Monthly Archives: September 2008

▲即興ピアニスト深町純、定例ピアノ会第93回

【即興ピアニスト深町純、定例ピアノ会第93回】 即興。 毎月定例で行われているこの会は、ピアニストの深町純が即興でピアノを弾き、即興でおしゃべりをする会。2000年1月から始まり、毎月最終土曜日に夜、現在は祐天寺のFJズという店で行われている。すべて出たとこ勝負、いい出来もあれば、それほどでないときもあり、それも即興の味。2度と同じ演奏はない。彼が使うのは、ヤマハのCP80という電気ピアノ。これに別の機材をつないで、さまざまなシンセサイザーっぽい音も出すが、全部の演奏は彼ひとりでやっている。 さて、この日は、お客さんの誰かが、最近発見されたというモーツァルトの未発表曲の楽譜のコピーを持ってきて、深町さんに弾いてくれ、という。さすがに普段は初見で何でも弾けるプロの深町さんだが、その楽譜が現代のものと若干違っていて、また、いわゆるト音記号に相当するものが書いていないために、どれがドの音かわからない、またこれがピアノのためか、あるいは、おそらくヴァイオリン用の曲ではないかといったことが想像されるが、それらを踏まえて、いろいろ研究して、宿題ということで来月までお待ちください、とのこと。 ということで、来月は、モーツァルトの未発表曲が深町ピアノで聴かれそうだ。 ◎お知らせ なお、来月10月は仕事の都合で最終日曜日10月26日になります ■FJ’ズ オフィシャル・ウェッブ http://fjs.fukamachi-jun.com/ ■セットリスト深町純 93回  Setlist : Fukamachi Jun #93@FJ’s, September 27, 2008 Fukamachi Jun (Keyboard, Yamaha CP80) 1st set show started 20:02 01. 2008年9月27日20時08分の作品(15:57) 02. 2008年9月27日20時32分の作品(14:41) 03. 2008年9月27日お題拝借作品1(3:13) 04. 2008年9月27日お題拝借作品2(2:46) Show ended 21:02 2 nd … Continue reading

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●SOS バンド・ ライヴ~サマー・オブ・1980~

【SOS バンド・ ライヴ~サマー・オブ・1980~】 フラッシュバック。 2006年11月以来約1年10ヶ月ぶりのアトランタのSOSバンドのライヴ。アトランタと言っても、プロデュースしていたのが、ミネアポリスのジャム&ルイスらとあって、ある種ミネアポリス・ファンクとして受け入れられているバンドでもある。 この手のセルフ・コンテインド・グループは、まちがいなく徹底的に観客をエンタテインするので、今回も安心して身を任せた。1曲目からアップテンポでハイエナジー、歌って、激しく踊り、観客にマイクを向け、観客と一体型ライヴを繰り広げる。 今回メンバーで前回との違いはドラマーだけ。今回は新しい女性ドラマーになっていた。若さ爆発で若干叩きすぎる感もなくはないが、強いドラマーだ。なにより、リードのメリー、トランペット、サックス、そして、コーラスの3人が踊る踊る。そして、向かって左側のキーボードがたたき出すシンセ・ベースが実に気持ちいい。 3曲目で大ヒット「ジャスト・ビー・グッド・トゥ・ミー」が登場。ジャム&ルイス・サウンドが生でその姿を目の前に現す。11曲目でメンバーが叫ぶ。「オールド・スクール! オールド・スクール! オールド・スクールと言え~~~」 ただ、バンドの音がしっかりしていたが、なぜか、この日はメリーらのヴォーカルの音がバンド・サウンドに埋没していた感があった。いつもはバランスがいいのに、なぜだろう。ミックスの問題か、メリーの声の調子が絶好調ではなかったのか。 今回の発見は、トランペット奏者で、ほぼオリジナル・メンバーでもあるアブドゥール・ラウーフがかなり踊りがうまいということ。切れよく、全体的な振り付けも彼を中心に行っているような印象を受けた。1980年代のブラック・バンド、しかもファンキー系をお好きな方ならまずまちがいないライヴだ。アンコールでは、観客も総立ちになった。 彼らのデビュー曲「テイク・ユア・タイム」が大ヒットしたのが1980年夏のこと。ちょうど、これと同時にリップス・インクの「ファンキー・タウン」が大ヒット、日本では山下達郎さんの「ライド・オン・タイム」が大ヒット。他にダイアナ・ロスの「アップサイド・ダウン」、ジョージ・ベンソンの「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」などが80年の夏をフラッシュバックさせる。そのSOSのデビュー・アルバムのライナーを書いた時は、まさか彼らのライヴを日本で見られるなどとは夢にも思わなかった。そして1987年に渋谷ライヴインで初ライヴ。長く続けるということ、継続は力だ。SOSは、サウンド・オブ・サクセス(成功のサウンド)の略。 ◎ ライヴはコットンクラブで火曜日(2008年9月30日)まで。 http://www.cottonclubjapan.co.jp/ccj/top.html ■ メンバー  The S.O.S. Band ザ・エス・オー・エス・バンド Mary Davis(vo), Abdul Raoof(vo,tp), Frederick Thaxton(vo,sax), Celia Georgie(back vo), Darryl Rouse(key), Allan Smith(key), Reginald Ward(g), Crystal Martin(ds) ■セットリスト SOSバンド@ コットンクラブ、2008年9月28日(日) Setlist: … Continue reading

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⊿岡伸昭xニック岡井 フット・ペインティング展『After The Dance』10月16日から

【岡伸昭xニック岡井 フット・ペインティング展『After The Dance』10月16日から】 フット・ペインティング。 日本を代表するソウル・ダンサー、ニック岡井の足元の動きを、キャンヴァスに印したいとの一途な思いを実現した前代未聞のアート、「フット・ペインティング」。この「フット・ペインティング」世界唯一のアーティスト岡伸昭の個展『アフター・ザ・ダンス~ゲット・オン・ザ・グッド・フット』が来る2008年10月16日(木)から11月18日(水)まで東京新宿のビームス・ギャラリーで行われる。入場無料。岡作品がビームス内Bギャラリーで展示されるのは、2004年6月以来約4年4ヶ月ぶりのこと。 ニック岡井がジェームス・ブラウン、テンプテーションズ、ルーファス・トーマス、マーヴィン・ゲイなどのソウルの名曲をかけながら、その独自のステップを、靴に青い絵の具をつけて白いキャンヴァスの上で踊り、そのフットステップを作品にした。今回展示されるのは約20数点。また、ニック自身が作品を作るときに履いていた靴2足も展示される。また同時に、制作時のスライドショウ、動画なども15分程度に編集した映像も会場で流す予定。 今回はフライアーをベースにしたB2の大きさ(515mm×728mm)のポスター、さらに4点の葉書も制作。 ニック岡井氏はご存知のように2007年11月11日、東京で60歳で急死。この「アフター・ザ・ダンス」は、ニック一周忌のトリビュート展ともなる。 これに先立ち、先日行われた「ソウル・パワー東京サミット」で作品4点を展示、そこで「可愛いいひとよ」が歌われた。「ソウル・パワー」で展示されたのは、ジェームス・ブラウンの「マザー・ポップコーン」で踊った「ポップコーン・セヴン」2点、ルーファス・トーマスの「ブレイクダウン」で踊った「ブレイクダウン」、そして、スピナーズの「イッツ・ア・シェーム」で踊った「フリー・チャチャ」。このほかに、テンプテーションズの「マイ・ガール」、マーヴィン・ゲイの「悲しいうわさ」などで踊った作品、また、「スケーター」、「ファンキー・ブロードウェイ」、「ホット・パンツ」などの作品が展示される予定。 ソウル、ダンス、そして、アートに興味ある方、ぜひごらんになってください。 ■ 10月17日(金曜)レセプション 個展2日目となる2008年10月17日(金)午後6時から8時まで、新宿ビームス・Bギャラリーで、レセプションを行います。無料。どなたでもはいれますので、お待ちしております。ワインとソフトドリンクをご用意しています。アーティスト岡伸昭本人もごあいさついたします。 ■ 写真のフライアーを置いてくださるソウル・バー、カフェ、レストラン、クラブなどがございましたらebs@st.rim.or.jp までご連絡ください。数が許す限りお送りします。 ■ 関連過去記事 2004/06/18 (Fri) Footsteps Of The Master Of Dance, Nick Okai Explode http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200406/diary20040618.html November 12, 2007 Nick Okai Dies At 60 http://blog.soulsearchin.com/archives/002142.html November 13, … Continue reading

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△『真夏の夜の偉人達』NHK-FMで放送

【『真夏の夜の偉人達』NHK-FMで放送】 偉人たち。 2007年8月にNHK-FMで5夜にわたって放送された『真夏の夜の偉人達』という、それぞれの音楽ジャンルでの偉人たちにスポットをあてた2時間番組が、今年も9月最終週に5夜にわたって放送される。 昨年、スティーヴィー・ワンダーを紹介した松尾潔さんが、今年はマーヴィン・ゲイを、またジャズ評論家の小川隆夫さんがビル・エヴァンスを取り上げる。放送は、マーヴィン・ゲイが2008年9月30日(火曜)午後11時(23時)から午前1時までの2時間。ビル・エヴァンスが10月2日(木曜)同時刻。他に、9月29日(月)立川志らくさんが岡晴夫を、10月1日(水)に藤あや子さんがエアロスミスを、10月3日(金)に中村中(なかむら・あたる)さんがちあきなおみを紹介する。 松尾さんは、このところすっかりマーヴィン漬けだったようで、ずいぶんといろいろ研究されたようだ。コーナーをいろいろ作って、まとめたそうだ。それでも、しゃべりたりない、とのこと。そうでしょうねえ。(笑) 2時間x5日やっても、できるでしょう。 松尾さんの不定期コラム。(2008年9月16日付け)↓  http://www.nevertoomuch.jp/column2/column.html 松尾潔オフィシャル・ウェッブ ↓ http://www.nevertoomuch.jp/index2.html なお、改めて、正式に告知するが、マーヴィン・ゲイ本人の唯一の自伝であり、音楽バイオグラフィー(伝記本)としても名著として評価が高い、『Divided Soul』(デイヴィッド・リッツ著=1985年)の日本発売が決定した。邦題は仮題だが、『引き裂かれたソウル(魂)』で、2009年4月2日、ブルーズ・インターアクションから発売される。翻訳・監修を吉岡正晴が担当する。2009年4月2日は、ご存知の方はおわかりだと思うが、マーヴィン生誕70周年の記念日である。 +++ さて、『偉人…』を担当するもう一方、小川さんとは、しばらく前にコットン・クラブでお会いしたときに、少しだけお話させていただいたが、ほぼ毎日のように更新されるブログは、ジャズを中心にした話で満載だ。文章がとてもわかりやすく、また、彼のコレクターぶりが思い切りでていて、最高だ。音楽への接し方がやさしくてすばらしい。実は彼の本職はジャズだが、ソウル・ミュージック、古い時代のR&Bが大好きで、サム&デイヴの日本初公演をしっかり見ていたり、ニューヨークのジェームス・ブラウンの葬儀に参列したり、自分がDJをするときに、ソウル特集をやったりするほどのソウル・マンなのだ。僕などは、小川さんに昔のソウル・レコードの再発もののライナーなどを書いてもらいたいと思ったりする。ソウル専門とは違う視点で書かれるからとても興味深いものになることまちがいない。 小川隆夫さんのブログ↓ http://blog.excite.co.jp/ogawatakao/ NHKの収録について書かれたブログ↓ http://blog.excite.co.jp/ogawatakao/8573690/ (収録したときの雰囲気などもすでに書かれている) ちなみに、小川さんはすでにプレイする曲リストを公開している。以下ブログより。 1.アイ・ラヴ・ユーfrom『ニュー・ジャズ・コンセプションズ』(リバーサイド) 2.モックス・ニックスfrom『アート・ファーマー/モダン・アート』(UA) 3.ブルー・イン・グリーンfrom『マイルス・デイヴィス/カインド・オブ・ブルー』(ソニー) 4.枯葉(テイク2)from『ポートレイト・イン・ジャズ』(リバーサイド) 5.不思議の国のアリスfrom『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』(リバーサイド) 6.マイ・ファニー・ヴァレンタインfrom『ビル・エヴァンス&ジム・ホール/アンダーカレント』(UA) 7.あなたと夜と音楽とfrom『インタープレイ』(リバーサイド) 8.ザ・タッチ・オブ・ユア・リップスfrom『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』(ヴァーヴ) 9.ホワット・アー・ユー・ドゥーイング・レスト・オブ・ユア・ライフfrom『フロム・レフト・トゥ・ライト』(MGM) 10.モーニン・グローリーfrom『ライヴ・イン・トーキョー』(ソニー) 11.酒とバラの日々from『トニー・ベネット&ビル・エヴァンス』(ファンタジー) 12.きみの愛のためにfrom『アフィニティ』(WB) 13.マイ・ロマンスfrom『ラスト・レコーディングII』(JVC) なお、『真夏の夜の偉人たち』の放送テーマは次の通り。時刻は毎夜23時~25時。 2008年9月29日(月) 立川志らく「岡春夫」 2008年9月30日(火) 松尾 潔 「マーヴィン・ゲイ」 2008年10月1日(水) 藤 あやこ「エアロスミス」 2008年10月2日(木) 小川隆夫「ビル・エヴァンス」 2008年10月3日(金) 中村 … Continue reading

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▽ホセ・ジェームスにJosei, Akita, Midorin

【ホセ・ジェームスにJosei, Akita, Midorin】 ミネアポリス。 ソウルメイト松尾氏より「ミネアポリス出身のホセ・ジェームス、見に行きません?」のお誘い。ただ単純に「ミネアポリス」の単語に反応し、ほいほい行くことに。不勉強で知らなかったのだが、けっこうクラブ系で人気があるジャズにヒップホップの要素をまぶした若いシンガーだった。イギリスのクラブDJ、ジャイルス・ピーターソンの新レーベル、ブラウンズウッドから今年デビューした。 時間ちょうどにビルボードに入ると、5階まで超満員で驚く。ホセってそんなに人気者だったんだと認識。するとオープニングはアフロヘアのメンバーが。あれっと思うと、なんと日本のジャズ・グループ、ソイル&ピンプ・セッションズのメンバー、丈青(じょうせい)、秋田ゴールドマン、みどりんのピアノ・トリオ。彼らはJ.A.M(3人の頭文字を取っている)として活動。なかなかファンキーでかっこいいクラブ・ジャズ演奏を繰り広げた。特にピアノのパフォーマンスが、たとえば最近見たラムゼイ・ルイス・トリオあたりをもっとストリートに、もっと今日風にかっこよくした感じだ。若さ、勢い、クールとホットがコインの裏表のように一体化していて心地よい。ピアノの丈青の真後ろから見る席だったのだが、ピアノのパフォーマンスとともに、大きなアフロヘアというかカーリーヘアみたいなのが左右にゆれるのがかわいい。 「僕と一文字しか違わない、ホセを紹介します」と言ってホセを招きいれ、一緒にセッション。一文字しか違わないとは、「Jose」と「 Josei」の一文字違いだ。ホセはなかなか渋い声の持ち主。僕には若きルー・ロウルズの声がよみがえった。ルーもソウルというよりジャズ寄りだったが、このホセもそんな感じ。全体的な雰囲気も、いかにもクラブ・ジャズ風のクールな感じだった。どこかボビー・マクファーリン風のところもあった。彼も一歩間違えばヒップホップでもやりそうな感じの若者。ジャズにいくか、ラップにいくかの分岐点はどこにあるんだろう。 ■ メンバー J.A.M 丈青/Josei(Piano/Keyboards) 秋田 ゴールドマン/Goldman Akita(Bass) みどりん/Midorin(Drums) ホセ・ジェームス・グループ ホセ・ジェイムズ/Jose’ James(Vocals) ギデオン・ヴァン・ゲルダー/Gideon Van Gelder(Piano/Keyboards) ネヴィル・マルコム/Neville Malcolm (Bass) リチャード・スペイヴェン/Richard Spaven(Drums) ■セットリスト:J.A.M / ホセ・ジェームス 2008年9月19日(金) Setlist : J.A.M. / Jose James J.A.M. show started 21:36 01. Roy’s … Continue reading

