれているところが胸を打つ。そして、今回が初の映画出演というガボーレも、心に闇と病みを抱え、しかも肥満でアグリー(ブス)という難しい役どころだが、うまく演じている。ストーリー展開が自然でうまく、本当にスクリーンに引き込まれる。このハーレムに住む最下層の人たちの行き場のない生活感が何とも言えない。原作の持つ「パワー」が、そのリアル感を圧倒的なものにしているのだろう。母と娘の対峙するシーンは何度もどきどきはらはらさせられた。実に重いところもあるが、最後には一筋の光が見える。僕は『ジェイソンズ・リリックス』、『ポエティック・ジャスティス』などと並んで、実に素晴らしいブラック・ムーヴィーになったと思う。ハーレムでのリアルな生活感に触れたい方には絶対のお勧め映画だ。 アカデミー賞で作品賞にもノミネートされたが、残念ながら受賞には至らなかった。受賞作はドキュメンタリー的なタッチだったが、こちらはリアルなストーリー。より映画的といえるかもしれない。マライアが驚いたことにほぼノーメイクで事務員を演じているが、これも素な感じで好感がもてる。さらに、男性ナース(看護師)役でレニー・クラヴィッツも。映画を見ているときには、気づかなかった。女性教師役のポーラ・ハットンもよかった。 しかし、1000万ドルの低予算でも、これだけの映画が出来るのだから、アメリカの映画業界の底力はすごい。マリナーズのイチロー選手ひとりの年俸(1800万ドル)でまかなえてしまうのだ。ちなみに、全米では6000万ドル以上の興行収入をあげている。 (なお、Gabourey Sidibeの発音だが、日本での表記はガボレイ・シディベとなっている。アカデミー賞での発音は、ガボーレで、ボにアクセント、シディベーと「ベー」を音引きしている感じだったので、ソウル・サーチンではガボーレ・シディベーと表記することにした) ■ 4月18日日曜『ソウル・サーチン』(『ソウル・ブレンズ』内)で紹介します。 2010年4月18日日曜『ソウル・ブレンズ』(インターFM東京地区76.1mhz=午後1時~3時)内、「ソウル・サーチン」(午後2時半~45分)のコーナーで、映画『プレシャス』についてサウンドトラックとともにご紹介します。 関東地区の方は「ラジコ」で、インターネットでも聴けます。 http://radiko.jp/  ■ 映画『プレシャス』~2010年4月24日(土)ロードショー 日比谷東宝映画街トーホー・シネマズシャンテ、渋谷シネマライズなど 公式サイト http://www.precious-movie.net/ ■ 『プレシャス』サウンドトラック プレシャス posted with amazlet at 10.04.13 サントラ グレイス・ハイタワー ラベル マリオ・グリゴロフ … Continue reading

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●黒沢薫ソロ・ライヴ~ビハインド・ザ・シーン

●黒沢薫ソロ・ライヴ~ビハインド・ザ・シーン (昨日からの続き) 【Behind The Scene At Kurosawa Kaoru’s Tokyo Live】 入念。 黒沢薫ライヴが終わってから、頭の中を巡っているのが、「おーお、お、君とだけ、ドーナッツ~~」。黒沢がハワイで入手したウクレレで弾き語りした、山下達郎さんの「ドーナツ・ソング」。その日楽屋には、ファンの人からドーナツの差し入れがあった。なぜか耳に残る。 今回の黒沢薫ライヴは、リハーサルから打ち上げまでおつきあいさせていただいた。 ビルボードライブ、午後3時過ぎ。リハーサルが進む。キーボードの松本圭司がドラムスに右手を振りながら、指示を出している。黒沢がコーラスのマルとユーコにバックコーラスの「ヒトのザワメキガ~~」のメロディーの一部を直している。すでに大阪、名古屋などをまわってきていて、ほぼ固まっているサウンドにも念入りに最終チェックを重ねる。 リハーサルの終盤で、バックのカーテンが開いた。すると、真っ青の空の向こうに赤坂の高層ビル群の勇姿が出現した。ちょうど外から光が降り注いでくるので、黒沢はじめミュージシャンたちの姿がシルエットになった。なかなか見たことがない光景だった。 今回は、何カ所もバンド・メンバーとツアーをしてきて、気心も知れ、楽屋はいつも笑いが絶えない。マルはいつも大きな声で何かしら声をだしたり、歌っている。携帯端末でテレビゲーム対戦をしているメンバーもいる。スポーツ・トレーナーが、黒沢をはじめメンバーの体をマッサージしている。マネージャーが「あと15分です」とショーの開始時刻を促す。 ショーが始まる直前、メンバー全員が丸くなって集まり、黒沢がいくつか注意事項を言い、最後に全員が手を円の中心に合わせ、「ではがんばっていきましょう! おおおっ!」と声をあげてステージに出て行く。いよいよショータイムの始まりだ。 黒沢は言う。「今回はけっこうR&B色強くなっていますが、でも、いきなりジョーとかテディ・ペン(ダーグラス)を歌っても、なかなか伝わらないと思うので、そこにスムースに流れていけるような日本の楽曲をおいてみたり、MCで説明したりしてみたんです」 確かに、テディー・ペンダーグラスの「ターン・オフ・ザ・ライツ」に行く前には、セクシーな雰囲気を醸し出すために、キャンドルに火を灯し、ムードを演出。セットリストの5~8までのR&Bメローの中には、しっかり日本語の新曲を入れ込む。 一方マイケル曲(「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」)を歌うときには、その前に「ビリー・ジーン」ネタで笑いを取るといった構成で、観客を飽きさせない。まさに押したり引いたり、プッシュ&プール、うっとりさせたり、笑わせたり、泣かせたりと観客を自由自在に操る。そのあたりの技が徐々にヴェテランの域に入ってきているようだ。 「MCもあんまり長くなると、しまらなくなるので、しゃべることをかなり準備して、台本書いて、歌と同じように練習したんです」と言う。今回は曲が決まってから何を話すか決めるまで、時間的にけっこう余裕があったので、よかったそうだ。なるほど、だから、90分余のショーがきっちりきっちりした感じがしたのだ。黒沢に振り付け、ダンス、動きなどを個人レッスンしたマイケル鶴岡は東京初日のライヴを見てこう言ったという。「(黒沢くん)『しゃべりがうまいねえ』って褒められて、踊りは褒めてくれなかった」と黒沢は笑う。 話しで一番注意したポイントは、スティーヴィー・ワンダーの「ラヴズ・イン・ニード・オブ・ラヴ・トゥデイ」を歌いはじめる前のところだ。 「今回のテーマ、愛なんですけど、スティーヴィーの歌のメッセージを日本人が言うと照れくさくなってしまう。だからあんまりクサクならないように、しゃべることをじっくり考えました」と黒沢は言う。 プリプロ(事前に音を作る作業)に2日、リハ3回、一ヶ月以上前から入念に準備を進めたソロ・ツアー、それが今回のツアーだった。 ■ 山下達郎 『コージー』 「ドーナツ・ソング」収録 COZY posted with amazlet at 10.04.12 山下達郎 ダブリューイーエー・ジャパン (1998-08-26) 売り上げランキング: 18068 Amazon.co.jp で詳細を見る ■テディー・ペンダーグラス 『エッセンシャル』 「ターン・オフ・ザ・ライツ」収録 エッセンシャル・テディ・ペンダーグラス … Continue reading

