NO.842
2004/11/19 (Fri)
Night I Saw Donny Hathaway At Yotsuya
四谷。

かつてシャンティーちゃんのライヴを見に来た四谷のライヴハウス、メビウス。ソイソウルのキーボードも担当するフィリップ・ウーからのメールでこの日ライヴをやるという案内がきた。ギターは同じく西山史翁はんこ屋さん。

セカンドから見たがまず一曲インストをやった後、シンガーが登場。これがグリニス・マーティンという日本在住8年の元はベース、ドラマー。初めて見た。いきなりアイズレー・ブラザースの「フォー・ザ・ラヴ・オブ・ユー」を歌う。ちょっと高めのスティーヴィー系、ベイビーフェイス系の声か。なかなかいい感じ。そして、2曲目になった。な、な、なんと、このイントロ。「リトル・ゲットー・ボーイ」だ。これを歌うとグリニスの声がどこかダニーを思わせる。

「姉がね、あなたはダニーを歌う時はダニーに似ていて、スティーヴィーを歌う時はスティーヴィーに似て、マーヴィンを歌う時はマーヴィンに似ている、って言うんだよ」とデトロイト出身の彼は言う。

そして、選曲はだいたいフィリップがその場で決める。曲名を言い、グリニスがブックから歌詞カードを探す。歌われた曲は、ダニーの「ア・ソング・フォー・ユー」。ピアノのイントロがまたいい感じ。フィリップのキーボードは、エレキかオルガンしか聞いたことがなかったので、とても新鮮。

40分セットを3回やるのが、この店の通常のパターン。3セット目もダニーの「ゲットー」から始まった。スティーヴィーなどをはさみ、「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」へ。声も通ってなかなかいい。実に聞き惚れる。20人弱の観客なので、どこか誰かのリヴィングルームで軽く歌ってもらっているという感じだ。

ビリー・ジョエルの「ニューヨーク・ステイト・オブ・マインド」の後半では、徐々にテンポを上げたかと思ったら、いつのまにかさっきと同じ「ゲットー」が始まった。

「あれは、フィリップがしかけてきたんで、ああ、(ニューヨークとゲットーが)同じだと思って、『ゲットー』を弾き始めたんですよ(笑)」とはんこやさんが言う。そして、合図で再び、「ニューヨーク・・・」へ。いやあ、これは盛り上がる。フィリップのピアノ、かなりいい感じ。

2人のインストバンドかと思っていたので、いやあ、これはこれは驚いた。ピアノ、ギター、ヴォーカルというシンプルなトリオ。フィリップの選曲センスは最高にどんぴしゃ。もっとたくさんのソウル好きに見せたいな。これはちょっと広めましょう。(笑) 次回このトリオがある時は事前にお知らせしましょう。今夜は思いもかけず、四谷でダニー・ハザウェイに会った。

Setlist 2nd Live At Mobius, Yotsuya

show started 21:20
1.(Inst)
2.For The Love Of You
3.Little Ghetto Boy
4.A Song For You
5.Just The Two Of Us
show ended 22:00

Setlist 3rd

show started 22:42
1.Ghetto
2.If You Really Love Me
3.Calling You
4.Someday We'll All Be Free
5.New York State Of Mind-Ghetto(riff)
Enc. Tears In Heaven
show ended 23:30

四谷メビウス・mobius
http://www.mebius-yotsuya.jp/index.html

グリニス・マーチン(Vo)
http://jpentertainment.jp
西山史翁はんこ屋(G)
http://www2.ttcn.ne.jp/~hankoya/
フィリップ・ウー(Pf)
http://www.mebius-yotsuya.jp/woo.html

(2004年11月18日木、四谷メビウス=フィリップ・ウー、西山史翁はんこ屋、グリニス・マーチン・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Phillip/Nishiyama, Fumio/Martin, Glynis

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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