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☆ソウル・パワー2008~2日間を見て

【ソウル・パワー2008~2日間を見て】 意義。 今年で3回目を迎えた『ソウル・パワー』。昨年より1時間超延び4時間半近く。2バンドが常にバックを支えるために、セットチェンジの間がない。そこで、本当に見ている人は気を抜くところがない。トイレ休憩がない、飲み物を飲んだりする時間がない、ということになる。まあ、それでも、結論から言うと、みなさんが好きなときにトイレなり、飲み物を飲みに行かれるのがいいのではないだろうか。これで、アーティストの転換時に休憩をいれると、その時間だけトイレの行列が長くなってしまう。さて、それはともかく、4時間超のノンストップ・ライヴ、足腰が痛くなる人がでてくるのもわかる。(笑) これだけ盛りだくさんだと全部のアーティストには触れられなくなってしまうが、少しずつ。まずゴスペラッツ。個人的にはフォー・トップスの「エイント・ノー・ウーマン」と新曲「禁煙Swing」が特に気に入った。前者はそれこそマーチンが20年以上前によくカヴァーしていたというので、そのころからのファンには涙ものだったようだ。そして、竜ヶ崎宇童の「禁煙音頭」を今風ニュー・ジャック・スウィングのサウンドでやるという斬新な試み。最後の「スイ~~~ング」という低音、佐藤さんの声が実にいい。 そして、スクープ。1曲目は、なんとガッツがリードでインプレッションズ(カーティス・メイフィールド)の「ムーヴ・オン・アップ」を堂々披露。自身のライヴでもよく歌っているだけに手馴れたもの。タケさんは2日目では「ホワッツ・ゴーイン・オン」を歌い、「ソウル・パワー・シフト」へ。そして、タケさんのエロエロ・ソウルは独自の世界を醸し出す。この路線、もっと突き進めてください。(笑) ジェイ&ズーコは実におもしろいユニット。彼らに限らずみなトークが漫才風になっていて、これはこれでこの『ソウル・パワー』の隠し味になりつつあるような気がしてきた。そして、何度も書いているが、このジェイさんのド演歌ソウルにはひれ伏す。 そして、マーチンのソロ部分は、次々とサプライズ・ゲストを惜しげもなく出す。若手のメイJ.そして東京初日は、つのだ☆ひろさん。巨大なミラーボールが回り、ディスコの永遠のチーク定番「メリー・ジェーン」が流れ始め最初の1番をマーチンが歌うと、つのださんがおもむろに登場だ。そして、昨年のサプライズ、ブラザー・コーンが登場し、サム&デイヴを、そして、同じくマーチンと過去にサム&デイヴをカヴァーしたブラザー・クロが加わる。まさに、この『ソウル・パワー』だけでしか見られないユニットというのが、このイヴェントの存在価値をあげている。 そして、ダンスマン。バンドでやるとやはり違う。ためが、ためが、いいです。(笑)ホイットニーの「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」の荘厳な歌詞が、こんなになってしまって…。(笑) でもせつなくていい詞だ。 今年のトリはゴスペラーズ。今回はいつになく「ソウル・パワー・シフト」。今回の新企画は、北山陽一&佐藤善雄の「ミスター・ベースマンズ」。しかも歌う曲が山下達郎作・フランク永井歌の「ウーマン」。これはおもしろい! 来年の前座、トップバッターは決まりではないか?(笑)ところで、ふと思ったのだが、「ベースマン」の複数形って、ひょっとして「ベースメン」じゃないかな、と。(笑)英語ネイティヴに聞いてみよう。 ゴスは、やはり、新曲「1,2,3…」「ベッチャバイ…」「ラヴ・マシーン」などの振り付けがソウルフルなムードを醸し出す。これらの振り付けをしたマイケル鶴岡は、ドン勝本、ニック岡井とともに、「キング・オブ・ソウル」の一員であり、振り付け師だ。そういう意味で、ニック直系のソウル・ステップがこうしたところにも宿っている。ゴスペラーズの通常のライヴでは見られない、「ソウル・パワー・シフト」がここだけで見られることに大いに価値がある。 最後のアンコール、武田と哲也。ショート・コントからこの「スタンド・バイ・ミーに贈る言葉」。2曲を挟み込んだもの。セットリストをこうして振り返ると、ライヴの模様がよみがえる。 最後の最後は、「可愛いいひとよ」。ここにブラザー・コーン、そして、木梨憲武が登場で大いに沸く。このオリジナルを歌ったニック岡井、そして、ニックとともにカヴァーしたドン勝本は昨年相次いで亡くなった。最後にマーチンとブラザー・コーンが、「ニック岡井さん、ドン勝本さんをリスペクトし、この曲をずっと歌い続けていきたい。そして、ニックさんの踊った足跡が作品となったフット・ペインティングが入り口に飾られています」とアナウンスしてくれた。アリーナの観客は入口と出口の動線が、横の出入口だったために、正面玄関前を通らなかったので、ひょっとしてごらんになっていない方もいらしたかもしれない。だが1階席、2階席の方は、帰り際、作品の前で足を止め、携帯で写真を撮っていた。ブラザー・コーン、マーチンもこの作品の前で写真を撮影してくれた。 この岡作品『アフター・ザ・ダンス』を見て、ニックさんのことを思い出した、という方もいた。そして、黒沢さんは打ち上げの席で声を枯らしながら、「いやあ、ミラーボールの上で絶対ニックさん、(ライヴを)見てたよ、見てたよ」と言ってくれた。今回は4点を飾らせていただいたが、20数点を展示する展示会が10月16日から新宿ビームス・ギャラリーで始まる。ニックやそのダンスに興味のある方はぜひおいでください。個人的にはニックにとっていい供養になったと思う。 3年間、続いている『ソウル・パワー』。毎回、前回よりも長くなり、盛りだくさんになってきている。そして、内容も充実、密度も濃い。新人の挟み込み方もいい。あとは、いかにこのイヴェントに「ソウルの意味づけ」ができるかだけだろう。例えば、今年でいえば、ゴスペラッツが「エイント・ノー・ウーマン」、ゴスペラーズが「ベッチャバイ・ゴーリー・ワウ」、スクープが「ホワッツ・ゴーイング・オン」、伊藤由奈が「アイム・エヴリ・ウーマン」を歌ったりといったポイントが今後どれだけ演出できるかということだ。いろいろなアーティストがこの『ソウル・パワー』に出たい、あるいは出てソウル・クラシックを歌ってみたい、と思うようになれば、そのとき『ソウル・パワー』が真の意味で一人歩きを始めるだろう。来年も楽しみだ。 ■ ソウル・パワー 過去関連記事 September 22, 2008 Soul Power 2008: Tokyo Summit Day Two: http://blog.soulsearchin.com/archives/002679.html September 21, 2008 Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One http://blog.soulsearchin.com/archives/002678.html August 12, … Continue reading

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◎ユニバーサルからレア・ソウル・シングルス・コレクション発売

【ユニバーサルからレア・ソウル・シングルス・コレクション発売】 レアソウル。 ユニバーサルに残る膨大なカタログから、レアなソウル・シングルを集めた日本独自のコンピレーションが10月末に発売される。タイトルは、『ソウル・ギャラクシー』、全20曲、どれもレアなものばかり。中には数千円から数万円の値段がつくシングル盤も惜しみなく収録されている。 これを選曲したのは、日本のソウル・バー業界の総本山、赤坂「ミラクル」のオウナー、川畑満男さんだ。彼が持つシングル・コレクションから、選曲し、許諾が取れたものを20曲、ここに集めた。 2008年3月、ソニーからリリースされた2枚組み『ロスト・ソウル・ジェムス』が大変好評だったことを受け、今回はユニバーサル・カタログから編纂された。川畑さんから今年の春頃に相談を受け、ライナーを書いた。かなりわからないことが多かったが、それでもいくつか新発見もあった。もっと時間があれば、さらなる取材ができたような気がする。 ■ソウル・ギャラクシー ~ ギャンブリング・トゥ・スウィート・ハーモニー http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001EB5BJE/soulsearchiho-22/ref=nosim/ 収録曲は次の通り。 01. Richmond Extension / Let’s Get Into Something 02. Five Special / The More I Get To Know You (Part 1) 03. Tomorrow’s Promise / Never Take Your Love Away 04. Ambition … Continue reading

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○東京ジャズ2008、NHKで放映開始

【東京ジャズ2008、NHKで放映開始】 放映。 2008年8月末に計5ステージ行われた「東京ジャズ2008」の模様が、続々とNHKで放映される。まず、NHK-BShi(BSハイヴィジョン)で放送された後、NHK-BS2(通常の衛星放送)で放送される。放送予定日と、放送内容は次の通り。 注目のサム・ムーア、スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、BSHiで9月25日夜、通常のBS2で10月9日深夜(正確には10月10日午前0時15分から)となる。3アーティストで90分の放送枠なので、各アーティスト30分程度の放送になるとみられるが、スライだけでも、フルサイズでのオンエアーをお願いしたいところだ。 【東京JAZZ2008】 NHK BShi 放送日・時刻 2008年9月22日(月)23:40~01:09〈2008年8月29日 19:00公演の模様〉 日野皓正クインテット、ロン・カーター・カルテット、デイヴィッド・サンボーン 9月23日(火)23:40~01:09〈8月30日 13:00公演の模様〉 ジャミン・ゼブ、上原ひろみ&熊谷和徳(タップダンサー)、ハンク・ジョーンズ・トリオ(スペシャルゲスト デイヴィッド・サンボーン)、ハンク・ジョーンズ&ロン・カーター&NHK交響楽団 9月24日(水)23:40~01:09〈8月30日 19:00公演の模様〉 上原ひろみ、 リシャール・ガリアーノ、ミッシェル・カミロ・トリオ 9月25日(木)23:40~01:09〈8月31日 13:00公演の模様〉ロベン・フォード、サム・ムーア、スライ&ザ・ファミリー・ストーン 9月26日(金)深夜【土曜午前】00:30~01:59〈8月31日 19:00公演の模様〉 ジョージ・ベンソン、フォー・プレイ、フォー・プレイ&デイヴィッド・サンボーン 【東京JAZZ2008 ダイジェスト】  9月27日(土)深夜【日曜午前】00:00~01:29 【東京JAZZ2008 ダイジェスト】 NHKBS2 10月3日(金)深夜【土曜午前】00:10~01:42 【東京JAZZ2008】 NHK 総合 【東京JAZZ2008】 NHK BS2 10月6日(月)深夜【火曜午前】00:00~01:29〈8月29日 19:00公演の模様〉日野皓正クインテット、ロン・カーター・カルテット、デイヴィッド・サンボーン 10月7日(火)深夜【水曜午前】00:00~01:29〈8月30日 13:00公演の模様〉 ジャミン・ゼブ、上原ひろみ&熊谷和徳(タップダンサー)、ハンク・ジョーンズ・トリオ(スペシャルゲスト デイヴィッド・サンボーン)、ハンク・ジョーンズ&ロン・カーター&NHK交響楽団 10月8日(水)深夜【木曜午前】00:00~01:29〈8月30日 19:00公演の模様〉上原ひろみ、 リシャール・ガリアーノ、ミッシェル・カミロ・トリオ 10月9日(木)深夜【金曜午前】00:15~01:44〈8月31日 13:00公演の模様〉 … Continue reading

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◆ソウル・パワー2008(パート2)~セットリスト2日分

【ソウル・パワー2008 (パート2)東京サミット2日目~セットリスト2日分】 熱厚暑。 2日間の『ソウル・パワー』を見て、なんとなく今年の夏も終わったかなあ、という感じがした。もう秋分の日。2日にわたって4時間超のライヴ、スタッフ、出演者、そして何より観客のみなさん、お疲れ様でした。 21日だけに登場したのは、新進気鋭の福原美穂。ブルース・アレーでブレンダ・ヴォーンのライヴで一度見た。1曲目はさすがに大観衆に緊張したのかかなりナーヴァスになっていたようだが、後半から徐々に自分のものにしていった。2曲目は堂々と歌った。オリジナルの「ノー・ワーニング」はロックぽく、アイク&ティナ・ターナーのティナ風に徹底するとおもしろいかもしれないと感じた。1日目と2日目にも登場のメティスは、ウーアのレゲエ・ヴァージョンという感じ。 21日鈴木雅之セットでは、20日のつのだ☆ひろゲストがなかったために、ドリス・デイ、シュレルズなどで大ヒットした「エヴリバディー・ラヴズ・ア・ラヴァー」を披露。これがなかなかよかった。マーチンが、「ドゥ・ザ・バード」「ドゥ・ザ・ツイスト」なんて挟み込んでいたのを、聞き逃さなかった。スクープは、昨日「Q」をやったかわりに、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」に差し替え。これも「ソウル・パワー・シフト」。 これらのセットリストの中で一番暑くて熱くて厚かったのが、ジェイ&ズーコ。それにしても、ジェイのあの声はどっからでてくるんだ。(笑) ダンスマンの「ゴールデン…」、最後の「な・ぜ・か」のタメが、生バンドでやると、思いっきりタメられて、思わず引きずられる。 それにしても、マーチン&ブラザー・コーンのソウル漫才コンビは絶好調だ。 ゴスペラーズが、「1,2,3…」、「ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ」、さらに「ラヴ・マシーン」にソウル・マナーの振り付けをして、歌って踊ったあたりは、まさに「ソウル・パワー・シフト」だ。特にスタリスティックスの「ベッチャ…」など、とろりとろけるソウル・バラードに動きが付けられるだけで、ソウルフルなグルーヴが生まれる。これらの振り付けが、キング・オブ・ソウル・サヴァイヴァー、マイケル鶴岡だ。 (この項、続きます) セットリスト、東京初日と2日目完全版。2日目は始まる前にかなりのハリケーンどしゃぶり。[ ]にオリジナル・アーティストを、( )は、ソウル・パワーでゲストで歌った人を示します。カヴァー曲は、ぜひオリジナルを聴いてみてください。 ■ 過去関連記事 September 21, 2008 Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One http://blog.soulsearchin.com/archives/002678.html August 12, 2007 Soul Power Tokyo Summit 2007: Singing Is Joy http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200708/2007_08_12.html July 27, 2006 … Continue reading