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⊿黒沢薫ソロ・ライヴ~スパイス・フォー・ラヴァーズ~全ての香辛料は愛に通ず

⊿黒沢薫ソロ・ライヴ~スパイス・フォー・ラヴァーズ~全ての香辛料は愛に通ず 【Kurosawa Kaoru Solo Live: Spice For Lovers】 愛。 ゴスペラーズのリード・シンガー、フロントマンの1人黒沢薫のソロ・ライヴ。2005年10月に初ソロ・ライヴを行って以来、2006年3月品川ステラボール、2007年9月目黒ブルースアレイ、2008年9月六本木スイートベイジル、2009年9月福岡ライヴに続いての今回はミニ・ツアー。広島、大阪、名古屋を回って東京、さらに札幌まで。タイトルは、「Spice For Lovers~全ての香辛料は愛に通ず」。 東京は、六本木ミッドタウン内のビルボードライブ東京。普段ゴスペラーズとしては、武道館を超満員にするアーティスト・パワーを持っているだけに、ソロ・ライヴといえども瞬く間にチケットは売り切れたという。こうした小さなところでのライヴの魅力は、アーティストと圧倒的に近いところで、そのライヴを共有できる点にある。ライヴが始まる前に、スティーヴィー・ワンダーのCDが静かに流れている。 ソイソウルのラッパー、ケイウォンが司会で登場し、ジェームス・ブラウン・バンドの名司会者ダニー・レイの如く軽妙に「カオル・クロサワー」を紹介してショーはスタート。バンドは、キーボード(バンマス)、ギター、ベース、ドラムス、コーラス2人。松本圭司(キーボード)がバンドをひじょうによくまとめている。観客は98パーセントまで女性。 「(北山)陽ちゃんや、(安岡)優のチケットが取れなかったけど、これは取れたんで、とりあえず、ソロは全部抑えておこうかな、なんていう人もいるかもしれないけれど(笑)、今日は、そんなことすべて(僕が)忘れさせてあげるよ」(観客から「きゃ~~」) MCも実にしまりよく、面白おかしくまとまって、次々と曲が歌われる。メドレーなどで一部だけ歌われたものも含めると17曲にもなる。 バンドはかなり固まっており、黒沢本人も気持ちよさそうに歌う。全体的に、本人がこよなく愛するソウル/R&Bのモードが今までの中で一番強く感じられた。今年1月に亡くなったソウル・シンガー、テディー・ペンダーグラスの「ターン・オフ・ザ・ライツ」から、新曲を経て、もうひとりのセクシー・シンガー、ジョーの曲をもってきたり。途中でジェームス・ブラウンのようにマイクスタンドを蹴るパフォーマンスを見せたり。 ジョーに関しては、2007年にビルボードライブが出来て初めて来たときに見たのがジョーで、そのかっこよさにしびれ、いつか自分もここでやってみたい、と思うようになり、その夢が実現したのがとても嬉しいとも言っていた。 もうひとつ、今回はマイケル・ジャクソンの陰があちこちに。黒沢も映画『ディス・イズ・イット』は映画館でも、またDVDも何度も何度も繰り返し見て、すっかり影響を受けたことを隠さない。余興で「ビリー・ジーン」のイントロで踊りだしたり、しかし、「ビリー・ジーン」のドラムスを叩き出したドラマーを一瞬怒るも、「怒ってないよ、怒ってない、愛だから…」と『ディス・イズ・イット』ネタをだしたり。そこから、マルとのデュエットで「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」(マイケルとサイーダ・ギャレットのデュエット)を聴かせたり。このマルとのデュエットは本当に素晴らしかった。思えば、黒沢&マルのデュエットは、2006年7月の『ソウル・サーチン』のイヴェントでルーサーの「ソー・アメージング」を歌ってもらったことから始まったので、僕個人としても感無量だった。 今回、黒沢は今までになく随分とステージで動き、踊っている。これは、自分のショーをよりソウルフルなショーにしたいと思い、動き、ダンス、ステップなどをソウル・ステップの大御所、マイケル鶴岡氏(ソウル・ユニット「キング・オブ・ソウル」の一員)に個人レッスンを頼んだ成果だという。マイケルは、ゴスペラーズの「1,2,3,for 5」の振り付けをした振り付け師でもある。ジョーは「自分は男だけど、抱かれてもいいと思った(笑)」ほど、惚れこんだと話す。 今回のライヴのテーマは、ツアータイトルにもあるように「愛」だ。以前から大好きだったスティーヴィーの「ラヴズ・イン・ニード・オブ・ラヴ・トゥデイ」のメッセージと同じ趣旨を、彼は自分の言葉で語りながら、説明してこの曲を歌った。しかも、わかりやすく、歌詞の一部を「今できること、すべて愛することさ。~ 今すぐはじめよう」と日本語にして歌い、サビ部分を観客に一緒に歌わせる。この楽曲は、「世界には憎しみ、貧困などが蔓延して大変なことになっている。今すぐに立ち上がらなければならない。今こそ、愛が愛を必要としている」という熱いメッセージを持った作品。スティーヴィーの持つ普遍的なメッセージは、地球上から戦争がなくならない2010年の今でも有効なメッセージになっている。 最後、アンコールで面白い趣向が登場。なんと、2月にヴァケーションでハワイに行ったときに、ご縁からウクレレをもらい、じゃあ、4月のソロでやろう、と一生懸命練習していた曲を歌いだした。山下達郎さんの「ドーナッツ・ソング」だ。これをウクレレを弾きながら、声色をマネ、途中からバンドも参加。しかも、ケイウォンの華麗なラップ入り。これはおもしろいアイデアだ。 MCもよく練られ、そして、もちろん歌は随所に黒沢節を聴かせる。回数を重ねるごとに、ソロ・ライヴの形がいい形に固まってきている。 本編、アンコール後、拍手の中、再びスティーヴィー・ワンダーの「ラヴズ・イン・ニード・オブ・ラヴ・トゥデイ」が小さく流れた。マイケルも「オール・フォー・ラヴ(すべて愛のために)」といい、スティーヴィーも「愛が愛を必要」という。今回の黒沢薫ソロ・ライヴもその路線と同じ「愛」をテーマにしていた。ファンもその愛に包まれたことだろう。 ■ スティーヴィー・ワンダー『キー・オブ・ライフ』(「ラヴズ・イン・…」収録の傑作アルバム) キー・オブ・ライフ(紙ジャケット仕様) posted with amazlet at 10.04.12 スティーヴィー・ワンダー USMジャパン (2009-01-28) 売り上げランキング: 74279 Amazon.co.jp で詳細を見る ■ … Continue reading