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★ソウル・パワー・サミット2008東京

【ソウル・パワー・サミット2008】 供養。 台風は無事過ぎ去り、午後から明るい陽射しが代々木第一体育館に差してきた。今年で3年目を迎える『ソウル・パワー・サミット』。代々木体育館2日をほぼ満員にするイヴェントは開演予定5時半ぴったりに始まった。それから参加者全員(志村ケンさんに呼び出され、早退した桑マンさんを除く)が、舞台で横一列に並び、『ソウル・パワー!』と叫んで、お辞儀をし、舞台からはけるまで、4時間19分ノンストップ、メニューてんこ盛りのライヴだ。(詳細セットリストは明日のブログで2日分掲載します) 前年同様、歌手を支えるバックバンドが2組いるために、アーティストの転換に無駄な時間がなく、次々とライヴが続く。ホストバンドは、ナニワ・エキスプレスとスクープ・オン・サムバディー。大まかに言うと、ゴスペラッツ、スクープ、ジェイ&ズーコ、鈴木雅之、ダンスマン、ゴスペラーズ、全員、という流れ。確かに4時間超は、長い。(笑) おなか一杯という感じだ。 20日だけに登場は、スクープのところに登場した伊藤由奈。このところ、いろいろなイヴェント的なライヴやゲストで遭遇することが多いが、この日は1曲「プレシャス」を歌った後に、「ソウル・パワー」用にシャカ・カーンの「アイム・エヴリ・ウーマン」を披露。これがなかなか迫力満点で、デュオとしてゴスペラーズの黒沢薫が相手をし、さらにゴスの北山・安岡組がバックコーラスをつけた。 そして、20日だけのサプライズ、シークレット・ゲストは日本のソウル・レジェンド、つのだ☆ひろさん。マーチンは「中学の頃、『メリー・ジェーン』を聴いてしびれました」といって本人を紹介。2人が永遠の名曲「メリー・ジェーン」を歌うと、体育館の天井からつるされた日本一大きいかと思われる巨大ミラー・ボールが回転し、下から超強力なスポットライトが当てられ、☆の光が会場全体に降り注いだ。僕も、つのひろさんの生「メリー・ジェーン」を聴いたのは初めてだ。近くにいた年配風のファンは、思わず「おおおっ、」と声をあげていた。 こういうイヴェントのおもしろさは、いろいろなアーティストのコンビネーションが見られること。ゴスペラッツ自体もそうだったが、マーチンとつのだ☆ひろ、マーチンとメイJ、ゴスペラーズに佐藤善雄、武田と哲也などなど、その組み合わせは無限だ。 ゴスペラーズはソウルフルな「ゴー・ゴー・サウンド」を取り入れたり、4曲をソウル振り付け専門家、マイケル鶴岡氏らによる振り付けで完成させ、いつになくソウル・ヴォーカル・グループ的な味わいを醸し出した。これが村上さんの言う「ソウル・パワー・シフト」だ。 「可愛いいひとよ」では、マーチンのCDと同じメンバー、コック・マック&ノッキーが登場。これにあわせ、出場者全員(桑マン除く)が「可愛いいひとよ」のステップを真似た。この曲の最後でマーチンが、「この曲は去年亡くなられたニック岡井さん、ドン勝本さんたちもやっていた曲で、我々も彼らをリスペクトして、この曲をずっと歌い続けていきたいと思います。そして、そのニックさんのダンスをペインティングしたアート、フット・ペインティングが入り口に飾ってありますので、どうぞ見て行ってください」と語ってくれた。 ニックの供養の意味もこめて、ニックがソウルの名曲にあわせ、靴にペンキを塗ってキャンヴァスの上で踊ったフット・ペインティング作品『アフター・ザ・ダンス』(岡伸昭作品)の展覧会をやりたいと思っていたところ、マーチンたちが「可愛いいひとよ」をカヴァーし、歌うというので、これはと思い、ニック岡井・岡伸昭のアート作品(4点)を会場に飾らせていただいた。きっとニックもそして、勝本さんも、この「可愛いいひとよ」をミラーボールの上から見ていたことだろう。開場時にはそれほど立ち止まる人は多くなかったが、帰り際には、マーチンのコメントの影響もあって、多くの人がこの作品の前で立ち止まっていた。『ソウル・パワー』スタッフのみなさま、心から感謝いたします。 (『ソウル・パワー』ライヴについて、明日も続きます) ■ メンバー =出演者= ナニワ・エキスプレス (清水興、岩見和彦、中村建治、東原力哉) ゴスペラッツ (鈴木雅之、佐藤善雄、桑野信義、村上てつや、酒井雄二) スクープ・オン・サムバディー (タケ[TAKE]、コーヘイ[KO-HEY]、コーイチロー[KO-ICHIRO]) メティス 伊藤由奈 ジェイ&ズーコ 鈴木雅之 つのだ☆ひろ メイJ. ブラザー・コーン ダンス☆マン ゴスペラーズ (村上てつや、黒沢薫、酒井雄二、北山陽一、安岡優) 武田と哲也 (武田雅治、村上てつや) コック・マック&ノッキー (ブラザー・コーン、鈴木雅之、木梨憲武) =サポートメンバー= 笠原智緒 (キーボード) 西野欣哉 (パーカッション) 太田貴之 (ギター) 種子田健 (ベース) ガッツ  (ギター) 松本圭司 (キーボード) ラムジー (パーカッション) サスケ  (トロンボーン) 鈴木正則 (トランペット) 竹野昌邦 (サックス) … Continue reading

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▲JFN『アーバン・ソウル・クラブ』にゲストで登場

▲The Soul Searcher Will Be On "Urban Soul Club" 【JFN『アーバン・ソウル・クラブ』にゲストで登場】 ソウルバー。 JFN系列14局でネットされているFMソウル番組『アーバン・ソウル・クラブ』の2008年9月20日放送分で、ソウル・サーチャー吉岡正晴が、ゲストで少しお話をしている。 『アーバン・ソウル・クラブ』は10年以上続いている長寿ソウル番組。ソウルバーのマスター、グッチ裕三さんとブラザー・トムさんが、毎回ソウル好きなお客さんを迎えて、フリートークを縦横無尽にしながら、ソウルの曲をかけるという番組。毎週土曜日の深夜24時から55分間、JFN各局で放送されている。(ただし放送時間は、局によって多少ずれるので各ローカル番組表を参照してください) 今回は、ソウル・レジェンドというテーマで、最近来日したスライ・ストーン、サム・ムーアの話、8月に亡くなったジェリー・ウェクスラー、アイザック・ヘイズ、またマーヴィン・ゲイの話などをする。店長、グッチ裕三さんも、スライのブルーノートのライヴにDJの赤坂泰彦さんと行かれたそうで、12分しかでてこなかったことに憤慨し、随分と激しい野次を飛ばしたという。 一体、このソウルバーに行くとどんなソウル談義が聴かれるのだろうか。東京エリアでは残念ながら聴けないが、下記ネット局で聴かれる方はぜひどうぞ。 『アーバン・ソウル・クラブ』 ネット局と放送時間(初回放送が毎週土曜深夜24時) JFN系FM14局ネット(2008.5現在) FM青森   (毎週土曜 24:00~24:55)  FMぐんま  (毎週木曜 20:00~20:55) 5日遅れ FM新潟   (毎週木曜 12:00~12:55) 5日遅れ FM長野   (毎週日曜 22:00~22:55) 1日遅れ  FM石川   (毎週土曜 24:00~24:55)  FM福井   (毎週土曜 24:00~24:55)  FM滋賀   (毎週土曜 24:00~24:55)  FM山陰   (毎週土曜 24:00~24:55)  FM岡山   (毎週土曜 24:00~24:55)  FM香川   (毎週日曜 26:00~26:55) 1日遅れ FM徳島   (毎週土曜 24:00~24:55)  FM高知   (毎週土曜 24:00~24:55)  FM佐賀   (毎週土曜 24:00~24:55)  FM大分   (毎週日曜 22:00~22:55) 1日遅れ ENT>RADIO>Urban Soul Club

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★ノーマン・ホイットフィールド、伝説のモータウン・プロデューサー逝く

★Norman Whitfield (Part 2) : The Legendary Producer Of Motown (昨日からの続き) 【ノーマン・ホイットフィールド、伝説のモータウン・プロデューサー逝く】 弔辞。 モータウンの伝説のプロデューサー、ノーマン・ホイットフィールドが9月16日に死去し、その報道が世界を駆け巡って3日。ノーマンはしばらく前からシーダース・サイナイ病院に入院していたが、ここのところは危篤状態だったという。昨日のブログ以降、ノーマンへのコメントが続々とでてきている。いくつかをまとめてみよう。 多くのヒットをノーマン・プロデュースのもとで出したテンプテーションズのオーティス・ウィリアムス。「ノーマンはスタジオでの総監督みたいなものだった。彼は自分の思った通りに音作りをしたがった。彼を知ってる人物なら誰もが、彼が頑固で、自分が信じていることを絶対に譲らないことを知っている。だが、ノーマンほどファンキーなグルーヴを作り出せる人物はほかにいない。彼はスタジオのマスター(巨匠)だった」 ノーマンがプロデュースし、「アイ・ノウ・アイム・ルージング・ユー」などが大ヒットしたレア・アースのギル・ブリッジス。「最初のレコーディング・セッションのことを覚えている。彼は、スタジオに入ってくるなり、君主のように振舞った。そして、ミュージシャンたちに1時間ノンストップでジャムをやらせ、録音した。彼はいつも首にタオルを巻き、汗びっしょりでスタジオを動いていて、ミュージシャンにソロ・パートの入る場所を指示する。(我々が帰った後)彼はその長いマスターテープを、3分半くらいに短く編集し、そしてできあがったのが『アイ・ノウ・アイム・ルージング・ユー』だった」 ノーマンの長年の友人、クレイ・マクマレイ。「彼はとても複雑な人物だった。アーティストを泣かせるのもお手の物。それでも彼にとっては、(そのアーティストに対して)リスペクトの気持ちはあったんだ。彼はとても立派で優秀なプロデューサーだ。(僕などは)一緒にそこで話をし、笑ったりすることもできるんだが、そうできた人は少なかっただろうな。そういう部分を知っている人は少ないはずだ」 映画『カー・ウォッシュ』のプロデューサー、ゲイリー・ストロンバーグ。「ノーマンは当時、誰もやらなかったような方法で、トラックを作っていた。彼には(音楽の)すばらしいヴィジョンがあった。彼は彼だけの世界に住んでいた。彼のやり方でやるか、さもなければ、やらないか、そのどっちかだった。彼にやりたいようにやらせておけば、素晴らしいものができてきた」 スモーキー・ロビンソン。「ノーマンはもっとも優れたソングライターであり、レコード・プロデューサーの一人だった。彼は彼が作った音楽を通して、永遠に生き続ける」 ノーマンと一緒に曲を書いたこともあるジャニー・ブラッドフォードは、クレイ・マクマレイらとともに最期を看取ったひとり。「この日は本当に悲しい日です」とコメント。 マーヴィン・ゲイの自伝『ディヴァイデッド・ソウル』を書いたデイヴィッド・リッツ。「ノーマンは、かつて、自分はスライ(・ストーン)をなんとか越えることだ、と言っていた。彼のサウンドは新しく、そのグルーヴは素晴らしい。スライはサイケデリックをつかんだ。だが、リズム、ホーンセクションなど、ノーマンの仕事振りは、スライに匹敵すると思う」 ■「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」エピソード ノーマンとテンプスの確執は有名だが、そのひとつのエピソードが、テレビ映画『テンプテーションズ物語』の中で語られる。ノーマンが書いた「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」をテンプスが録音するときのことだ。リードを歌うデニスがその曲の歌詞にかみついた。「それは9月3日のことだった。俺の父親が死んだ日だ。パパは、流れ者だった…」 デニスがノーマンにかみつく。「こんな曲は歌えん。日にちを変えてくれ」 「変えない、これで行く」「9月3日は俺の父が死んだ日なんだ、冗談じゃない」 「何? そんなのは、偶然だよ。俺は一行たりとも変えないよ」とノーマン。結局、ここはデニスが折れてこの曲は録音され、そして、大ヒットになっていく。これだけの強烈な個性があっただけに、衝突も多かった。だが、ヒットも、傑作も出た。 「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」は、1972年度のグラミー賞R&B部門で3部門を獲得する。「ベストR&Bソング」「ベストR&Bヴォーカル・パフォーマンス・デュオ・オア・グループ」と、もうひとつが、「ベストR&Bインストゥルメンタル・パフォーマンス」だ。「ソング」では、バレット・ストロングとともに、ノーマンも受賞。しかし、おもしろいのが、「ベストR&Bインスト」部門だ。これを受賞したのが、テンプテーションズ全員と、なんとプロデューサーのノーマンではなく、アレンジャーのポール・ライザーだったのである。もちろん、テンプス本人たちはトラック(インストゥルメンタル)の制作には一切タッチしていない。あれだけ我を通して作り上げた楽曲のトラック部分までがグラミーを獲得しながらも、実質それを作ったノーマンはグラミーをその部門では取れなかったというのだから、皮肉といえば皮肉だ。 ノーマンはその4年後、1976年度グラミー賞で、『カー・ウォッシュ』が「アルバム・フォー・オリジナル・スコア」部門を獲得する。 +++++ ■ ノーマンの生年について ノーマンの生年だが、死去の第一報がでたとき(9月17日午後3時すぎ=日本時間)は、1943年生まれ、というのがほとんどだった。その中で、唯一フリー・プレスのライター、ブライアン・マッカラムが67歳と書いていた。実は1943年生まれとする記事の中でも、「19歳でモータウンに入り…」という記述が多数あったが、これは、おそらくバレット・ストロングのヒット「マネー」を意味する。ここでバックコーラスをつけている。彼はそのモータウンの前に、セルマ(テルマ)・レコードというところで、すでにマイナー作品ながらレコード・プロデュースをしている。この「マネー」は、1960年のヒットだ。となると、1943年生まれでは計算があわない。逆に1941年生まれだと、19歳で1960年、モータウンの「マネー」とどんぴしゃになる。そこで、本ブログでは、1941年生まれを取り、一応多数を占めていた1943年生まれも、「説」としてある、とした。 ところが死去の第一報から一日あけると、前日まで1943年生まれとしていたウィッキペディアまでが、なぜかこんどは1940年生まれと書き直していたのだ。一方、LAタイムスが、ノーマンの生年を「選挙登録している生年」として1941年と書いた。おそらく、1941年が正しいのだろう。LAタイムス、USAトゥデイ、APは67歳(1941年生まれ)、ニューヨーク・タイムスはAP通信の記事を使って67歳、ただし、ロイターだけは65歳(1943年生まれ)をとっている。また生年月日は、なかなかでてこなかったが、インターナショナル・ムーヴィー・データベースに1941年5月12日と出ていた。ウィキの1940年説は、たぶん違うのではないかと思う。 ホイットフィールドは、4人の息子と1人の娘によって送られる。 ■昨日の記事 September 18, 2008 Norman Whitfield Dies At 67 【モータウン・サウンドの立役者、ノーマン・ホイットフィールド死去】 … Continue reading