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△(独占)『ディス・イズ・イット』、これがリハ最後の未公開セットリストだ

△(独占)『ディス・イズ・イット』、これがリハ最後の未公開セットリストだ 【Setlist As Of June 24, 2009】 セットリスト。 2009年7月からスタートする予定だったロンドンでの『ディス・イズ・イット』公演のリハーサルは、マイケル・ジャクソンが2009年6月25日に亡くなるその前日まで、ロスアンジェルスのステイプルズ・センターで精力的に行われていた。 ソウル・サーチンは、その急死前日6月24日現在のセットリストを同ツアーのパーカッション奏者、バシリ・ジョンソンから入手したのでご紹介しよう。 実は2010年2月に彼が来日し話をきいたときに、セットリストはあるかと尋ねたところ、ある、というので、送ってもらうのをずっと待っていた。彼の機材のボックスに入っていたもので、しばらく前にやっとメールで送ってくれた。 その内容は次の通り。(数字は、便宜上、こちらで打ちました) THIS IS IT TOUR SETLIST as of June 24, 2009 01. Wanna Be Starting Something 02 Off The Wall Medley Don’t Stop Till You Get Enough Rock With … Continue reading

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☆ブライアン・マックナイト・ライヴ~声で観客を圧倒

☆ブライアン・マックナイト・ライヴ~声で観客を圧倒 【Brian McKnight Live】 クール。 昨年(2009年)久々に来日したR&Bシンガー、ブライアン・マックナイトのライヴ。昨年はマーヴィンで行けず(というのが多かった)、僕は久々。2002年12月のゼップ以来。初来日は、2000年4月、横浜に当時できた「モータウン・カフェ」のオープニング。このときはデニス・エドワーズらも来日。以後、2002年2月、2002年12月(ともにゼップ=どちらもじっくりビデオなども使い作りこんだショーだった)、2009年3月(ビルボード)以来5回目。ビルボードはほぼ満員。 背が高く、かっこよく、そして、歌がうまく、書く曲がまたいい。と、すべて揃っているマックナイト。洗練されたヴォーカル・スタイルで、ジョーのねっとりした熱さとはまた違ったクールさを醸し出す。 バンドは、ドラムス、ベース、ギター、キーボードの4人。途中、マイケルの「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」からは、「サッド・ソング・ポーション(悲しい曲コーナー)」と銘打って、それっぽいしっとり寂しげな曲をまとめて歌う。この類は、マックナイトの真骨頂。その後ピアノの弾き語り。この部分では、その場の即興でいろいろ曲を変えているようだ。途中で2人の息子、BJとニコが登場するが、BJの声、顔立ちは父そっくり。ギターを弾くのが弟のニコ。「L.O.V.E.」では随分とロックっぽいギターを聴かせた。 つやのある声は、まさに声そのもので、観客を圧倒する。この声でまず勝負ありといったところだ。 ■ブライアン・マックナイト最新盤 エヴォリューション・オブ・ア・マン(DVD付き) posted with amazlet at 10.04.10 ブライアン・マックナイト ビクターエンタテインメント (2009-11-25) 売り上げランキング: 43203 Amazon.co.jp で詳細を見る ■ グレイテスト・ヒッツ フロム・ゼア・トゥ・ヒア~グレイテスト・ヒッツ・オブ・ブライアン・マックナイト posted with amazlet at 10.04.10 ブライアン・マックナイト メイス ミスター・チークス&ベイビー チョ・ギュチャン アーバン・エクスチェンジ ヴァネッサ・ウィリアムス ユニバーサル インターナショナル (2002-10-30) … Continue reading

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◎ジョー・ヘンリーからソロモン・バークへの伝言

◎ジョー・ヘンリーからソロモン・バークへの伝言 【Joe Henry’s Message To Solomon Burke】 伝言。 白人のシンガー/ソングライターで、プロデューサーとしてこのところ多くの作品をプロデュースしているジョー・ヘンリーが初来日、全国ツアーを行った。その中で、4月4日、日比谷野外音楽堂で行われたライヴを見た。この日は、複数のアーティストが登場するライヴで、ジョーは最後に登場。ジョー(ギターとヴォーカル)、アコースティック・ベース奏者、キーボード奏者の3人で主に最新作からの作品を歌った。基本的にはフォーク・シンガーのライヴのような感じだ。寒空の中、ジョーのファンからは掛け声がかかる。淡々とショーは進んだ。 ジョー・ヘンリーの名前を一躍有名にしたのは、ヴェテラン・R&Bシンガー、ソロモン・バークの作品(2002年)をプロデュースしてから。これが、グラミー賞を獲得したことから名前が知られるようになった。その後2006年に『アイ・ビリーヴ・トゥ・マイ・ソウル』というソウルのコンピレーションをプロデュース。その他にも多数のアーティストをプロデュースしている。 ■ 『アイ・ビリーヴ・トゥ・マイ・ソウル』について↓ April 26, 2006 I Believe To My Soul”(Part 1): The Greatest Album Of 2006  http://blog.soulsearchin.com/archives/000980.html April 27, 2006 I Believe To My Soul”(Part 2): Joe Henry’s Story  【レイ・チャールズに衝撃を受けて】 … Continue reading

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○父と子の共演、日野皓正と日野賢二ライヴ~「ただのギグ」が「ザ・ギグ」になる瞬間

○父と子の共演、日野皓正と日野賢二ライヴ~「ただのギグ」が「ザ・ギグ」になる瞬間 【Just Another Gig Turns To The Gig : Father & Son’s Live】 ザ・ギグ。 ジーノのレギュラー・ライヴ、「ジーノ・ジャム」。そのスペシャルで、フィーチャリング日野皓正(ひの・てるまさ)。つまり父子共演だ。何よりも、このバンド、男くさい。男っぽい、そして、ファンキーでのりがいい。何よりも、日野皓正のバンド内での実質的ボスとしての存在感がすごい。Man’s Dandyという感じ。そして、何よりも、ミュージシャンたちの自由度が大きい。 ジーノと父とのMCも、なんか妙な感じでおもしろい。ジーノが子供の頃、ライヴハウス(今はなきピットイン)に連れて行ってもらい、そこで見たお父さんがかっこよくて、自分もそうなりたい、といったことを言ったりして、それを聞いて照れる皓正。いい光景だ。 バックのミュージシャンもいつになく、難しい曲にチャレンジし、真剣だ。ちなみに、ケイリブ(キーボード)も斉藤ノブさん(パーカッション)も、日野皓正とプレイするのは初めてという。前日まで、楽譜と音源で相当「宿題」をやってきたらしい。 プレイする曲を少し解説しながらプレイするが、4曲目の「インナー・モーション」は、日野皓正がここモーション・ブルーで書下ろした作品だそうだ。ジェイのドラムスがいつになくタイト。 個人的には、このライヴを見て、ずいぶんとインスピレーションを得た。次のようなことを感じ、ひたすらメモをした。 仮に、僕らがそのミュージシャンを「知っている」とする。だが、「知っている」としても、何を知っているというのだろうか。そのパフォーマンスの癖か、うまさか、力量か。実際、僕らも「知っている」アーティストでさえ、たぶん、そのアーティストが持つ才能の半分も知らないのだ。つまり、ある程度優れたミュージシャンには、本当はもっともっと知られざる才能があるのだ。だが、普段はそれが出てこない、あるいは出せないでいる。しかし、様々な要素によって、その普段は出ない才能がマグマの如く噴火してくることがある。それは、そのギグ(ライヴ)のボスの存在感かもしれないし、共演者かもしれないし、あるいは、その日そこにいる観客のヴァイヴかもしれない。 プロデューサー、あるいは、イヴェント・プロデューサー/オルガナイザーが、ミュージシャンたちのそうした普段出せない才能を引っ張り出して、表に出せる瞬間があれば、幸運であり、素晴らしいことだ。 この日のライヴは、ミュージシャン全員が日野皓正というヴェテラン・アーティストをリスペクトし、彼と同じステージに立てて光栄で、誇りに思っていて、だから、彼の前では下手なことができないとどこかで感じている。それゆえにいつも以上の力を出すのだろう。素晴らしきミュージシャンシップというべきだ。まさにケミストリー(化学反応)が生まれる瞬間であり、これぞ、ライヴを見る醍醐味のひとつだ。 これは、just another gig(ただのいつものライヴ)が、the gig(このライヴ)になる瞬間だ。僕は、ミュージシャンではないのだが、ときどき、そういうミュージシャンの気持ちがわかることがある。(勝手にそう感じているだけかもしれないが…) とはいうものの、ケイリブあたりは、ここ一週間が大変ハードで忙しく、若干体力的に疲れているので、満足はいっていないようなのだが。(笑)「曲は、難しい。フュージョンの曲だが、なかなか難しくて、フュージョンがコンフュージョンになっちゃってるよ(笑)(fusion turns to confusion)」 「おお、それいいフレーズだな」と僕が返すと、「おおっ、ラジオでそれをしゃべるかい? キャッチフレーズにいいよな(笑)」とケイリブ。 古い曲(ジーノが生まれた1967年に父が書いた曲)という「ヒップ・シーガル」。そのチョッパーから始まるファンキーな曲を演じる日野皓正は、まさにDandy The Funkyだ。 そして、このライヴ・ショー自体、時間が止まっているのか、流れているのか、ときどきわからなくなる不思議な感覚に陥った。 ■ 日野皓正 『シティ・コネクション』(1979年作品) シティ・コネクション posted … Continue reading