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▲モータウン・サウンドの立役者、ノーマン・ホイットフィールド死去

Norman Whitfield Dies At 67 【モータウン・サウンドの立役者、ノーマン・ホイットフィールド死去】 訃報。 モータウンで多くのヒットを放ち、プロデューサーとして一世を風靡したノーマン・ホイットフィールドが2008年9月16日午後3時半頃、ロス・アンジェルスのシーダース・サイナイ病院で糖尿病のため死去した。EURweb(電子版)などが報じた。67歳だった。(65歳説もある) ノーマン・ジェシー・ホイットフィールドは、1941年5月12日ニューヨーク・ハーレム生まれ。(1943年説もある=この場合65歳) 家族で、カリフォルニアで行われた親類の葬式から陸路ニューヨークに戻るときに、車がデトロイトで壊れ、そのままデトロイトに住み着いたという。1960年代初期から、ノーマンはデトロイトのローカル・インディ・レーベル、セルマ・レコードに出入りするようになり、ここでリチャード・ストリートのシングルなどをプロデュース。さらに、同じ頃デトロイトのモータウン・レコードにも出入りするようになった。当初はモータウン・レコードのスタジオの雑用などから始まり、当時モータウンでバレット・ストロングの「マネー」(1960年)のバックコーラスなども録音したという。続いてA&Rマン、ミッキー・スティーヴンスのアシスタントへ。最初のきっかけは、ミッキーと共同で作った「プライド・アンド・ジョイ」(マーヴィン・ゲイの歌でヒット=1963年6月)だった。独特のサウンドで多くのアーティストをプロデュースし、社内で注目されるようになる。 その後、1966年、テンプテーションズの「エイント・トゥ・プラウド・トゥ・ベッグ」をプロデュース、これが大ヒットしたことによって、以後、テンプス作品を次々とプロデュースするようになった。「テンプス=ホイットフィールド・チーム」が生み出したヒットは、「ビューティー・イズ・オンリー・スキン・ディープ」「(アイ・ノウ)アイム・ルージング・ユー」「アイ・ウィッシュ・イット・ウド・レイン」「クラウド・ナイン」「ランナウェイ・チャイルド、ランニング・ワイルド」「サイケデリック・シャック」「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」など多数。彼が作り出したサウンドは、当時のロック・サウンドとも関連し、独特の「サイケデリック・ファンク」などとも呼ばれたファンキーなもの。特にテンプスのリード・シンガー、当初はデイヴィッド・ラッフィン、続いて、デニス・エドワーズの迫力ある声とあいまって、新時代のモータウン・サウンドの牽引車となった。だが、テンプスのメンバーは、ノーマンのサウンド優先の強引な録音の仕方に徐々に反発、1970年代中ごろまでに、両者は袂を分かつことになる。 1967年、彼はマーヴィン・ゲイで録音した自信作「アイ・ハード・イット・スルー・ザ・グレイプヴァイン(悲しい噂)」を録音し、モータウンの有名な「金曜日の会議」(翌週リリースするシングル盤をどれにするかを決める会議)に出すが、会議で却下され失望。しかし、同曲を改めてグラディス・ナイト&ピップスで再録音、これはなんとか会議を通過、全米リリースされると1967年10月からヒット、ソウル・チャートで6週間1位になった。だがこの曲のマーヴィン・ヴァージョンに固執したノーマンは、シングル・リリースが却下されたマーヴィンの「悲しい噂」をマーヴィンのアルバム中の1曲として入れてくれるよう懇願、1968年その望みを果たす。すると、全米のDJたちが、マーヴィンの「悲しい噂」をアルバムから「アルバム・カット」として頻繁にプレイ、ついに一般人気からモータウンはシングル・カットを余儀なくされリリース、1968年11月からヒット、ソウル・チャートではグラディス・ヴァージョンを超える7週間1位、ポップ・チャートでもマーヴィンにとって初のナンバー・ワン・ヒットとなった。 その後、レア・アース、アンディスピューテッド・トゥルース、エドウィン・スター(「ウォー」)などをてがけ、1975年、モータウンから独立、1976年、MCAで映画『カー・ウォッシュ』のサウンドトラックをてがけ、大ヒットを送り、さらに1977年、自身のレーベル、ホイットフィールド・レーベルをワーナー・ブラザース傘下で設立。もともとエドウィン・スターのバック・バンドだったローズ・ロイス、スターゲートなどのアーティストでヒットを送り出した。 しかし、モータウンを離れてからは、『カー・ウォッシュ』の大ヒット以外、主だったヒットは生まれなかった。1983年3月、カリフォルニア・パサディナでモータウン・レコード25周年記念イヴェントが行われ、テンプスやフォー・トップス、マーヴィン・ゲイらが元気なステージを見せ、さらにマイケル・ジャクソンがジャクソン5との再結成、ソロとして「ビリー・ジーン」を見せ、大きな話題を集めた。しかし、モータウン・サウンドの貢献者のひとりノーマンはここに招待されず、人知れずチケットを買い、ライヴを見ていたという。 マーヴィン・ゲイの「悲しい噂」は、2001年、グラミー賞ホール・オブ・フェイムを獲得した。また、2005年1月、ノーマンは脱税で起訴されたが、健康問題を理由に、服役せず25000ドルの罰金と半年の自宅拘束となった。近年は糖尿病を患っていた、という。 ノーマン・ホイットフィールドがてがけた主なヒット。(EURwebより) 1963: "Pride & Joy" – Marvin Gaye 1964: "Too Many Fish in the Sea" – The Marvelettes 1964: "Needle in a Haystack" – The Velvelettes … Continue reading

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■ソウル・パワー・サミット2008東京いよいよ今週末

Soul Power Summit 2008: Coming Up This Week End & Oka Nobuaki Foot Painting 【ソウル・パワー・サミット2008東京いよいよ今週末】 全力。 今年で3年目を迎えるソウル・ミュージック好きの日本のアーティストたちが一堂に会して行う大型イヴェント「ソウル・パワー・サミット2008」の東京公演がいよいよ今週末、9月20日(土曜)、9月21日(日曜)、国立代々木競技場第一体育館で行われる。出演アーティストは、鈴木雅之、ゴスペラーズ、スクープ・オン・サムバディーのソウル・トライアングルに、今年は2年ぶりにカンバックしたゴスペラッツ、さらに、ダンスマン、ジェイ&ズーコ、また、伊藤由奈、メイJ、メティス、福原美穂などの新進気鋭のアーティストも参加する。 リーダー的存在のマーチン、ゴスペラッツの時間帯は、裏テーマとして昨年亡くなったソウル界の重鎮「ニック岡井&ドン勝本トリビュート」がある。特に鈴木雅之の最新アルバム『マティーニ・デュエット』には、ニック岡井のグループ、「クック・ニック&チャッキー」が大ヒットさせ、今ではディスコの定番となった「可愛いいひとよ」をコック・マック&ノッキーという名義でカヴァー。これは、ブラザー・コーン、マーチン、木梨憲武のスペシャル・ワンタイム・ユニットだ。この「可愛いいひとよ」は、ドン勝本とニック岡井、そして、マイケル鶴岡の3人から成る「キング・オブ・ソウル」もカヴァー。ドン、ニックとともに日本のソウル界、ディスコ界に多くのダンスステップを作ったことなどで大きな足跡を残したので、これをカヴァーすることによって、ニック、ドンへのトリビュートとする。ニック、勝本氏らとともに「キング・オブ・ソウル」の一員として活躍してきたマイケル鶴岡は、ゴスペラーズの作品のいくつかも振り付けを担当、ソウル色を強く出している。 また、同時にニック岡井が多くのソウル・ヒットにあわせ、足元に絵の具をつけて踊り、それをキャンヴァスの上に印した「フット・ペインティング」というアート作品を作った岡伸昭の「アフター・ザ・ダンス~ゲット・オン・ザ・グッド・フット」の作品2-3点と、そのニックの靴などを会場に展示して、同じくニックへトリビュートする。岡の作品は、「BEAMSプレゼンツ 岡伸昭 × ニック岡井 フット・ペインティング AFTER THE DANCE ~ Get On The Good Foot」として、来る10月16日から新宿本店のビームス内「Bギャラリー」でも個展が開かれるが、そのショーケースとして、この「ソウル・パワー」でも作品が展示されることになった。 今回も、前回同様これら多彩なアーティスト、シンガーのバックを、大阪のナニワ・エクスプレスと、スクープ・オン・サムバディーが、交代でつとめ、アーティストの入れ替え時間をなくす。これによって観客は、中だるみすることなく、ライヴを楽しめる。すでに9月6日、大阪で行ってきたが、これは4時間半以上になったので、東京もそれに近くなるかもしれない。 「ソウル・パワー・サミット」は、2006年、マーチンこと鈴木雅之とゴスペラーズ、さらにスクープ・オン・サムバディーの3組がそれぞれソウル・ミュージックが好きということから、なにか「ソウル」をキーワードにイヴェントができないか、と始まったもの。今年で3回目。前回は武道館だったが、今回はより大きな代々木第一体育館だ。それぞれ5時半から開演となる。 今年は、正式に発表されているアーティストのほかに、若干のシークレット・アーティストもいるようで、そのあたりの「サプライズ」も楽しみの一つ。 今週日曜(14日)、インターFM『ソウル・ブレンズ』に出演予定者のひとり、ブラザー・コーンが特別ゲスト出演し、この「ソウル・パワー」について、縦横無尽に語り、その楽しさを予告していった。ブラザー・コーンも言うとおり、「何が起こるかわからない。ソウル好きが集まった超エキサイティングな全力投球のソウル・イヴェント」になる。当日券が若干出るので、まだチケットをお持ちでない方は、直接会場へ直行。 ■ ソウル・パワー・サミット2008 日時2008年9月20日(土)、21日(日) 会場 国立代々木競技場第一体育館 開場 16時30分 開演 17時30分 (約4時間超の予定) チケット全席指定 7000円(税込み)チケットぴあ、ローソンチケットなど。 問い合わせ ディスクガレージ 03-5436-9600 (平日12時~19時) 出演アーティスト 鈴木雅之、ゴスペラーズ、スクープ・オン・サムバディー、ゴスペラッツ、ダンスマン、ジェイ&ズーコ、伊藤由奈(9月20日のみ)、メイJ、メティス(9月20日のみ)、福原美穂(9月21日のみ)など。 … Continue reading

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●黒沢薫ライヴ~ヴァーサタイルなソング・スタイリストを目指す

●Kurosawa Kaoru “Sweet Chili” : From Gene Kelly To R.Kelly 【黒沢薫ライヴ~ヴァーサタイルなソング・スタイリストを目指す】 歌好き。 約1年ぶりの黒沢薫ソロ・ライヴ。今回は、会場を六本木スイート・ベイジルに移して2日計4回公演、すべてソールドアウト。会場入口あたりから、ずいぶんとカレーの香りがするなと思ったら、限定60食で黒沢さんのレシピによるカレーを出していた。運良くそのカレーにありつけ、食べたのだが、最後ライスがなくなりカレーが若干残った。なんでだ。でもカレーおいしかった。 BGMでフランク・シナトラが静かに流れている。まもなく、暗転し、バンドがでてきてイントロへ。そして、「ウィンディー・ラヴ」さらにメドレーで「あまく危険な香り」。前回もこの流れで始まったが、ここのメドレーは実にいい流れを作る。そして、今回は、昨年の雨を思い、「レイニー・デイズ・メモリー」と題して、雨ソングをメドレーで。そのトップは、ジーン・ケリー、フランク・シナトラでおなじみの「雨に唄えば」。 黒沢さんは、このところすごくよくフランク・シナトラを聴いていて、かなり勉強したそうだ。そして、フランク・シナトラ、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイ、スティーヴィーのように、ソウルもポップもあらゆるタイプの歌を歌えるヴァーサタイル(多様性のある)なソング・スタイリストを目指したい、という。そこでライヴが始まる前のBGMはフランク・シナトラにしたそうだ。 「雨メドレー」は、ピアノの松本圭司さんと2人だけ。「イン・ザ・レイン」をピアノ1本のバックで歌うとは驚いた。この2人のアコースティック・セットも味わい深い。「はじまりはいつも雨」が歌われて、僕はこの曲を知らなかったので、隣の松尾潔さんに尋ねると、「これは、チャゲアスの飛鳥さんのソロで、けっこう大ヒットです」と教えてくれた。「ほんと、邦楽、ご存知ないんですねえ」と呆れられ、続く曲で「ちなみに、これは黒沢さんのソロで、僕が作詞してるんです」との解説が。勉強になるなあ。やはりライヴは松尾先生と見ないと。 そして、続いてはディズニーから2曲。「ホール・ニュー・ワールド」は、なんとこの日のスペシャル・サプライズ、平原綾香さん。前日は、ベース下野さんがプロデュースしているナオ・ウェストがデュエットを披露したという。平原さんは声が実に低く、一方、黒沢さんの声がハイヴォイスなので、普通の男女デュエットと逆なので、ものすごく新鮮だった。彼女はアンコールでもういちどマーヴィン&タミーのデュエットを歌ったが、こちらはさらにソウルフルになり、彼女がソウルのカヴァー・アルバムを作ったら、かなり強力なものが出来るのではないかと思った。黒沢&平原デュエット作品は、いずれ何かの形でCD化するといいと思う。 「電話のむこう」のところで衣装チェンジ、白のスーツから、皮ジャケ&ジーンズに。そして、Rケリーとジョーという稀代のエロエロ・ソウル・シンガーをカヴァー。ここで、腰をぐりぐり動かすバンピン・グラインドを披露するが、なぜか観客の反応が静かだった。全体的にこの回は観客が静かだったように感じた。R&B系のライヴだったら、ここでやんやの喝采、歓声が巻き起こるところなのだが。さらに、ジャケットを脱ぎ、白のタンクトップだけになり、それをはだけさせるのだが、なんと体にキラキラ・ラメが!! もう思い切って、タンクトップ、どうせなら、破いてしまえばいいのに、と思って、ライヴ後そう言ったら、「破いちゃったら、もったいないじゃないですか(笑)」と笑って返された。ジョーの「オール・ザ・シング」で、観客から花が続々とステージの彼の元に手渡されたが、「吉岡せんせいのブログの影響でしょうか」と言ったのだが、そう言われて、前回そんなことを書いたことを思い出した。(笑) アンコール最後「遠い約束」の途中では、マイクを離し、オフマイクでワンフレーズ歌う。小さな会場に彼の生声が響く。途中のMCで「この前、サム・ムーアのライヴを見たんですけど、彼は72歳なんですね。でも、全盛期のときより声が出てるんじゃないかと思うほど、現役なんですよ。僕も70歳になっても歌っていたいと思っています」と70歳まで歌い続ける宣言。 同行松尾潔さん「黒沢さん、ほんとに歌歌うのが好きって感じですよね」。「そうそう、ほんとほんと。カラオケ行っても、マイク離さないもんね(笑)」と僕。黒沢さん「今回(3回目)で、なんとなく自分がソロとしてやりたいことが見えてきた。もちろん、グループでやることが前提にあって、ソロとして来年かあるいは次回やるときはもう少し回数を増やし、地方にも回りたい」と抱負を語ってくれた。彼はどこでも歌うし、どこでも飛び入りするし、本当に歌好き、歌うことが好きなんだなあ、とつくづく思う。 ■前回過去記事 September 07, 2007 Kurosawa Kaoru: You Are In The Circle Of Destiny http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200709/2007_09_07.html April 06, 2006 Kurosawa Kaoru Live … Continue reading

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⊿秋谷えりこさんライヴにブレンダ・ヴォーン

⊿Akiya Eriko & Brenda Vaughn 【秋谷えりこさんライヴにブレンダ・ヴォーン】 いつか。 「ソウル・レジェンド・ウイーク」の週末、ブレンダがブルース・アレーでピアノの秋谷えりこさんのライヴで歌うというので、仕事を終えて後半、顔をだした。ちょうど階段を下りていくときに流れてきたのが、アースの「セプテンバー」。のりのりだった。秋谷さんを見るのは初めて。ドラムスがトミー・キャンベル、もともとのベースが小松さんということで、ソウルっぽいものかな、と想像していたが、そんな感じ。ただし、ベースは急遽小松さんはキャンセルで川嶋さんという方になっていた。秋谷さんは、ちょっとハービー・ハンコックを思わせるフレーズがあった。そして、トミーのドラムはいつも大きい。 すぐにブレンダが登場。いきなりビリー・ホリデイ曲だ。イントロは、マサさん。このところよく会う。かなりファンキー。後半のブレンダの歌いっぷりはすごい。あの小さな体のどこから、あんな声量がでるのだろうか。ブレンダはその後、シャカを歌いこみ、アンコールでサム・ムーアが歌った「ユー・アー・ソー・ビューティフル」を。これなど、壮大なゴスペル・クワイアーをバックに歌ったらかなり映えると思った。もう、このあたりの楽曲はブレンダ、まちがいない。ほんと、「TOKYO LADY SOUL NUMBER ONE」と名付けたが、「TOKYO」という冠詞、タイトルでは申し訳ない。ジャズ、ファンク、ソウル、ポップ、ゴスペルとなんでも歌える。「ユー・アー・ソー・ビューティフル」、実に素晴らしかった。聞き入った。これは、しばらくブレンダの持ち歌、アンコール曲になるね! いつか、サム・ムーアとのデュエットでも聴いてみたい。 ■ メンバー (Pf/Key)秋谷えりこ (B)川嶋一久 (Ds)Tommy Campbell (Sax)かわ島崇文(Vo)Brenda Vaughn (G)小浜マサ Incomplete Setlist (21:47) 0. September [Earth Wind & Fire] 0. God Bless The Child [Billie Holiday] (Brenda) 0. Through the Fire [Chaka Khan] … Continue reading

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△Sakai Yu Live

△Sakai Yu Live  【さかいゆうライヴ】 方向性。 以前にマルがらみでライヴを見たり、何度かライヴ会場などで遭遇しているさかいゆうのライヴ。ひょんなところから、別ルートで誘われ、フルショウを見た。 ドラムス、ギター、ベース、そして本人のキーボード&ヴォーカル、コーラス2人という編成で、このバンドもなかなかグルーヴがあっていい。さかいゆうの声は、ハイヴォイスで少しファルセットっぽいところもある。ちょっと平井堅や甘い徳永英明、洗練されたAORっぽいところは南佳孝みたいなところを思わせる。各曲ともなかなかいい雰囲気をもっていて、平均点はいってると思う。個人的にはスロー・バラードより、ミディアムからアップテンポの曲のほうが彼の雰囲気にあっているような気がした。だがバラードにもいいところがある。 冒頭3曲のメドレー一気がのりのりでいい感じ。うまく言えないのだが、全体的には、「ニュー・クラシック・ソウル」をJポップにしたという感じか。アンコールでジャム・セッションぽく、オープニングを務めたバンド・メンバー(マウンテンモカキリマンジャロ)らと「ホワッツ・ゴーイング・オン」をやった。 彼の声がなかなかユニークなので、これを前面に押し出すのか、あるいは、バンド・サウンドで行くのか、あるいは、ソングライターとしていい楽曲を他のシンガーに提供していって実績を作っていくのか、そのあたりのアーティストとしての方向性を決めていくことが課題なのだろう。いいシンガーなのでまたライヴがあれば、見に行くと思う。 ■さかいゆうオフィシャル・ウェッブ http://profile.ameba.jp/sakai-yu/ ■過去記事 September 08, 2006 Maru, Sakai Yu Live http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_08.html ■メンバー さかいゆう(ヴォーカル、キーボード) 小森耕造(ドラムス) 鈴木渉(ベース) Swing-O (キーボード) Maru(コーラス) Tsubaki (コーラス) ■セットリスト さかいゆう  Setlist : Sakai Yu "What’s Goin’ On – Vol.9", O-Next, … Continue reading

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▽3人のスター・ベース・プレイヤーが集結

▽S.M.V.: Stands For Stanley, Marcus, Victor 【3人のスター・ベース・プレイヤーが集結】 三者三様。 しかし、誰が一体こんなことを考えたんだろう。稀代のスーパー・ベース奏者を3人も集めてCDを作って、ひとつのステージに立たせる、なんて。みな、それぞれでソロ・パフォーマンスができ、しかもそれなりの集客も可能なアーティストたちばかりが一堂に会する。しかも、その楽器がベースである。ギターやキーボードではない。 と思って調べてみるとこんなことがわかった。2007年10月、ニューヨークで「ベース・マガジン」主催のイヴェントでヴェテラン、スタンリー・クラークを表彰することになり、そのとき、3人がワンタイム・パフォーマンスを900人の観客の前で見せた。するとそのときの観客の反応が圧倒的で、また、3人自身も素晴らしい手ごたえを感じたので、2008年1月、3人でスタジオに入り、アルバムを録音。それが8月にリリースされ、アルバムをサポートする意味でツアーに出た、というわけだ。 一体、3人のベースが同時に鳴ったらどうなるのだろうか。音の区別はできるのか。まったく見当もつかずライヴを見た。ステージ下手(舞台向かって左)から、スタンリー・クラーク(1951年6月30日生まれ)、マーカス・ミラー(1959年6月14日生まれ)、ヴィクター・ウーテン(1964年9月11日生まれ)の3人が立ち、後ろにドラムスとキーボードがいる。 一言で言えば、3人がそれぞれ弾いたり、2人で弾きバトルを繰り広げたり、3人バトル、インタープレイをしたり、という感じだ。三者三様のプレイを目の前で繰り広げ、それがしっかりと見られるところがおもしろい。各人の曲がプレイされるが、それを他の2人がそれなりの味付けでプレイしたりする。 おもしろかったのは、4曲目マーカス作品「ツツ」のところ。マーカスがベースからクラリネットになり、そのとき、最初ヴィクターが中心になってベースを弾き、次にスタンリーがベースを弾いた。そのスタンリーは、「ミラノ」ではアコースティック・ベースを存分に叩いた。 3人とも指を弦に当てて演奏するチョッパー奏法でバチバチやることも多いのだが、一方でベースをギターのように使い、メロディアスなメロディーも弾いてしまうところもおもしろい。いつの間にか、そのベースプレイに集中してしまっていた。やはり、演奏家が超一流だからなのだろう。見惚れてしまう、というか。難しいことをやっているのに、そうは見せない、そのあたりがプロたるゆえん。そして、各曲で、相当各人に「自由なスペース」が与えられているような気もした。これだけスペースがあれば、3人とも、そして、キーボードもドラムスも、みな思い切りエンジョイしてプレイできるにちがいない。 基本は、彼ら3人が出したアルバム『Thunder』収録の曲が中心。こういうのを観ていると、まさに音楽はバトルだ、と思う。観客は圧倒的に30代から40代と思われる男性が多く、男女比は9:1くらいではないだろうか。みな、ベースをたしなむ、もしくは、この種の音楽が好きな人たちが多いような感じがした。そう、彼らが演奏しているとき、テーブルの下で指でチョッパーをやるかのように、エア・ベースをみんながしているように思えた。 三人でサイン会 ■ アルバム S.M.V.『サンダー』 サンダー posted with amazlet at 08.09.13 S.M.V. ビクターエンタテインメント (2008-08-20) 売り上げランキング: 689 Amazon.co.jp で詳細を見る ■メンバー スタンリー・クラーク/Stanley Clarke(Bass) マーカス・ミラー/Marcus Miller(Bass) ヴィクター・ウッテン/Victor Wooten(Bass) フェデリコ・ゴンザレス・ペナ/Federico Gonzalez … Continue reading

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☆木下航志~四季毎にライヴ

☆Kishita Kohshi Live At Blues Alley: Started With "Sun Goddess" With Sunglass   【木下航志~四季毎にライヴ】 黒サングラス。 目黒ブルーズ・アレーで3ヶ月に1回ほど定期的にライヴを行うようになった木下航志のシリーズ『ドゥ・ザ・ソウル』第2弾。いきなり、マサ小浜のカッティング・ギターから始まったショウのオープニングはアース・ウィンド&ファイアー、ラムゼイ・ルイスの「サン・ゴッデス」。おおおっ。そして、矢継ぎ早に山下達郎さんの「ラヴ・スペース」へ。こういう曲、けっこうあってるかも。この日は初めて黒いサングラスをかけ、おしゃれな帽子姿で登場。なかなかいい感じ。ちょっと「ミニ・ブルース・ブラザース」みたいだ。あるいは、サングラスをかけたマコーレ・カルキンか。 そして、スティーヴィー、レイ、ダニーというお気に入りアーティスト3連続。この「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」は相当よかった。この日全曲の中で1番だったかもしれない。特に最後の「フリー~~~」という部分の声の伸びなど見事。本人曰く「ダニーが乗り移ってしまいました」はあながち大げさではない。 マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルで知られる「エイント・ノー・マウンテン…」は、航志くんと東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン、ブレンダ・ヴォ~~~ンとのデュエット。航志くんによれば、ヴォーンの発音、ボーンではだめだそうで、ちゃんとV音を発音して、ヴぉ~~~んと言わなければ怒られるそうだ。(笑)発音、大事です。 第二部のオープニングは、チック・コーリアの「スペイン」。これは、航志くんのピアノの先生、フィリップ・ウーのレッスンでの課題曲だったそうで、何度かやっているうちに、じゃあ、ライヴでやろうということになった。なかなか難しいはずの曲だが、うまくこなしていた。ところで、航志くんのピアノ・プレイを聴いていて、ふと「フィリップの影響」を感じるところが何度となくあった。フィリップみたい、というフレーズ、タッチなのだが、その影響を受ける航志くんもすごいが、フィリップ節というのを持っているフィリップも改めてすごいと思ってしまった。 ダニーの最後の「…フリー…」というところもすごかったが、「ホワッツ・ゴーイング・オン」の最後の「ゴーイング…オ~~ン」とくるところも見事。 アンコール2曲目でアル・グリーンの曲を歌うが、このとき、「スペシャル・ゲストが来ています」と言って、紹介したのが、神野ゆりさん。ゆりさん本人も話を聞いてなくて、「スペシャル・ゲストって誰だろう」と思って、きょろきょろしていたら自分の名前が呼ばれてびっくり仰天だったそうだ。そして、「レッツ・ステイ・トゥゲザー」をブレンダ、航志、ゆりの三つ巴で歌った。ゆりさんは、モーションでのKくんライヴを観てから、こちらのセカンドにライヴはしご。そして、ここでの圧巻は、途中、フィリップと航志くんのアドリブ・ピアノ・プレイ。フィリップが何音かその場で弾いたのを、航志くんがそれをそっくりになぞる。もちろん、フィリップのフレーズはその場ででてきたもので、航志くんはその瞬間瞬間に、聴いたものを弾いたのだ。すごいと思った。 ライヴ後のこうしくんとゆりさん それにしても、航志くんはもうすっかり舞台慣れしていて、途中のMCもとぼけていて、おもしろい。別に笑わせようとして話してるのではないのだが、「間」がおもしろいんだろう。 あとはここまでのレベルになると、英語の発音にさらなる磨きをかけたいところ。ブレンダ先生か、フィリップ先生に英語の特訓もしてもらおう。(笑) +++++ 航志くん、次のライヴすでに決定。2008年12月5日(金)、ブルースアレーで。また、神野ゆりさん、10月16日(木)、横浜モーション・ブルーで単独ライヴ決定。ブレンダ・ヴォーン、12月27日(土)ブルースアレーで。それぞれライヴ決まってます。予約はお早めに!  また、これは改めてレポートしたいと思いますが、我らがフィリップ・ウー、明日から旅立って、な、な、なんと約10年ぶりにフランキー・ベヴァリー&メイズに参加。一月ほど前に聞いていたのだが、まだ書くな、と言われていた。が、やっと許可がでました。(笑) デトロイト→バルティモア→クロイデン→ロンドン・ハマースミスオデオン(3日間)の約10日の旅。フィリップ特派員に写真、セットリストなどを送ってくれと言っておきましたので、クインシー・ライヴ・レポ以来の海外特派員レポートになるかもしれません。フィリップ入りのメイズ、みたいなあ。たのしみ~~。 ■ 木下航志 最近の過去記事 June 09, 2008 Kishita Koushi First Live At Blues Alley http://blog.soulsearchin.com/archives/002562.html … Continue reading

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◎嵐の前の静けさ~ロベン・フォードのライヴ@東京ジャズ

Robben Ford Live : Quietness Before Storm 【嵐の前の静けさ~ロベン・フォードのライヴ@東京ジャズ】 ブルーズ。 1972年以降、すでに20枚近くのアルバムを出している白人ブルーズ系ギタリスト、ロベン・フォード。元イエロー・ジャケッツというとわかる人も多いかもしれない。今回東京ジャズで日曜昼の回に登場。つまり、サム・ムーア、スライの前だ。ちょっとこの3組の組み合わせではロベンがかわいそうな気がする。 基本どんなアーティストでも愛情を持って見守る博愛主義ソウル・サーチャーは、この自分にとってはお初のトリオをゆったり見た。ドラムス、ベースにロベンの歌とギターというシンプルな編成。彼のブルーズ好きのギタリストという顔がよくわかった。派手さはないが、まじめなミュージシャンで僕は好感を持った。 「これは、BBキングにトリビュートする曲」と言って歌いだしたのが、「ライリー・B・キング」という曲。途中にBBキングが弾きそうなフレーズをまぶす。思わず「ほ~~」となった。 8曲目の「ラヴィン・カップ」は白人ブルーズ・ハーモニカ奏者、ポール・バターフィールド(1942年~1987年)の作品。ロベンの1998年の『オーソライズド・ブートレッグ』というタイトルのアルバムに収録されたもの。これはオークランドのライヴ・ハウス、「ヨシーズ(Yoshi’s)」で1995年に録音されたもので、ギター一本でプレイしたこのトラックが彼の評判を高めたという。また、ロベンは、バターフィールドへトリビュートしたアルバム(1991年)も作っている。 実はロベンの回は、彼が曲名をMCでしゃべった以外ほとんどわからなかったのだが、スライが終わった後、ロビーにサムとロベンの演奏曲目、つまりセットリストが張り出された。さっそくそれを写して、セットリストが完成。出自アルバムを調べると、2007年の最新作『トゥルース』からの作品が多かったということになる。 (このところ、スライ、サムのソウル・ジャイアンツ・ウィーク特別編成のために従来の記事が滞っております。本記事のように順次見たものは遅れてもアップしていきますので、ご了承ください。ブレンダ・ヴォーン、さかいゆう、SMVもアップします) ■メンバー ロベン・フォード Robben Ford(guitar, vocal) トラビス・カールトン Travis Carlton(bass) トス・パノス Toss Panos(drums) ■セットリスト ロベン・フォード @東京ジャズ 国際フォーラム Setlist : Robben Ford @ Tokyo Jazz, Kokusai Forum A, August 31, 2008 [ … Continue reading