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▲クリスティーナ・トレイン~キャロリン・フランクリンを歌う

◆クリスティーナ・トレイン~キャロリン・フランクリンを歌う 【Kristina Train Sings Carolyn Franklin Song】 カヴァー。 ブルーノート・レーベルが、「次のノラ・ジョーンズ」という打ち出しで、売出し中の新人シンガー、そのショーケース的な初来日ライヴ。 デビュー・アルバムのタイトルは、『Spilt Milk』(スピルトゥ・ミルク=こぼれたミルク)。2009年2月、これをレコーディングしているとき、それまで録音していたデータがすべて飛んでしまった。衝撃を受け、落ちこんだクリスティーナらだったが、「Don’t cry over spilt milk(こぼれたミルクに泣くな=覆水盆に返らず)」と心機一転、すべてを取り直した、という。そこで生まれた曲がこの「スピルトゥ・ミルク」。ま、それがタイトル曲になってアルバムで一番キャッチーな作品になったのだから、「瓢箪(ひょうたん)からこま」か? (いや、なんか、もっといい格言がありそう)  さて、アルバムも何度も聴き、「山野ミュージック・ジャム」でも紹介したが、やはり、声が、そして、雰囲気がノラに酷似しているので、ノラ・フォロワーとしてみてしまう。正直なところ、これがプラスなのか、マイナスなのか、なんとも判断のしようがない。 ステージセンターに立ち、左側にピアノ、右側にギター、少し奥にバックコーラスという4人編成。ニューヨークのコーヒーハウスあたりでやっていそうな雰囲気のライヴだ。全体的には、フォーク・シンガーという面持ち。ノラの声は透明感があるが、クリスティーはハスキー・ヴォイス。ちょっと主婦のような二の腕が印象的な、清楚系にして、きりっとし、育ちも良そうなお嬢様的雰囲気。よく言えば、江角まきこ風か。 ソウル・サーチャー的に、一番ささったのが、下記セットリストで8の「イフ・ユー・ウォント・ミー」。なんと、アリサ・フランクリンの妹キャロリン・フランクリンの作品のカヴァー。クリスティーナは、「これは、アルバム『シスター・ソウル』にはいっていた曲」と紹介していた。調べてみると、この曲は1973年にRCAからシングルのB面として出ていて、当時のアルバムには収録されていなかった。その後2000年代に入ってイギリスでRCA音源がシングル盤も含めて一枚のCDに編纂され、それが『シスター・ソウル』と題され、そこに収録されていた。だが、彼女のデビューCDには、入ってない。なぜだ…。(泣)次作には日本盤ボーナストラックでもいいので入れて欲しい。 ■ クリスティーナ・トレイン デビュー作 (日本盤)(しかし、その「イフ・ユー・ウォント・ミー」は、このアルバムに入っていない…) クリスティーナ・トレイン posted with amazlet at 10.04.04 クリスティーナ・トレイン EMIミュージックジャパン (2010-02-17) 売り上げランキング: 14293 Amazon.co.jp で詳細を見る ■ Spilt Milk (同アルバムの輸入盤) Spilt Milk posted … Continue reading

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★ミュージカル『ドリームガールズ』5月に来日~トークイヴェント開催

★ミュージカル『ドリームガールズ』5月に来日~トークイヴェント開催 【Dream Girls, Musical Will Be Coming To Japan May】 告知。 全米で1981年に公開されたミュージカル『ドリームガールズ』。1960年代のモータウン、ダイアナ・ロスとシュープリームスの物語をベースにしたものと言われた作品だが、およそ4年間、1500回以上の公演が行われ、トニー賞など多くの賞を獲得。その後も、新ヴァージョンが何度も再演され、現在も2009年ヴァージョンが全米公演を行っている。また、ご存知の通り、2007年にはビヨンセ、ジェニファー・ハドソンらが出演し映画化され、日本でも大きな話題になった。 その『ドリームガールズ』ミュージカルが、2010年5月19日から東急文化村で公開される。 日本公演に先がけて、『ドリームガールズ』の魅力を語るトークショーが行われる。作家の有吉玉青(ありよし たまお)さんがナヴィゲーターとなり、吉岡正晴がゲストで話をする。有吉さんは、大の舞台、ミュージカル好きで、ニューヨークなどでも多数のミュージカルなどを見ているという。当日は、1960年代のブラック・ミュージック・シーン、デトロイトで始まったモータウン・サウンドの話し、ニューヨークで見た1983年ごろに見た『ドリームガールズ』の話しなどができればいいと思っている。お時間ある方、ぜひどうぞ。 ■日時 平成22年(2010年)5月6日(木)19:00開始(18:30開場)20:30終了(予定) ■ 参加料 ①イヴェントのみの場合・・・・・2,000円(税込) ②チケットをお持ちの方の場合・1,500円(税込) <1ドリンク付き>※公演チケットとのお得なセットも ■お申込み Bunkamuraオンライン市場 オーチャード通り オーチャードショップ http://www.bunkamura-ichiba.jp/shop/item_list?category_id=20988 ■定員/場所 限定100名様先着順/ Bunkamura館内特設会場 ■関連ホームページ ①ミュージカル「ドリームガールズ」公演ホームページ http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/10_dreamgirls/topics.html http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/shosai_10_dreamgirls.html ②「ドリームガールズ」トークイヴェント詳細ページ http://www.bunkamura.co.jp/shosai/org64_10_dreamgirls_04.html ③イヴェント申込み画面~ミュージカルのチケットもあわせて買えます http://www.bunkamura-ichiba.jp/shop/item_list?category_id=20988 『ドリームガールズ』ミュージカル、トークイヴェント チケットの電話での申込み先:Bunkamuraチケットセンター03-3477-9999(営業時間10:00~17:30) ■公演内容・イヴェント詳細のお問い合わせ先:TEL03-3477-3244 ■過去『ドリームガールズ』関連記事 … Continue reading

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▲『ソウル・サーチン』再開第一回

▲『ソウル・サーチン』再開第一回 【Renewal “Soul Searchin” Has Just Begun】 再開。 首都圏のFM局、インターFM(76.1mhz)で毎週日曜日午後1時から3時まで放送される『ソウル・ブレンズ』は、昨日の放送から2001年4月スタート以来いよいよ10年目に突入した。その中で、2時半から『ソウル・サーチン』のコーナーが約5年ぶりに復活。 復活第一回は、先週ブルースアレイで行われたスティーヴィー・ワンダー・トリビュートのライヴ音源からオンエア。延べ30テイク以上の中から、2曲を選んだが、いやあ、もっともっとかけたかった。オンエアを聞いていたユリさんは、ツイッターで「ラジオで自分の生声、演奏が流れるってなんか変な手汗とかかいちゃうね。しかも本番の音源さっき初めて聞いた~!!」と呟いた。 コーナーのオープニング・テーマは、結局、以前と同じデイヴィッドTウォーカーの「ホワッツ・ゴーイング・オン」に。2時20分ごろ決めた。他の候補は、AWBの「ソウル・サーチン」、ロイ・エヤーズの「サーチン」、トランプスの「ソウル・サーチン・タイム」、ジェフ・ペシェットの「ソウル・サーチン」などだったが、やはり、個人的に思い入れが強かったデイヴィッドにした。やはり、インストのほうがいいのかな。僕は、これで大好きだったラジオ番組『ローランド・バイナム・ソウル・ショー』を思い浮かべるので、やはり、お気に入り。 この中で、ケイリブたちの作品をかけるときに、日本に育ったソウル・ミュージックというニュアンスで、「ホーム・グロウン・ソウル」という言葉を使って紹介したところ、これがマーヴィンやオッシーに受けて、これで、毎週行きましょうか、と言われた。おっと、そんなに毎週はネタ集められませんです。(笑) とはいうものの、ケイリブ、フィリップ、ブレンダ、昨日ご紹介したユリなどなどいろいろいることはいるが、追々ご紹介していこう。 近々このコーナーで取り上げるアーティストとしては、ブライアン・マクナイト、エリカ・バドゥ、ソロモン・バーク、映画『ソウル・パワー』、ミュージカル『ドリームガールズ』とトークイヴェント、ジョディ・ワトリー、テイク6などをご紹介していこうかなと思っている。一番いいのはそれぞれのインタヴューが取れたりするとおもしろいが、さてどうなるか。 このコーナーをポッドキャストで考えたが、既製のCD音源はポッドキャストで使用できない。その場合、トークだけ、BGMもなし、ということになる。ちょっと難しいかな。 ツイッターにさっそく、反応をいただいた。ありがとうございます。まだハッシュタグ(#)を作っていなかったので、作っておきたいと思います。 ++++ 『ジャズ・カンヴァセーション』~小川隆夫さんと立ち話~ジョージ・デュークのマイルス・デイヴィスのマネ 立ち話。 『ソウル・ブレンズ~ソウル・サーチン』終了後、別のスタジオで、『ジャズ・カンヴァセーション』(インターFM、日曜午後4時~6時)を小川隆夫さんが収録していた。外にいたら、小川さんがスタジオから出てきてくれ、しばし立ち話。1月からスタートして、早3ヶ月。先週(3月28日)放送分のジョージ・デュークのインタヴューが面白かった、という話しで盛り上がる。ジョージのマイルス・デイヴィスの物マネはとにかくそっくりだった。その後も、毎週のようにジャズ系アーティストにインタヴューしているそうだ。チューチョ・ヴァルデス&ミッシェル・カミロは来週だそう。彼らは基本はスペイン語だが、カミロが英語が達者なので、英語で話す。 ジョージ・デュークのインタヴューの模様は、同番組のポッドキャストで聞くことができます。なお、曲自体はかかりません。このインタヴューは最高です。 アドレスはこちら↓ http://www.interfm.co.jp/jazz/blog/2010/03/28/05/08/ ここで、一番下の <3月30日追記> 試験配信:ジョージ・デュークのインタビューの一部抜粋 JC_podcast_demo_0330 をクリックです。 ENT>MUSIC>RADIO>Soul Blends, Soul Searchin