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○ビリー・ポールはオバマのTシャツを着てリラックスちゅう

○Billy “Me & Mrs. Jones” Paul Live; Looks So Young 【ビリー・ポールはオバマのTシャツを着てリラックスちゅう】 若。 それにしても、ハスキーな声は健在。1972年の「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」の一大ヒットで知られるフィリーズ・オウン、ビリー・ポール。1990年前後に、横浜のバードに見に行った記憶がある。その頃のブログによると・・・。その頃はブログなんてない。あれば参考になったのになあ。 たぶん、おぼろげな記憶によれば、18年前も、今回も大差ないだろう、と思う。それだけ、安定しているといえば安定している、そんなシンガーだ。ちゃんとアルバムからの曲やヒット曲を歌って、お客さんを楽しませる。彼はソウル・シンガーというより、ジャズ寄りのシンガーだ。しかも、圧倒的に他のシンガーのカヴァー曲が多い「カヴァー・シンガー」。カヴァーしても、必ずビリー節にしてしまうところが、平均的カヴァー・シンガーと違うところ。だから、ラスヴェガスあたりで一ヶ月公演とかやるタイプ。とはいうものの、選曲にはプリンスの「パープル・レイン」なんかもいれて、いまどきの流れもいれる。ちなみに下記セットリスト各曲にオリジナル・アーティストをいれておいた。 1曲目からビリー、ネクタイとる。「ネクタイとるのはやい!」(同行松尾氏談) 松尾潔氏が、近くに客としてきていた大学生らしき若者にきいたところ、「(ビリー・ポールは)知らなかったんですが、来てみました。『パープル・レイン』が最高でした」とのご感想。う~~む。これはジェネレーション・ギャップですか。(苦笑) 印象的だったのは、女性コーラスの向かって右手、赤毛のほうのシャーリー・ライトが何度か本番中にあくびをしていたこと。時差ぼけか、緊張感ないぞ。ステージであくびをするアーティストを見たのは初めてかもしれない。(笑)でも、1曲センターで歌った「レディー・マーマレード」は迫力あった。 サイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」とか、ニルソンの「ウィズアウト・ユー」とかを独自の解釈で歌うビリー。本編最後にお約束の「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」。そして、アンコールでは奇しくもサム・ムーアも最後に歌う「ユー・アー・ソー・ビューティフル」が登場。この1週間だけで、ビリー・ポール、サム・ムーア、そして、ブレンダ・ヴォーンと3ヴァージョンを聴くことになる。 ライヴ後に会ったビリー・ポールは、オバマの顔が入ったTシャツを着て、ごきげんだった。ビリー・ポールは1934年12月1日生まれ。彼の初ヒット「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」がヒットした1972年暮れ、彼はすでに38歳だった。遅咲きのスターだ。サム・ムーアより1歳年上! ちょっとびっくり。スライより10歳年上だ! もっとびっくり。ビリー・ポール、73歳はっきり言って若いです。 ■メンバー ビリー・ポール/Billy Paul(Vocals) シャーリー・ライツ=ゲインズ/Shirley Lites-Gaines(Vocals) レスリー・ヘッド/Leslie Head(Vocals) ダニエル・アイアー/Daniel Eyer(Guitar) アダム・フォールク/Adam Faulk(Keyboards) ジョナサン・マーモンテル・ミシェル/Jonathan Marmontel Michel(Bass) リーサ・ドーン・ロビンソン/Lysa Dawn Robinson(Drums) ■セットリスト ビリー・ポール Setlist : Billy Paul … Continue reading

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◆高山広・一人芝居~20周年中年

◆Takayama Hiroshi : Non Gate Theatre:20th Anniversary Middle Ager 【高山広・一人芝居~20周年中年】 20周年。 一人芝居の高山広さんが、阿佐ヶ谷にあるザムザという劇場で、本人の20周年公演を行った。ここは彼が杮落としをやったという劇場だそうだ。今回は4日間5公演。会場のキャパ(収容人数)は約100人くらい。座席が階段状になっていて、後ろでも十分に見られる。マイクPAなしで生声が通る。 一人芝居とは、演者一人が何人もの人間や、物になって、それらの気持ちを代弁するもの。現実と非現実のはざまにある物語を独特の語り口で、時に熱く、ときにクールに、ときにかっこよく、ときにダサク演じる。と、文字に書いてもその感覚、空気は伝えにくいので、何はともあれ、一度彼のライヴに足を運んでもらうのが一番いいと思う。『ソウル・サーチン』イヴェントではこれまでに2度ほど、「ルーサー・ヴァンドロス物語」と「アレサ・フランクリン物語」を演じてもらっている。 さすがに本格的な劇場でのパフォーマンスはすごい。暗転するところから始まると、真っ暗闇になる。そして、スライド映像が流れ、スポットが当たり、次々と題目が演じられる。今回のテーマ、「20周年中年」は、最近の「20世紀少年」から。(笑) このあたりの旬ネタのつかみは抜群だ。しかも、音楽、効果音とのコラボも完璧だ。当たり前といえば当たり前かもしれないが。 それにしても、彼は一体何人分の人間に、そして、いくつ分の物体になれるのだろう。しかも、それをこの2時間一人きりでしゃべりきる。BGMと効果音、そして、照明によって、とても完成度の高いパフォーマンスになっている。 下記セットリストで「新作初公開」と印したのは、今までにどこでもやっていない新作中の新作。3本もある。「田中邦衛風」の「北の犬から」は、状況設定が後半になってわかるという、高山作品独特のストーリー展開でおもしろかった。設定がいつもながらに奇抜で楽しい。 さらに、力作の新作「タクシー・マスター」も、前半・中盤・後半の3パートのメリハリがあって、しかも、予期せぬ展開があり、長い作品だが集中を切らすことなく楽しめる。ここまで起承転結がしっかりしていると、まるで映画を見ているようだ。ちょっとオチが僕には不満気ではあったが、作品としては大変よく出来ている。これも最近の世相を見事に高山流に描いていて、おもしろい。 最後の熱演「いっしゅんの夏」は僕は2006年8月に目黒のミッドナイト・アワーで見たが、これも圧巻。ただ、一番最後の花火が光を放ちながらの部分が若干長いかなという気もする。もうちょっと短くしてもいいかも。それにしても、2度目の観劇でも、すっかりストーリーに入れて楽しめるというあたりが、完成度が高い作品ゆえだろう。 長尺ものはやはりストーリー展開が抜群にうまい。そして、それを抑揚をもって演じられるというところがすばらしい。しかし、なんでセリフ、いい間違えたりしないんだろう。(笑) どうやってセリフ覚えるんでしょう。ぜひもっと多くの人に見ていただきたい。 ■高山広・過去関連記事 November 07, 2007 Takayama Hiroshi @ Martano : He Made “Away” Home http://blog.soulsearchin.com/archives/002129.html March 30, 2007 Soul Searchin: The Session (Part … Continue reading

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★エリオット・ヤミン・ライヴ

★American Idol, Elliott Yamin Live 【エリオット・ヤミン・ライヴ】 快活。 人気テレビ・オーディション番組『アメリカン・アイドル』のシーズン5(2006年1月~5月)で、数千人の応募からファイナリスト12人に入り、さらにそのベスト3に入ったシンガー、エリオット・ヤミンのライヴ。2007年3月に全米でデビュー・アルバムが出たが、これがインディからのリリースということで、日本では今年になってエイベックスから発売されヒット中。 同番組からは、ケリー・クラークソンやルーベン・スタッダードなど多くの才能あふれるアーティストが出ているが、このエリオットも実に王道を行く熱いシンガーだ。ジーパンにTシャツといういでたちで登場した彼は超満員のビルボード・ライヴの観客を1曲目から総立ちにさせた。早くも人気沸騰中。 圧巻は、アンコールで歌われたダニー・ハザウェイなどでおなじみの「ア・ソング・フォー・ユー」。これはもともとオーディションのときに歌い、それは放送はされなかったが、『アメリカン・アイドル』本編でも歌われ圧倒的な支持を得た。これを歌う前に、彼は少ししゃべった。この曲は彼にとって特別の曲。なにより自分が大好きで偉大なダニー・ハザウェイの曲だということ、自分が受けたオーディションの一番最初に歌ったということ。彼がオーディションを受けたマサチューセッツ州ボストンまでは、エリオットはガールフレンドとともにホームタウン、ヴァージニア州リッチモンドからレンタカーで14時間かけて行ったそうだ。そのとき彼には2ドルくらいしか銀行には残っていなかったという。そしてその会場で10000人の応募者を見て、絶望したらしい。だが順調に進み、ハリウッドへ行き、本編へ出演。人気もうなぎのぼりになった。 『アイドル』後リリースされた彼のアルバムは、インディ・アルバム・チャートで1位になったが、R&Bアルバム・チャートにもランクイン。いわばブルー・アイド・ソウル・シンガーともいえる。「ア・ソング・フォー・ユー」での歌唱は圧倒的で、うたのうまさ、声量など申し分ない。 本人はとても明るく気さく。観客とのやりとりも軽快、快活で、ファンがどんどん増えそうだ。エリオットは1978年7月20日生まれ。ちょうど30歳。『アメリカン・アイドル』で「自分の生まれ年の曲」を歌う回では、ジョージ・ベンソンのヒット「オン・ブロードウェイ」を歌って喝采をあびた。 ■ デビュー作 WAIT FOR YOU posted with amazlet at 08.09.08 エリオット・ヤミン エイベックス・エンタテインメント (2008-05-21) 売り上げランキング: 279 Amazon.co.jp で詳細を見る ■ メンバー エリオット・ヤミン/Elliott Yamin(Vocals) ホセ・スウェイ・ペナラ/Jose “Sway” Penala(Background Vocals) カルヴィン・ゲイリー/Calvin Gary(Keyboards) レファイヤット・アリ/Refayat … Continue reading

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▲アップタウン・ホーンズとは何者?

▲Who Are The Uptown Horns: 【アップタウン・ホーンズとは何者?】 アップタウン。 昨日の本ブログで、サム・ムーア・バンドのバンドマスター、アイヴァンと話をしたことを書いた。彼が紹介してくれたアップタウン・ホーンズに興味を持ったので、調べてみた。なんと言っても、ジェームス・ブラウンの「リヴィング・イン・アメリカ」やキャメオの「ワード・アップ」のホーン・セクションをやっているのが、アップタウン・ホーンズだと言われたら、これは興味が沸かないわけがない。今まで知らなかったのが、恥ずかしいくらいだ。(笑) そもそもグループの始まりは、1980年にさかのぼる。アーノ・へチェットArno Hecht, クリスピン・スィーオーCrispin Cioe, ボブ・フランクBob Funk そして、ポール・リテラルPaul Litteralという4人が、それぞれニューヨークのクラブ・シーン、ライヴハウス・シーンなどで活躍しているうちに、意気投合し、ホーン・セクションを作ろうと決めて結成した。ニューヨークのライヴハウス、トランプスで毎週火曜日にプレイするようになり、この時期多くのアーティストのバックをつけた。バックをつけたアーティストには、ネヴィル・ブラザース、ロニー・スペクター、ビッグ・ジョー・ターナーなどがいた。 そんな中ロックのイギー・ポップが彼らを自らのアルバム『パーティー』でホーン・セクションとして抜擢、さらにその後まもなく、Jガイルズ・バンドがライヴ・ツアーで彼らを連れて行くことになった。 以来、レコーディング、ツアーと多数のセッションを重ねることになった。レコーディングではすでに150枚以上のアルバムにクレジットされている、という。ざっと見ただけでも、トム・ウェイツ、クラレンス・クレモンズ、グランドマスター・フラッシュ、デビー・ハリー、ジョー・コッカー、ランDMC、ジョーン・ジェット、ローリング・ストーンズ、バーニー・ウォーレル、デイヴィッド・サンボーン、グランド・ファンク・レイルロードなどだ。有名な曲だとB52の「ラヴ・シャック」、ジョー・コッカーの「アンチェイン・マイ・ハート」、ビリー・ジョエルの「リヴァー・オブ・ドリームス」のアルバムも全編はいっている。 また彼らはローリング・ストーンズとともに、"LIVE TO THE MAX"という映画にも出演している。 そして、この「アップタウン・ホーンズ」は4人程度のホーン・セクションだが、これにリズム隊(ドラムス、ベース、ギター、キーボード)などをつけると、「アップタウン・ホーンズ・レヴュー」になって、ソウルのカヴァーなどをやるようになるそうだ。 最近ではハワード・テイトのアルバムや、ソロモン・バークのライヴ・アルバムに参加している。 アメリカのメジャーなシーンでは、ホーン・セクションはあまりメインストリームにはいないという。だが、こうしたホーン・セクションが存在し、仕事もしっかりあるというところがおもしろい。 アイヴァンに、「西海岸のシーウィンドみたいなグループですね」と言ったら、彼はシーウィンドを知らなかった。だが、よく考えてみると、僕の発音が悪かったのかもしれない。日本ではなんといっても、タワー・オブ・パワーが圧倒的に人気があるので、このアップタウン・ホーンズも試しにレヴュー(バンド編成)で来日してみたらどうだろう。 ■アップタウン・ホーンズ・ウェッブ(英語) http://www.phunque.com/uptown/ メンバー Arno Hecht (tenor sax) ニューヨーク出身 Bob Funk (trombone) コロラド出身 Crispin Cioe (alto sax) シカゴ出身 … Continue reading

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■サム・ムーア・ライヴの秘密

■More Sam Moore (Part 3) : Sam And Ivan Talks About Gig 【サム・ムーア・ライヴの秘密】 予測不能。 「ユー・アー・ソー・ビューティフル」の感動的なエンディング。その最後のコーラスの繰り返しの中、サムはステージを降りて観客席を通り、楽屋に戻る。万雷の拍手の中、通路の人々は我こそはとサムに握手を求める。汗だくになっているサムも満面の笑顔を湛え握手に答える。 ライヴ後、ブレンダの計らいでサムとバンドメンバーと話すことができた。サムのもとにはゴスペラーズ、村上さん、酒井さん、また、この日飛び入りしたトータス松本さんらが表敬訪問。また、ブルーノートのスタッフからひっきりなしに、観客から預かったサインを求められ、書いている。 サムのサイン(All my love to you   Sam) サムは今回のライヴについて、「アイザック・ヘイズを始め、多くの人へのトリビュートをやろうと考えたんだ」という。確かにセットリストを見ると物故者が多い。「アイザック・ヘイズ、レイ・チャールズ、オーティス、ビリー・プレストン、ジャコ、バディー・マイルス…。素晴らしいソウル・レジェンドへのトリビュートだ」 よく考えれば、サム&デイヴのデイヴも亡くなっている。 以前、自分が好きな曲ばかりを歌ったアルバムを作ろうと思ったそうだが、それは現在は宙に浮いている。たとえばレイ・チャールズの曲をカヴァーしようという企画もあるが、レイの事務所に打診中で色よい返事が来ていないという。 「また、来年来てくれますか」と聞くと、「今回の来日も、じつは(前回からすると)まだ早すぎると思っていたんだ。でも、一本はジャズフェスで、ここ(ブルーノートは)二日だけということで、いいかな、と思った。そうだな、次は来年ではなく、2年後かな(笑)」 ブレンダとサム そうこうしているうちに、背の高い音楽監督でベース奏者のアイヴァン・ボドリーが近くにやってきた。アイヴァンはよく見ると、唇にピアスをしていた。彼はサムのバンドにここ12年くらい、はいったりでたり、在籍している、という。はいったきっかけはこうだ。「アップタウン・ホーンズは知ってるかい? ニューヨークをベースにするホーン・セクションだ。彼らはすでに何百枚ものアルバムにクレジットされていて、それこそ、イギー・ポップ、ローリング・ストーンズ、Jガイルズ・バンド、レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウンの『リヴィング・イン・アメリカ』のホーンもそうだ、キャメオの『ワードアップ』も、BBキング、とにかく多くのアーティストにホーン・セクションとして、レコーディング、ツアー問わず参加している。で、そのアップタウン・ホーンズが自分たちの楽しみのためにバンド演奏をすることがある。そのとき、リズム・セクションを加えて、アップタウン・バンドとなる。僕が最初にニューヨークで得た仕事のひとつが、シュレルスのバンドで、そこにクラッシャー・グリーンというドラマーがいた。その彼がアップタウンのメンバーを兼ねていて僕をアップタウンに紹介してくれた。それで、僕はこのアップタウン・バンドのベースに入ったんだ。そして、このバンドをサムが、バンドごと、サムのツアーバンドにした。それで、最初はクラッシャーが音楽監督だったんだが、彼が辞めたんで、僕がその役を引き受けるようになった」 アイヴァン・ボドリー サム・ムーアのライヴは自然な感じで、ぽんぽんとアドリブがでてくる。よってバンドは、サムのそうしたちょっとした気まぐれについていかなくてはならない。昨日も書いたが、僕は「アイ・サンキュー」から、「ソウル・マン」の流れが最高に気に入っている。「アイ・サンキューッ!!」と観客に何度か歌わせ、それが絶好調になったところで、おもむろに「ソウル・マン」のギターリフが始まるあの瞬間だ。 「あそこはキューがあるんだ。サムは何度観客とコール&レスポンスをやるかわからない。だが、『ソウル・マン』に行くときには、そこで「1-2-3」と指でカウントし、(ギタリストに)指示を出すんだよ」 な~るほど。「サムは本当に、コール&レスポンスを大事にするシンガーだからね」 確かに、彼はよく観客とやりとりをする。そして、それがけっこうおもしろい。 「そういえば、あの『ページをめくれ』のところは、あれはいつもやるギャグなんですか」 「いや、違うんだ。(笑) (ブルーノートの)初日で突然、ステージで出たんだよ。僕は譜面台に、歌う曲順にきっちりと歌詞カードをそろえている。サムのためにね。でもね、いいかい、サムは本当は歌詞カードなんてひとつも必要ないんだよ。(笑) 全部どの曲も覚えてるんだから。でも、歌詞を置いてる、そして、1曲終わるとページをめくる。ところがそれをやり忘れたりして、どこにいるかわからなくなる。それでステージで僕に聞いてくる。そこで、僕はシンプルに『ターン・ザ・ページ(ただページをめくればいいんだ)』と言ったんだ」 ショウの流れは、サムが常にコントロールする。観客とのやりとり、歌いまわしは日によって違ったりする。「僕は過去10年以上やってきて、サムのことをよく知っている。だがそれでも、サムの次の行動を予測するのは難しい。(笑)」 そう、確かにサム・ムーアの次のアクションを予測するのは難しい。だからおもしろい。 バックシンガーのキャロウェイは今回東京ジャズと、ブルーノート2日目に「ドント・プレイ・ザット・ソング」を歌ったが、2年前にはナールズ・バークレイの「クレイジー」を歌っていた。サムとキャロウェイの年齢差は50以上だ。 また、ドラムスのトニーも3年連続参加だが、彼はあのシンガー、タイ・スティーヴンスの友人。日本に来るまでタイと一緒に、モンテカルロでギグをやっていた、という。たしかタイにトニーのことを紹介された。 スライ・ストーンとサム・ムーア、まさに今週は「伝説の週(week of the legend)」であった。 それにしても2時間弱のソウル・ショウ、たっぷりいっぱい楽しめた。I … Continue reading

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●サム・ムーア:「ザ・ソウル・ショウ」@ブルーノート

【サム・ムーア:「ザ・ソウル・ショウ」@ブルーノート】 MC. フル・バンドを揃え、ステージの中央に立ち、次々とソウル・ヒットを歌う。観客とのやりとり(コール&レスポンス)も抜群にうまく、観客を楽しませ、なごませ、そして、泣かせる術、すべてを知っているシンガー。それがサム・ムーアだ。少し甲高い声で、アップテンポからバラードまで、ひとつのサムの世界を作る。サムは、このショウのすべてを取り仕切るマスターだ。その意味で、マスター・オブ・セレモニー(司祭)。 たとえば、8月に亡くなった盟友アイザック・ヘイズへのトリビュート「アイ・スタンド・アキューズド」からサム&デイヴの持ち歌「アイ・キャント・スタンド・アップ・フォー・ファーリング・ダウン」へのバラード・メドレーは、彼の十八番「僕のベイビーに何か(When Something Is Wrong With My Baby)」とともにショウのハイライトになっている。サムが歌うと、まるでストーリーの語り部のように、そして、演技者のように、その歌の主人公を見事に演じる。前者では、本当に自分が相手を愛して、罪だ、ということを淡々と歌っていると、そのことのつらさがにじみでてくるようで聴くものの涙を誘う。 「僕のベイビー…」では、最後の歌詞「…with me」の「ミー」のところを、すこしためてから、ほぼオフマイクでかすれるように歌いきった。バンド演奏もほぼなくなり、会場にサムの歌声だけで、「ミー…」のワンワードが響く。すばらしい。そしてバンドが最後を締めるが、そのときには観客席の客はみなおもむろに立ち上がり、惜しみないスタンディング・オヴェーションを送った。それほどの価値があるパフォーマンスだ。 ちなみに、「アイ・キャント・スタンド・アップ…」は、サム&デイヴのものとしてはシングル・ヒットはしていないが(シングルとしては1967年の「スーズ・ミー」のB面に収録されている)、1990年にイギリスのエルヴィス・コステロが同地でヒットさせ特に人気があるそうだ。そこで、イギリスのライヴで歌い始めたという。ただし、この「アイ・スタンド・アキューズド」は今回、アイザック・ヘイズの死去にともない歌い始め、これをリハーサルで歌っているときに、マネージャーでMC役も務めるジョイスさんが、「アイ・スタンド…」につなげてこれをやったらどうだとアイデアを出し、2曲メドレーになった、という。これは音楽監督のアイヴァンとライヴ後話していて、教えてくれた。 この日はフォーラムで歌われたベンEキングの「ドント・プレイ・ザット・ソング」を若手キャロウェイが歌った。コーラス4人のうち、客席から見て一番右側に立っていたシンガー。若々しい歌がとても好感を持てる。母方の先祖はヨーロッパ、ドイツ、スカンジナビア系だという。ソウルフルでもありつつ、ロック、ポップの路線に行きそうなシンガーだ。ちなみにコーラス隊は客席から見て左から、我らがブレンダ・ヴォーン、ナオミ(発音はネイオミと聴こえた)、クリスティーン、そして、キャロウェイ。 キャロウェイ この日は、なんと昨年に引き続き日本のトータス松本が飛び入りで、「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」を歌った。堂々とした歌いっぷりで、サムにうながされ、「愛を探しに、観客席へ」行って、女性ファンとハグしてきた。軽くこうやってステージで歌えるっていうのが、とてもいい。 終盤、「アイ・サンキュー」で観客とのやりとりをした後、「ソウル・マン」へ突入するところ、「ソウル・マン」のギターリフが始まる瞬間は、本当に興奮する。110分、2時間近くのショウをまったく飽きさせず、緩急つけてやりとげるサム・ムーア。現役ソウル・マンだ。本当に、ソウル・ショウ、それもただのソウル・ショウではない、「ザ・ソウル・ショウ」だ。昨年よりも声がでて、元気いっぱいでステージに立ったサム・ムーア。 最後、「ユー・アー・ソー・ビューティフル」の終わりに、「ジャパン、サンキュー・ソー・マッチ」と高らかに宣言。本当に日本が気に入っているようだった。客席を通りながら楽屋に引き上げるサムはみんなから握手攻めにあっていた。70歳を超えても、2時間近くのショウをめいっぱい出来るなんて、すごい体力だ。真のソウル・サヴァイヴァーだ。 (サム・ムーアの項、続く) ■メンバー SAM MOORE -The Legendary Soul Man-サム・ムーア -The Legendary Soul サム・ムーア [ヴォーカル] Sam Moore[vo] ブレンダ・ヴォーン [ヴォーカル] Brenda Vaughn [vo] クリスティン・ポーランド [ヴォーカル] … Continue reading

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⊿サム・ムーア・ライヴ~昨年よりも強力に

⊿Sam Moore @ Blue Note : Stronger Than Ever 【サム・ムーア・ライヴ~昨年よりも強力に】 現役。 ここ数日は本当に音楽、ソウル・ミュージック、それも伝説のライヴづいている。密度が濃い。スライとサムだけで、今年のライヴはもう満腹になってしまいそう、と言っても過言ではない。 60分弱だった東京ジャズでのサム・ムーア、ブルーノートではフルサイズのライヴを見せてくれた。来日は2006年から3年連続。1960年代から1970年代にかけてのソウル・ヒッツを次々とたたみかける様に歌う。動きはコミカルだが、歌声、喉は本物だ。しかも、90分のフル・ショウを全力でやりとげる。 1曲終わると、サムは次の曲はなんだっけ、と譜面台の歌詞カードかなにかをパラパラと探す。すると、音楽ディレクターのアイヴァンが、サムに向かって叫ぶ。「ページをめくれ!(turn the page)」 たぶん、アイヴァンはきっちり、曲順通りに紙資料をそろえているのだろう。サムがしぶしぶページをめくる。まるでお決まりのギャグのようだ。 この日は2曲目にアイザック・ヘイズの「シャフト」を持ってきて、さらに「アイ・スタンド・アキューズド」で、アイザック・ヘイズへのトリビュートを行った。アイザックは、サム&デイヴの大ヒットの数々を作った人でもある。「ホールド・オン」も、「ソウル・マン」も、「僕のベイビーに何か」も、アイザック・ヘイズとそのパートナー、デイヴィッド・ポーターとの共作だ。サムにとっては、アイザックの死去はことのほか、ショックだったであろう。 本編実質的な1曲目となる「ノック・オン・ウッド」で、ブレンダ・ヴォーンとのデュエット。ブレンダは、これと、後半「ナイト・タイム」でもサムとの丁々発止のかけあいを繰り広げる。 今回のセットリストで目立ったのは、レイ・チャールズの作品が3曲もはいっていたこと。レイはサムより5歳年上だったが、年代的には同時代なのかもしれない。 それにしても、少し前かがみながら、張りのある声がよく通る。ゴスペラーズ黒沢さんが「あの歌い方は発声法からすると、ありえないんだけどね。斜め前になると(胸を)圧迫するから普通は声がでにくくなる。でもあれだけ出るんだから、よほど喉が強いんだろう」と感心しきり。 「アイ・サンキュー」から「ソウル・マン」のギターのイントロへの流れなど、まさにソウル・エンタテインメントの「粋」を凝縮する。一番いいところを、一番最後にもってくる。いやがおうでも、盛り上がり、観客は総立ちに。 そして、最後は親友ビリー・プレストンが書いて歌った「ユー・アー・ソー・ビューティフル」。これをサムが歌うと観客がみな泣く。マネージャーのジョイスさん、「日本の観客は静かだというけれど、みんなこの曲を聴いているときは、目頭を押さえたりして、反応してるわ。そして、サムは年々声が強くなってきていて、恐いくらいよ」と言う。黒沢さん、「いやあ、これは泣けた泣けた。前見たときより、数段よかった、感動した」。 サム・ムーア、1935年10月12日生まれ。72歳、今年の誕生日、来月で73歳になる。引退という文字は、まだまだ遠い果てにある。現役バリバリだ。 ■ サム・ムーア 過去関連記事 September 02, 2008 Sam Moore @ Tokyo Jazz (Part 2) : http://blog.soulsearchin.com/archives/002659.html (国際フォーラム・ライヴ評) November 02, … Continue reading