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■トクズ・ラウンジ~ゆるーく、しかし、マジで

■トクズ・ラウンジ~ゆるーく、しかし、マジで 【Toku’s Lounge : Explosion Of Improvisation】 ジャム。 このところ、すっかり知れ渡ってしまったのか、毎回満員でごったがえしている月1のトクズ・ラウンジ。人が増えると、困ったことに喫煙率が高くなり、やたらと煙くなる。 しかし、このゆるいジャム・セッションの雰囲気は、今、東京一だろう。ホストのトクがリーダーシップを取り、その友人ミュージシャンたちが適当に曲にはいってきてジャムする。個人宅の居間で、気心知れた友人たちが、音楽で遊ぶ、そんな感じだ。遊んでるんだけど、いつの間にか、マジになっている、そんなところも音楽ファンには嬉しい。 この日はレギュラー・ホストのドラムス藤井伸昭さんが、別のギグで遅くなるというので、福森康さんが登場。それにしても、ベース奏者、ドラムス、ギター、ベースなどいろんな楽器奏者が入れ替わり曲の途中でも入ったり出たりするので、わけがわからない。(笑) ファーストの2曲目など、その場でトクがコード進行をメンバーに口伝えして、それをそのままプレイ。トクは曲名さえ覚えていない。コード進行だけで、10分余の曲ができてしまう。プロだ。この曲ではニューヨークからやってきた広瀬未来(ひろせ・みき=男性)というトランペッターがさかんに吹きまくった。ちょうど自身の作品が出て、そのリリース凱旋らしい。 ■ ロイ・ハーグローヴ (いつもたいがいこの「ストラスブルグ」が演奏されます) イヤーフード posted with amazlet at 10.04.03 ロイ・ハーグローヴ ユニバーサル ミュージック クラシック (2008-05-28) 売り上げランキング: 56161 Amazon.co.jp で詳細を見る ■ 過去関連記事 2010年02月27日(土) トクズ・ラウンジ:深夜の熱きセッション http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10468984654.html 2009年12月31日(木) トクズ・ラウンジ~ジャム・セッションの爆発 http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10423256472.html June 24, 2009 … Continue reading

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●女子中学生ブルーズ・バンド、リスペクト

女子中学生ブルーズ・バンド、リスペクト 【Junior High Girls Blues Band “Respect” Showcase Live】 中学生。 4人組の中学生のブルーズを歌うグループ、リスペクト。ほんとにひょんなご縁から今回見るのが2度目。初ライヴ評。 中学生がブルーズをやるというそのネタだけでも、十分、人を引き付ける話だが、この中学生たちが実に楽しそうに演奏し、歌うからとても好感がもてる。ステージに登場した4人は確かに中学生のような、小柄の娘たち。どんな音をだすのかと思いきや、けっこう重たいごつい音をだす。しかも、ジャンプ・ナンバーもはねながら、というか、踊りながら、実に楽しそうに演奏するから、見ているこちら側もうきうきしてくる。音だけ聴いていたらとても中学生とは想像できない。 ヴォーカルが、やはり英語曲だとちょっと発音などで難点があるが、サウンドの勢いにのってしまうと、彼女たちに浴びせ倒される感じだ。しいて言えば、まだ「喉(のど)でうたっている」感じなので、ぜひともしっかりヴォイストレーニングなどして、「ソウルで、心で歌う」ようになってほしい。「あなたが、心からソウルで歌えるようになったら、あなたはソウルをマスターできるわ」というアドヴァイスをしたい。これは、あのエタ・ジェームスが、ジャニス・ジョプリンに言ったアドヴァイスだ。(ちょっと正確な文言は記憶が不確かだが、まあ、だいたいそういうニュアンスだったはず) これで、ちょっとした振付なんかついた日には、ヴィジュアル面でも魅力アップだ。今後が楽しみなバンドだ。 (註・訂正)メンバー全員が中学生ではなく、一番下のリードシンガーが3月まで中学生で、2010年4月から高校生に。残り3人は3月まで高校生、4月から大学生になりました。4月からは、高校生・大学生バンド、ということになります。 ■リスペクト・デビュー作(DVD付き) 141144115411 (DVD付) posted with amazlet at 10.04.02 RESPECT Pヴァイン・レコード (2009-09-16) 売り上げランキング: 2280 Amazon.co.jp で詳細を見る ■メンバー Shoka (Guitar, vocal) Momiji (Vocal, Sax & Blues Harp) … Continue reading

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⊿『ソウル・サーチン』コーナー、約5年ぶりに4月4日からスタート