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△スライ&ファミリー・ストーン@ブルーノート

△Sly &The Family Stone At Blue Note Tokyo(Part 3): The Night Become Legend 【スライ&ファミリー・ストーン@ブルーノート】 熱狂。 大きなフォーラムAから小さなブルーノートへ。より熱く、一体感のあるライヴ。バンドののりはさらに最高潮になっていく。ブルーノートが暗転した瞬間、観客の間に立ち込めていたファンクガスが一気に爆発した。 スライ・ストーンのどこがすごいかというと、1968年ごろ、つまり、今から40年も前に、「ファンク・ミュージック」というひとつのジャンルの原型を作ったひとりだから。スライと、ジェームス・ブラウンがいて、現在につながるソウル・ファンクの歴史が始まった。創始者だから、えらい。パイオニアだから、えらい。他の誰もがやらなかったようなことをやったから、えらい。 そんなスライも、一時期はドラッグ中毒などでどうなるかと思われたが、なんとかカンバック。1943年(昭和18年)3月15日生まれの65歳。未年(ひつじどし)です。アメリカでもツアー、ライヴをやらないのに、それが来日など夢のまた夢、といったところ、昨年ヨーロッパ・ツアーが実現し、ちょこちょこ露出、ついに日本にやってきた。 さて、ブルーノート・ライヴは、一足先に行われた国際フォーラムでのセットリストとは少し違い、時間も長くなっている。冒頭3曲ノンストップ・メドレーに「ホット・ファン・イン・ザ・サマータイム」が組み込まれ、これがワンセットのような形。このあと、「ドント・コール・ミー…」「サンキュー」を。この「サンキュー」は重くへヴィーな「Thank You For Talkin’ To Me, Africa」ヴァージョン。ただし歌詞は、Africaではなく、Againで歌われる。そして、アンコールでは、一番誰でもがなじんでいるアップテンポのギターリフも印象的な「サンキュー」だ。 ファーストでは、「サンキュー」を終えた後、バンド・メンバーがどうしていいかわからずに、めくばせなどをしていて、とりあえずリサが軽く遊びっぽく「サムバディーズ・ウォッチング・ユー」をやりだした。すると、おもむろに楽屋からグレイのパーカーっぽい洋服を着たスラー・ストーンがのっそりのっそり登場。一気に歓声があがる。通路をスタッフに囲まれ進むのでかなりゆっくりだ。そして、19時47分ステージに。中央のキーボードのところにすわり、バンド・メンバーが「イフ・ユー・ウォント・ミー…」のイントロをプレイしだす。さらに歓声。だが気が変わった御大は、それをやめ、「ファミリー・アフェア」をスタート。ただ、そこにスライはマイクを持って立ちすくんでいた。そして、キーボードの上に手を置きながら、こんどは本当に「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」を。これがなかなか声が出始めていて、イントロのワンフレーズがでただけで、またまた歓声。そして間髪をいれずに、「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイアー」へ。さらに大歓声。 しかし、これはキューがあるのかなあ。きっと、スライは、「イフ・ユー・ウォント…」をやってる間か終わった直後に、次の曲のキューを出しているのような気がする。それで、カウントで「ハイアー」に突入するのだが、わかったことがひとつ。要は「ハイアー」で、スライは帰るのだ。この曲の途中で、スライは回転椅子から立ち上がり、舞台袖にはけ始めた。「えええっ~~」今度は怒号。(笑) こうして、スライは19時59分、ステージを降りた。オンステージ時間は、な、な、なんとわずか12分! フォーラムの36分はなんだったんだ!? バンドが6分ほど演奏し、一度本編終了。そして、アンコールはバンドのみ。スライ・カンバックあるかと思いきや、なし。アンコール最初は「サンキュー」のアップテンポのほう。そして、「シング・ア・シンプル・ソング」。この2曲でメンバー紹介をし、かなり長尺になり、2曲だけで20分以上演奏していた。 スライ御大がいる間は、バンドは比較的落ち着いた音をだすのだが、御大がいなくなると、もっと盛り上げないといけないと思うのか、何かタガがはずれたようにライヴバンドとしてがんがん行くようになる。 +++++ 短。 セカンドは21時50分、メンバーがぞれぞろとステージにあがった。そして、一挙に3曲メドレーで。ここは実にあがる。「ドント・コール・ミー」のあと、今度は本格的にちゃんと「サムバディーズ・ウォッチング・ユー」をリサの歌で披露。さらに「サンキュー」の途中では、日本語で「アリガトウ」といれるサーヴィスぶり。さらに、ここでは、この日、前に座っている観客にマイクを向け、「Thank you for lettin me…」と歌わせた。その中に、我らがブレンダ・ヴォーンがゴスペラーズ・チームと一緒にいて、マイクを向けられ、何フレーズか歌い、これが迫力でまた観客から拍手喝さいを浴びた。これで、ブレンダは、サム・ムーア、スライ&ファミリー・ストーンとも共演だ! (笑) そして、「イン・タイム」の演奏が始まったところで、この日のマスター、スライおもむろに登場。舞台に上がる直前のところで、この「イン・タイム」を手持ちマイクで歌った。袖で歌い始めたのが22時34分、しばらくそこで歌い、36分ステージに。そして、いきなり「イフ・ユー・ウォント・・・」、「ファミリー・アフェア」。再び熱狂的な大歓声。みな、生きる伝説を見たことに感激しているようだ。ジーンズにスニーカー、そして赤のパーカー。そこらへんのストリートにいそうな格好だ。それも、パーカーを頭からかぶるから、表情もわかりにくい。 椅子を回転させくるくる回る。スライは終始伏目がちで、ステージから客席をまっすぐ見ない。もちろんサングラスをしてるから、ほんとにこちらからは視線がわからない。キーボードの上に手は置いているものの、ほとんど弾いてはいない。これを見て、キーボードは視線をさえぎる、照れ隠しのためにあるのかとも思った。スライは本当にシャイのようだ。あのしぐさを見ていると、1935年生まれのサム・ムーア(現在72歳、10月の誕生日で73歳)のほうが、動きなど若く見える。 「ファミリー・アフェア」から、ノンストップで「ハイアー」へ。そしてお約束の退出。スライ、22時46分ステージを去る。オンステージ時間10分、ただ袖で2分ほど歌っていたので、パフォーマンス時間は12分か。その後はバンド・メンバーの演奏が続いて、結局再度登場はなかった。 スライを間近で見て、意外と背が小さく、痩せている感じがした。身長165くらいか。そして老けている感じがする。体はいろいろな理由でボロボロなのだろう。たぶん、通路の近くにいた人にはスライに触れた人もいたかもしれない。あれほどの近くで伝説を見られることができただけでよしとしよう。体はボロボロでも、ファンク魂は健全だ。 … Continue reading

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▽東京ジャズのサム・ムーア

▽Sam Moore @ Tokyo Jazz (Part 2) 【東京ジャズのサム・ムーア】 元気。 一昨年、昨年と続けて来日、今回の来日で3年連続となる、「ミスター・ソウル・マン」サム・ムーアの東京ジャズでのライヴ。会場は、国際フォーラム・フォーラムA。一番大きい5000人収容のホールだ。 「ピーター・ガン」で少し観客を暖め、「ホールド・オン・アイム・カミング」の後半から登場。そして、本編突入した感のする「ノック・オン・ウッド」で、いきなり女性バック・コーラス4人の中から、我らがブレンダ・ヴォーンを呼び出し、デュエット! これは、すごい。ブレンダとサムのデュエット、ほんとブレンダが堂々としていて、日本ソウル界の至宝だ。ブレンダを東京代表ソウル・シンガーとして出せるのは誇りだ。 サム・ムーアの声は相変わらず、はりがあって、すばらしい。本当に現役だ。サムは、ジャケットの下には、おもしろい顔の絵が描かれたTシャツを着ていた。シャツは、インしていた。 おもしろい顔の絵イメージ 結論から言えば、ブルーノートでも、フォーラムでも、サム翁の動き、喉は変わらなかった。ただサウンドが、大箱ならではのあらっぽい音になっていただけ。最初にでたロベン・フォードと同じミックスでやったら、これは、とうぜんだめなわけで、そのあたりの切り替えをしっかりするか、ミキサーを変えるかしないとどうにもならない。サムのヴォーカルも、デュエットしたときのブレンダの声も、かなり聴こえなかった。 また、ベンEキングの「ドント・プレイ・ザット・ソング」は、別のコーラス、キャロウェイとのデュエット。彼女は2年前から来ているが、アヴリル・ラヴィン的なパンチのある歌を聴かせていてなかなかいい。(キャロウェイは、下記メンバーリストのクリスティンかな) これが終わって、スローのイントロが始まった。サムは「僕はこの曲を歌いたい…。ジェームス、ゴスペルの音をくれ…」 こうしてオルガンが教会風の音を出し、サムは渋い歌声で「アイ・スタンド・アキューズド」を歌いだす。隣の松尾氏、「ジェリー・バトラー!」、「アイザック・ヘイズも歌ってます」と僕。きっと、これはサムのしばらく前に亡くなったアイザック・ヘイズへのトリビュートだったのだろう。「君を愛し続けることが罪ならば、僕は非難されてもかまわない」 こういう重厚なバラードは、本当にサムの味がでる。すばらしい。この日は、「サムシング・ロング・ウィズ・マイ・ベイビー」を歌わなかったのだが、これが聴ければ、よしとしよう。 そして、一気にアップテンポのヒット曲で進める。「ソウル・マン」で幕を閉じたサム・ムーア。ここでは60分弱だったが、9月3日、4日とブルーノートでライヴがある。 (東京ジャズ関連、サム・ムーア、スライ・ストーン記事は続きます) ■ サム・ムーア 過去関連記事 November 02, 2007 Everybody Loves Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 1) http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_02.html (前回来日ライヴ評) November 03, 2007 More … Continue reading

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☆スライ・ストーン、36分間ステージに立つ

☆Sly Stone @ Tokyo Jazz (Part 1) : 36 Minutes Long On The Stage (内容に完全にふれます。これからごらんになるかたは、ご自身の判断でお読みください) 【スライ・ストーン、36分間ステージに立つ】 36分間。 ロベン・フォード、サム・ムーアが終わり休憩をはさみスライのステージ準備が始まる。ライヴ前から機材のセッティングなどで大勢の人たちがステージ上で動いている。ギタリストのトニー・イエーツが、「サンキュー」のリフをちらっとサウンドをチェックするために弾いてみる。まだ客席明るく、観客も休憩から戻ってきていないが、そのリフだけで、一瞬「お~~っ」となった。 久々に気合をいれてライヴに臨んだ。事前に「ソウル・サーチン・ブログ」で書かれている昨年夏のライヴのセットリスト、メンバー表、今回の来日メンバー表、予習のおさらいは完璧だ。果たして、スライは何分、ステージにいるか。アンケートもやった。アンケートでは15分以下が13票、16分~30分が13票で同率。僕も、16分~30分に1票いれていた。まあ、こんなものだろう、と。 客席暗転し、15時32分メンバーが所定の位置につく。ドラムス、ギター、ベース、キーボード2、3人のホーンセクション、計9人がステージ。もちろんまだスライはいない。ステージ中央にキーボードとマイクスタンド2本がその主を静かに待っている。 いきなり、アップテンポの「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」でステージは始まった。その瞬間、客席は総立ちだ。リードは舞台右手のリサ・ストーンが中心にとる。このリサは、左手のキーボード兼ヴォーカルのローズ・ストーン(スライ&ザ・ファミリー・ストーンのオリジナル・メンバーで、スライの妹)の娘。スライの姪だ。「ブンブンブン~~」 熱狂が熱くなる。ノンストップで「エヴリデイ・ピープル」へなだれ込む。さらに熱くなる。これが終わり、ミュージカル・ディレクターでもあるギタリストがヴォコーダーを操り、ちょっと音を出し始めた。すると舞台左手から、な、な、なんと早くもスライ・ストーンが金ぴかの衣装で登場するではないか。時に15時40分。ライヴが始まってまだ7分しか経っていない。せいぜい4時すぎだと思っていたから、度肝を抜かれた。客席からは大歓声と口笛が響きわたる。 そして、重いファンク「ドント・コール・ミー・ニガー、ホワイティ」を歌い、演奏。本物のスライが歌い、演奏している。おおおっ。スライはヴォコーダーのようなものを口にくわえ歌っている。終始うつむきかげん。リズムをぴったり両足で取る。 バンド演奏は、モニターが悪いせいか、けっこうよれよれだが、まあ、そんなことはどうでもいいだろう。スライ様がステージに上がって動いているだけで許そう。 少しテンポを落とした「ファミリー・アフェア」。ローズが最初のヴァースを歌い、すぐにスライ本人が生声で歌った。くびを傾げつつ、マイクを押さえ、ちょっとだみ声で歌う。スライは終始、斜め下を見ていて、観客席にはあまり目をやらない。シャイなのだろうか。 レコードよりもテンポが遅いからか、このファンクの味わいを『老練なファンク』、あるいは『枯れたファンク』、『老いたファンク』と呼びたい。40年近く前に時代の超先端を行っていた当時の斬新ファンクは、その後40年で世界に浸透し、これがファンクのある種の原型のひとつと認められるようになった。そのオリジネイターが40年の歳月を経て、今、ステージにあがる。ファンクも老齢し、熟成するということを知った。ファンクは若い人だけが、元気よくやれるものではないのだ。演奏がよれよれでも、腐ってもスライ、腐ってもファンクの王者、その意味でファンクのDNAを存分に発揮しているところがすごい。ファンクの底力。 「シング・ア・シンプル・ソング」では、コーラスで「ラ~~ラララ~~ラ」が繰り返し歌われる。最後は観客にこれを歌わせる。フォーラム中がこの「ラ~~ラララ」のコーラスであふれる。そして、「スタンド」へ。「スタンド」の途中では、スライは歌詞を少し忘れたようだ。でも、ま、それも愛嬌か。(笑)これもレコードよりも、ゆったり目でこういうのを聴いていると、「スムース・ジャズ」ならぬ「スムース・ファンク」という言葉を編み出したくなる。 スライはその場でセットリストを気分次第で変えるようだ。「スタンド」からは、「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」へ。キーボードのソロ、トロンボーン・ソロも聴かせる。スライは、自分が仕事をしないときには、回転チェアを回し、客席に背を向け、ミュージシャン側を向く。ひょっとしたら、何かキューを出しているのかもしれないが、そのくるくる回る様子を見て、またキャッチが浮かんだ。チェアマン・オブ・ザ・ボードではなく「チェアマン・オブ・ザ・ファンクChairman Of The Funk」。 そして、アップテンポの「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」へ。スライも立ち上がり、客席も腕を天井に向かって振り上げる。リサの歌がまた、天井まで突き抜ける。すると、この曲の途中で、スライは舞台から立ち去った。16時16分。ここまで36分もステージにいた。 続いて「サンキュー」。ここで、スライのカンバックも十分ありえたが、残念ながらそれは叶わなかった。ローズとリサが歌う、母娘の歌声だ。ヨーロッパでは、ここでまたスライが戻ってきたのだが。様子を見ると、バンドメンバーも、いつスライがステージに戻ってくるのか、予想できずに、来たら来たときの対応、来なければ、来ないでバンドだけでの演奏、を心得ているように見えた。また、スライが出てきて、曲を変えても、やはりすぐに対応するようだ。一度、途中でドラマーが何かの曲のイントロをやったが、スライがついてこないで、やめてしまったところがあった。 本編が終わり、バンドメンバーがステージを去ると、アンコールを求めて、さすがに大歓声、大拍手が続く。しばらくしてバンドが戻って、もういちど、「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」を、今度は各ソロも交え長尺で。ここで、スライ戻るかと思ったが、結局、戻らず、大団円終了。たぶん、メンバーもスライの登場も視野にいれて演奏していたのだろう。16時43分。71分中、36分。半分以上いた計算だ。 終わった後の感想としては、ここ国際フォーラムは、あまり音がよくない。ハコが多きすぎるせいもあるのか、ミキサーが悪いのか、こうしたファンク系、R&B系のライヴで音がよかったというためしがない。最初のロベン・フォードのときは、そこそこの音だったので、たぶん、トリオくらいまでの音ならなんとかこなせるが、これくらいの大所帯バンドの音響が無理なのだろう。サムのときもヴォーカルの音が、バンド演奏に埋もれ、あまり聴こえなかった。こうした大型バンドのライヴを聴くと、より専門的なミキサーを海外から連れてきてみたくもなる。なので、おそらく、火曜日のブルーノートで行われるライヴのほうが音響、一体感も含め、何百倍もよくなるだろう。 いずれにせよ、スライ・ストーンはひとつの伝説を残していった。ファンクのDNAをここに撒き散らしていった。 (東京ジャズ・ライヴ、サム・ムーア、ロベン・フォードなども含めて、この項、続く) ■メンバー スライ・ストーン(ヴォーカル、キーボード)Sly Stone(vo, key) … Continue reading

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