⊿『ソウル・サーチン』コーナー、約5年ぶりに4月4日からスタート 【”Soul Searchin” Will Start On Sunday, 4th】 再開。 来る2010年4月4日(日)から『ソウル・ブレンズ』(毎週日曜午後1時~3時=インターFM東京地区76.1mhz)内で2時半から新コーナー「ソウル・サーチン」が始まります。このコーナーでは、僕・吉岡正晴が、その時旬な話題、新譜、ブラック・ミュージック関係の映画、来日アーティストのインタヴューなどを取り上げて紹介します。 「ソウル・サーチン」のコーナーは、2003年10月12日から2005年7月31日まで89回にわたってオンエアしました。『ソウル・ブレンズ』自体が時間変更、短縮になったりといった事情で、一旦終わりましたが、4年9ヶ月ぶりに復活です。 記念すべき復活第1回は、先日(3月29日と30日)に目黒ブルース・アレイで行われた「スティーヴィー・ワンダー・トリビュート」のライヴ音源からご紹介します。これは、昨日までのブログでご紹介したとおり、ケイリブ・ジェームスとピアニストの秋谷えりこさんらのバンドが、スティーヴィー楽曲をカヴァーしてトリビュートしたもの。その音源を、番組独占で入手。2日にわたるパフォーマンスの中から厳選して2曲をオンエアする予定です。他ではどこでも聴くことはできません。 「ソウル・サーチン」では、今後も、吉岡正晴独自の切り口とエクスクルーシヴな音源を発掘してオンエアしていきます。今後も、積極的に来日ソウル・アーティストへのインタヴューなども企画しています。特に日本で活躍するブラック・ミュージシャン周辺の動きには注目していきたいと思います。 4月4日の放送では、ケイリブ・ジェームスが歌う「スーパー・ウーマン・スイート~ホエア・ワー・ユー・ホエン・アイ・ニーデッド・ユー」と、同じくケイリブとユリのデュエットで歌われる「レイトリー」をオンエアする予定です。どちらも素晴らしい仕上がりですので、エアチェックをお勧めです。CDにもなっていないこと、また、今後オンエアされることもまずないでしょうから、お聴き逃しなく。 よく考えてみると、「ソウル・サーチン」のイヴェントで記録した音源などにも「お宝」はまだまだあるので、その辺も徐々にご紹介できればと考えています。そうしたものを紹介しつつ、日本のソウル・ミュージック・シーンをサポートできればいいのではないかと思います。 また、現在インターFMの番組は、関東地区の方々はインターネット経由でも聴けますので、番組ウェッブ、ソウル・サーチンのブログ/ホームページ、また、ソウル・サーチン・ツイッターなどとも連動してソウル・ミュージックの今をご紹介します。 http://www.interfm.co.jp/ ここで「今すぐパソコンでインターFMが聴ける」をクリック。 http://radiko.jp/ ここからインターFMをクリック。 『ソウル・ブレンズ』、および、『ソウル・サーチン』のコーナーへのメールあて先は、marvin@interfm.jp です。 ソウル・ミュージックに関する質問などもどんどんお寄せください。可能なかぎりお答えしていきたいと思います。 また、ツイッターは http://twitter.com/soulsearcher216 です。番組始まるぎりぎりまでつぶやいてみようと思っています。 ソウル・サーチン・ブログ: http://ameblo.jp/soulsearchin/ ソウル・サーチン・オフィシャル・ホームページ http://www.soulsearchin.com/ ENT>ANNOUNCEMENT>RADIO>Soul Searchin

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△スティーヴィー・ワンダー・トリビュート(2日目)

△スティーヴィー・ワンダー・トリビュート(2日目) 【Stevie Wonder Tribute Day 2】 深い。 スティーヴィーの楽曲をじっくり研究し、カヴァー作品を選び抜いておこなったスティーヴィー・トリビュート。動員から言えば1日でよかったかもしれないが、ケイリブがどうしてもやりたい曲がたくさんあるから2日にする、ということで2日になったそうだ。2日目は、5曲前日にやらなかった曲をやった。 ファーストのオープニングは、『キー・オブ・ライフ』からの「コンテュージョン」(インスト)。マサ・コハマのギターが光る。もう1曲「ブギー・オン・レゲエ・ウーマン」をインストでこなした後、「スーパーウーマン」のフル・ヴァージョン。ケイリブはMCでこれを『トーキング・ブック』からの曲と紹介したが、実は正解はその前のアルバム『ミュージック・オン・マイ・マインド(邦題、心の詩)』からの作品。これはなかなかのものだった。ケイリブがこういう曲をやりだすと、本当にスティーヴィーっぽくなる。 そして、この日の第一のハイライトがユリとのデュエット「ユー・アー・マイ・ヘヴン」。ロバータ&ダニーの曲だ。ユリ、お見事です。そして続いて、サユリーが歌う「センド・ワン・ユア・ラヴ」。こうしたあんまり黒っぽくない曲調はサユリーにとってもあっている。ユリもサユリーも英語がネイティヴだけに、安心して聴いてられる。これもよかった。 セカンドの「レイトリー」も、この日だけ。ユリとケイリブのデュエットで聴かせたが、これが思った以上に素晴らしかった。浮気が発覚したという切ない曲を、男女のデュエットでやるとは。その時点で、大アイデア賞だが、ユリのパフォーマンスが圧巻。この2日全曲の中で1番よかった。彼女の歌を聴いている限り、誰も日本人だなんて思わない。このヴァージョンは、ほんと、スティーヴィーに聴かせたい。それくらいクリエイティヴだった。スティーヴィー楽曲は、日本人歌手も多数カヴァーしているが、たいがい、楽曲の表面をなぞるだけで終わる。英語の問題もあるが、楽曲の咀嚼度の問題で、その点、ユリのパフォーマンスは見事だ。 ユリはこの日大活躍で、もう1曲『シークレット・ライフ・オブ・プランツ』収録の「カンバック・アズ・フラワーズ」を熱唱。あまりなじみのない曲だが、がんばっていた。 3月30日は、なんとファンキー・ドラマー、ジェイ・スティックスの誕生日当日。ということで、アンコール前に、ジェイに誕生日ケーキが贈られ、バンド全員でスティーヴィーの「ハッピー・バースデイ」が歌われた。「Happy birthday, Jay Stixx」と全員がコーラスするところなどは、なかなか。最後、アンコール「スーパースティション」のところでは、前日になかった「サー・デューク」をマッシュアップして差し込んだ。 それにしても、スティーヴィーの楽曲は、深い。そして、前日見た後、スティーヴィーの2007年のライヴ評を読み返してから臨んだ2日目は、改めて、スティーヴィーのライヴにおける偉大さを思い出した。 ◎ライヴ音源をオンエアー ということで、来る4月4日(日)から始まる『ソウル・ブレンズ』内『ソウル・サーチン』のコーナーで、この日のライヴ音源からご紹介しようと思っている。『ソウル・サーチン』(インターFM東京地区76.1mhz=毎週日曜午後2時半~2時50分頃)では、ソウル・サーチャー吉岡正晴ならではの切り口で、ソウルをサーチンしていきます。他ではかからないようなレア音源も大放出。お楽しみに。 ■ キー・オブ・ライフ~最高傑作 Songs in the Key of Life posted with amazlet at 10.03.31 Stevie Wonder Japanese Import (2000-05-02) 売り上げランキング: 4712 Amazon.co.jp … Continue reading

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